帰ってきたFamily Physicianの独り言

札幌で家庭医療研修プログラムのディレクターをしています

諸刃の剣(評価雑感その3)

2007年07月02日 | 教育
Tanu先生リクエストの「評価は誰のために」を何度か書いていたのですが、今ひとつ良くまとまりませんでしたので、ちょっと角度を変えて何とか応えてみたいと思います。 評価が諸刃の剣になることは言及しましたが、具体的な例を考えて見ましょう。 . . . 本文を読む

病棟指導医

2007年06月26日 | 教育
今週は病棟指導医です。 チームはインターン2名、2年目のレジデント2名です。朝のサインインはナイトフロートという夜間当直専門のレジデントも加わっての症例検討と入院患者の割り振り。月曜日はレジデンシー全体のサインインもあるのであわただしく事務的な作業におわれました。 午後は1時間ほどTeaching Roundといってレクチャーなどなんでもありの勉強の時間でした。今日は無手勝流というか何もこちらのアジェンダを持ち込まずに望んでみました。 . . . 本文を読む

評価雑感(その2:評価とフィードバック)

2007年06月21日 | 教育
M-ParkというSNSと連動してブログを更新しています。ちょっと話の流れが伝わらなくなるかもしれませんが、なるべく気をつけます。 評価とフィードバックの違いを意識するのってとても大切だと思います。 まずフィードバックとは何か。 よく使われる説明はロケット工学の話です。フィードバックとはロケットを目標(たとえば月)に正確に飛ばすために発達したシステム。 「右に15度ずれた」とか「ちょうど良い方向」とか、いう情報を元にロケットはそのスピードや方向を変えて目標に正しく到達できる。 . . . 本文を読む

評価雑感(その1?)

2007年06月19日 | 教育
日曜日に気軽にピザ食べながら話していただけなのに、Tanu先生ってばメモっていたのかと思うくらい詳細に話の内容を覚えているんですね。記憶のメカニズムが違うんでしょうかね。 評価について話をしたんですが、概要はTBしたTanu先生のブログを見ていただくとして、ちょっとつれづれなるままに評価に関して雑感を。 . . . 本文を読む

そうだったのか

2007年03月28日 | 教育
先週その筋では有名なA先生のPittsburgh-Japanプログラムの医学生・研修医とディナーがありました。ついに累計100名のプログラム修了生を迎えたということで、A先生の医学教育界に対する貢献に拍手!! 今回の学生さんたちも非常にレベルの高い目的意識と英語の実力を兼ね備えていて、スピーチもそれなりに形になっていました。すごいすごい。 . . . 本文を読む

日本の医学生

2005年04月04日 | 教育
休暇で帰国しています。せっかくの休暇なのでゆっくりすればいいのだけれど、ついつい医学生の皆さんとの交流を選んでしまいました。 帰国翌日にはDicision Makingのレクチャーと外傷の初期診療についてのケーススタディで一緒に勉強しました。医学部5、6年生が15名ほど参加してくれて、その後はみんなでお弁当を食べながらのリラックスした会になりました。勉強会は医学生の方には結構刺激にはなったようで、 . . . 本文を読む

外来研修

2005年01月17日 | 教育
離島で一人きりの診療をしていた経験からすると、外来診療でどんなことでも相談できる環境というのは理想的である。しかもその場で必要であれば一緒にPhysicalをとってもらうこともできる。以前の経験からすれば本当に勉強になる環境にいることを実感する。 ところがいざ研修としての外来診療となると、「長すぎるprecept」に書いたようなジレンマも生じる。患者さんの安全を守るために「レジデントの患者さんは . . . 本文を読む