フォレスタの散歩道(パート4へ) 東日本大震災の20日前、2011年2月にスタートしたこのブログも1000回を超えた

概ね2~3日毎の更新、1回に3題の記事をめどとして来たが、以後間隔や記事の数などに捉われずに更新することとしたい。

真央ちゃん報道一色に/フィギュアは回転競技?

2017-04-12 15:37:16 | 日記

   10日の晩遅くに投じられた浅田真央選手の現役引退を表明する自身のブログ。私もその夜10時半過ぎにブログを投稿した直後にスマホのニュースで知り、記事に取りあえずの加筆をした上で再投稿をした。翌朝の新聞(朝日)では一面ほかで報じていたが、テレビ欄を眺めると真央ちゃん引退の字は皆無であった。前日の番組編成には間に合わなかったのだろう。しかし朝からの報道番組はことごとく内容を変更して浅田真央引退を詳しく報じていた。各テレビ局とも夜を徹して番組の再編成をしたわけだ。
   そして今日12日は引退会見があって、テレビ番組欄を見るとその中継を含めて東京キー局で32の番組で真央ちゃん報道が繰り広げられている。(話題がそれるが3週間ほど前の報道番組は「籠池劇場」ニュースで埋め尽くされていたが、今日では籠池のカの字も見られない)
    テレビで繰り返し映像が流されていたように、私も浅田選手の長い競技経歴の中ではソチ五輪でのショートプログラムで大失敗した翌日のフリーでの感動の演技が一番印象に残る。世界選手権で3回、GPファイナルで5回の優勝を飾っているが、やはりオリンピックで金メダルを取らせてあげたかったというのが多くのファンの気持ちではなかろうか。
   今日11時半頃から行われた会見は報道関係者が200人位の予定が350人ほどに膨れ上がったそうだ。私も中継放送をパソコン作業をしながら視ていたが、真央ちゃんは「気力も体力も出し切った」と言い切った。最後は言葉に詰まり、記者席に背を向け目をぬぐってから質問に答えるなど、可憐で清楚、健気で誠実な素顔の会見であった。
   ともあれ26歳の一(いち)アスリートの引退がこれほどまでに国民の関心を呼ぶというのは異例のことであろう。比較できるのかどうか分からないけれど、”ミスター”と呼ばれた巨人・長嶋茂雄選手の引退以来のことではないだろうか。いずれにしても一時代を築いたことは似ており、国民栄誉賞のレスリング吉田沙保里選手が言うように「真央ちゃんも国民栄誉賞に値する」という意見もあながち過大評価とは言えないないように思う。   

 浅田選手に絡んでもう一題。「スケートが 回転競技に なる悲哀」・・・これは今日の朝日川柳欄に載った一句である。
   「悲哀」の意味が、「競技の本質が変わってしまって情けない」というのか、はたまた「トリプルアクセルにこだわる真央ちゃんが選手寿命を縮めてしまった」ことを指しているのか分からないのだが、当今のフィギュアスケートは男女とも高得点は回転にかかっていることは衆知のことである。男子なら4回転、女子なら3回転半(トリプルアクセル)を、また連続回転技を武器にする。浅田選手はトリプルアクセルを得意としたが、着氷失敗のリスクだけではなく足腰には負担が大きいと言われ、それを跳ぶことにこだわって来たためダメージが蓄積されたと言われる。難易度が高く見栄えがするがリスクと隣り合わせなのだ。
   数年前の世界選手権でのこと、有力男子選手が4回転を跳ばず安全で確実な演技で優勝したことに対して「4回転を跳ばない者に勝者の資格はない」と批判されたことがあるが、まさに「スケートが回転競技に」である。
   特にテレビでの中継放送の時、元五輪金メダリストをはじめとする解説者はステップやターン、スピンなど他の技にはほとんど説明がなく「トリプルサルコー」「ダブルルッツ」など回転の時だけ声を発する場合が多すぎる。もう解説者なんか要らない感じで、つや消しである。もし真央ちゃんが解説者になったら選手と視聴者両方に優しい解説を期待したいのだが・・・。 

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