今日は国立劇場の歌舞伎公演の招待があったので観に出かけた。3か月ぶりの国立である。出し物は「仮名手本忠臣蔵」。最も人気があり、知らない人がいない演目であろう。今回は国立劇場開場50周年記念として、10月~12月の3か月での完全通し上演となっているその第一部であった。「通し」というのは全幕(全段)を通して上演するもので、特定の幕(段)を抜き出して幾つかの演目を上演するのは「ミドリ」と言うのだそうだ。能書きはともかくとして、10月公演は序幕から四段目まで、11、12月で十一段目まで上演される。赤穂浪士の討ち入り事件を題材にしたこの出し物で、今回は主君塩冶判官が刃傷に至る伏線と切腹そしてお家断絶、城代家老大星由良之助の苦衷と慟哭を主柱に、早野勘平とおかるの悲劇の始まりを絡めて義太夫の語りに乗って段が進んで行く。白内障手術後まだメガネの調製をしていないので、オペラグラスを持ち込んでの観劇であった。
秋晴れに恵まれた日曜日、神代植物園の秋のバラフェスタに出かけ「バラ園コンサート」を聴いた。毎年「新春」「さくら」など時季のミニコンサートが開かれているが、今回はサックスのデュオとピアノとのアンサンブルの演奏であった。
それに先がけてダリア園を覗いた。ダリアは夏だけでなく秋にもシーズンがあり、今はその真っ最中といったところ。バラに劣らずたくさんの来園客が訪れていたが、私はダリアの花に集まる昆虫に目が行った。ハチ・アブの仲間や小型の蝶らしい虫である。バラの花に取り付く昆虫はほとんど見かけないが、よく見るとダリアには実によく寄り付いている。何故なのか知りたいところである。
写真上段はバラ園コンサートと咲き誇るバラの花
中・下段は華やかなダリアに集まった昆虫たち