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運命の曲がり角

2010-05-18 23:36:43 | F1
第6戦モナコGP決勝。

レース中盤以降は時折セーフティカーが入るも淡々と進んだ今年のモナコGPでしたが、最後の最後でサプライズがありました。
最終周の最終コーナー手前でセーフティカーの先導が終わり、フィニッシュラインまでの短い距離のあいだに、ミハエル・シューマッハがアロンソの隙をついてオーバーテイクを決めて6番手でフィニッシュを果たしました。
しかし、結局これは今年のレギュレーション上では追い越し禁止が続いていたということで、ミハエルは20秒加算のペナルティを受けて7位のポジションをも失ってしまうという結果になりました。

メルセデス側はこの裁定に控訴を行っており、最終的にこの処分が変わってくる可能性もありますが、今のところはメルセデス側のルール解釈の誤りということになっています。

とはいえ策士ロス・ブラウンと、その注文を簡単に遂行できてしまうミハエル・シューマッハのコンビネーション復活を感じさせるこの一件は、復帰後パッとしなかったシューマッハにかつての輝きが戻ってきたようで今後に期待を残すものとなりました。

ただその一方で、今年のミハエルが入り込んでいる悪い流れはまだ続いているとも思える、後味の悪いレースリザルトとなったのも気になるところです。タイム的にはこの2戦でロズベルグと同等以上に戻してきてはいますが、獲得ポイントでは今の時点で上位チームのドライバー中ダントツの少なさとなっており、だんだんと挽回は難しい状況になりつつあります。メルセデスのマシン性能からするとこの先大量得点は難しそうで、1戦1戦で着実にポイントを稼ぐしかありません。やっと昔の調子が戻ってきたところですが、今シーズンに関してはかなり厳しい数字となってしまいそうです。

このモナコで見せた彼の執念は、ワールドチャンピオンを接戦の末獲得した年、そして惜しくも逃した年に見せた執念を思い起こさせるものでした。いよいよ本格的に復活の兆しが見えたミハエル・シューマッハ、ここから彼の真骨頂である怒涛の追い上げに期待したいところです。