2013/5/25 追記
2012年12/14のヤブロコフ博士東京講演ですが当記事では文字おこしを5分割していました。読みにくかったため1つにまとめ、動画から撮った画像でなく、後日アップされた当日配布資料から、講演の流れに沿って差込み、編集し直しました。
ですのでこちらをご覧ください。↓
【再掲】2012/12/14 ヤブロコフ博士東京講演会低線量被曝の健康影響(文字おこし)
49:51あたり~
この放射線リスクモデルは、広島・長崎の原爆生存者のデータに基づいております。
しかしこの日本人の被爆者たちのデータというのは最初から捏造されていたということを言わねばなりません。
というのは、この広島・長崎の原爆生存者のデータというのは、1950年からはじめて統計化されたものだからです。
それまでに何万人もの人々がすでに亡くなっています。そしてこの1mSv/人/年ですとか20mSv/人/年という放射線安全概念というのは、もともとは戦場によって、兵士が何時間かあるいは、何日間か生き延びられればいいということを前提とした上での数字だということです。
それから原発作業員の放射線防護に関しては、労働現場においては、どういった放射線核種があるかということが
わかっているわけですから、より簡単に想定できるものです。
そこで第3の結論としましては、こういった公式の放射線被曝に関する概念といったものは、チェルノブイリですとか福島の人々に対して用いるには適切なものではないということです。
このあと、私の手元に2枚のスライドがありますが、今までお話して来たような理論的な専門から離れて実際的にどうなっているか見てみましょう。
2週間前に私のドイツの友人である、アルフレッド・ケルプライン博士という人がドイツの雑誌に発表したんですが、この論文のタイトルというのは、「福島における乳幼児の死亡」というものでした。ケルプライン博士が用いたデータは日本の厚生労働省によるものです。皆さんもこのデータを見ることができます。そして今どういうことになっているか見てみましょう。
これは2002年からの日本における乳幼児の死亡数です。
福島の事故が起きた直後、それから2ヶ月後に乳幼児の死亡数が非常に増加しております。
この今までの平均的な値から離れているということは、これは偶然ではなくて実際の統計上の事実です。
私は強調したいと思いますけれども、日本全体にとって、このデータは何を意味するんでしょうか。
これは日本全体の乳幼児死亡数の分布なんですけれども、東京ではこの平均値からの増加というのはもっと大きいものです。
そしてケルプライン博士の論文によれば、南ドイツのバイエルン地方においてもチェルノブイリ事故の2ヶ月後および10ヶ月後に同じような乳幼児死亡率の増加が見られたということです。
2番目の図ですが、これは出産数です。真ん中の太い線が日本の平均値を表しております。
それが福島の事故から9ヶ月経って日本の出産数は非常に減少しております
いまこの論文は発表されたばかりですので、いろんな方面から検討されるでしょう。
そして福島の制度がないという別の説明がされるかもしれません。しかし私は福島の事故以外の説明はありえないと考えています。
南ドイツの強度に汚染された地域でもこれと全く同じ統計が見られました。
これまで話したことから、そしてこのグラフから、みなさん自身で判断していただきたいと思います。
この自分の発表の中で私は、「低線量被曝は危険ではない」という概念についてずっと批判をしてきたわけですけれども、実際にこの2つのグラフによっても、「低線量被曝は危険だ」ということが示されているのではないでしょうか。
私は細かいところは、みな端折ってお話しましたのでもしご質問があれば、お返事しようと思います。
【動画】12/14 アレクセイ・ヤブロコフ博士講演会「低線量被ばくの健康影響」【文字おこし】 ①~⑤
ヤブロコフ博士 参考資料 2012/12/15
http://www.foejapan.org/energy/evt/pdf/121215_a.pdf
市民社会にとってのチェルノブイリ原発事故の教訓 アレクセイ・V・ヤブロコフ
アルフレッド・ケルプライン博士 関連参考記事
木下黄太さんのブログ
http://blog.goo.ne.jp/nagaikenji20070927/e/95b9bfbec0e065b54396a67b1684901d
http://d.hatena.ne.jp/eisberg/20110518/1305711941
放射線防護専門誌「放射線テレックス」12月号
フクシマ事故後の日本での新生児の死亡率
http://donpuchi.blogspot.de/
甲状腺と血液検査をやってくれる病院をやっと見つけて、受けると・・・
『子供たちの白血球の数値が異常なことになっていて、特に、10歳以下に変化が多いとのこと。
さらに、五歳以下になると、10人のうち正常な子は3人しかいない。
7人は、異常な値になっている。
だから小さい子ほど、ほとんどみんな異常値だって言ってた。
100人見てたら70人異常値とのとこ。
しかし、だいたい都内の子ばかり。
何人か茨城や栃木や福島からも来てるらしいけど
栃木や茨城の子どもには異常値がなかなか無いらしい。
だから、田舎の森や土があるところの方が
もしかしたら、沈着していて吸い込みづらいんじゃないかとか
都内のコンクリートやアスファルトでは、
沈着するとこが少なくてぐるぐる循環して舞い続けてるんじゃないか
とか、憶測が浮かんでしまう、
と先生が仰っていた。
被害の順番は、福島の次は茨城、栃木じゃなくて東京じゃないかと仰っていた。
そこの病院は厚生省から、過剰診察ということで、甲状腺検査については保険診療が5月からきかなくなっているそうです。
圧力がかかっても、自費でも検査していくそうです。
(東京都西部の内科です)
病院ではじめに「読んでください」と渡されたお知らせを見せてもらいました。
『小児甲状腺検査について
本年五月診療分にさかのぼり甲状腺の保険請求分が支払い拒否されています。
不払いの理由は「過剰診療」とのことです。
「今後小児に関して福島県立医大以外で甲状腺検査は受けさせない」
という厚生労働省のメッセージ(圧力)です。
本来、到底受け入れられないことですが
今後も皆さんの検査を続けていかねばなりません。
すでに当院はマークされているので
今後甲状腺検査は保険診療ではなく健康相談(自費診療)として行います。
甲状腺検査にかかわる10490円のうち4500円を負担下さい。』
こんな病院はまれで、放射脳のままの間でひそかに伝えられています。
血液検査のデータから「被害の順番は、福島の次は茨城、栃木じゃなくて東京じゃないか」というところに注目しています。
大気浮遊じん、PM2.5として常時吸い込むことの危険性をもっともっと意識することが必要ではないかと思います。
都市部の方が交通量が多いのでディーゼルのNOXなど、空中浮遊物が多い、それに加えて放射性のPM。複合的なものも未知ですよね。
病院に対する圧力なんて、絶望的な国ですね。日本は。
病気の元の追加を拒否する生き方を選ばなければと思います。
低線量被ばくということに関して、いろいろな文献を読み、動画を観てきましたが、
それに対する人々の取り方の違いに、非常に驚いています。
いや、驚くというよりも呆れる、という方が正しいのかもしれません。
この文字起こしの記事を、わたしのブログに転載させていただきたく、お願いに参りました。
そしてもうひとつ、この記事のコメント欄で、そらネコさんとおっしゃる方が書かれている病院の件ですが、この件も含めて紹介させていただいてもよろしいでしょうか?
どうかよろしくお願いします。
もしくは、書き起こすか、わかりやすいようにご自由にどうぞ。