中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
最初に左下の“カテゴリー”を選んで,クリックして下さい.

緑陰を楽しむ奥武蔵;天覧山・多峯主山縦走

2016年06月28日 05時43分09秒 | 関東・伊豆箱根・上信越

                             <多峯主山山頂からの眺望>

    緑陰を楽しむ奥武蔵;天覧山・多峯主山縦走
           (ARENAオフミ)
         2016年6月26日(日) 

<ルート地図>


←クリック拡大

<まずは能仁寺へ>

■西武池袋線飯能駅集合
 今回は,朝の集合時間がユックリすぎて,時間を持て余した私は,橫浜の山下公園を一回りした後,元町・中華街駅7時49分発飯能行直通電車に乗車する.
 のっけから私的な話で恐縮だが,20年ほど前,飯能にある駿河台大学が設立されるときに,私は非常勤講師を最低2年(完成年度まで)やるように依頼を受けたことがある.当初,駿河台大学から非常勤講師の依頼があったとき,大学の名前から察して,大学の所在地はてっきり神田の駿河台予備校の近くにあると勘違いして,二つ返事で引き受けてしまった.
 その後,駿河台大学が,私が住んでいる鎌倉からはとんでもなく遠いところにあることを知って,お断りしようかと思った.…が,既に文部省(現在の文部科学省)に届け出ているので.2年間はやって貰わなければ困るということで,泣く泣く2年間,鎌倉から飯能まで通ったことがある.そのときの印象は遠いのなんのって…
 勿論,今のように直通電車など無い.確か湘南新宿ラインもなかったような気がする.品川で山手線に乗り換えて池袋へ,池袋からナントカアロー号という特急電車に乗って飯能へ,さらにバスに乗って駿河台キャンパスまで通った.
 あの頃に比較すると,今は何とまあ,便利になったこと…まさに驚くべき進歩である.
 途中何処をどう通ったかはハッキリフォローできないが,東横線,地下鉄を経由して何時の間にか西武池袋線へ.路線が変わる度に名称が特急になったり快速ナントカになったりで多少混乱するが,9時27分に飯能駅に到着する.所要時間はわずかに1時間38分.驚くべき速さ,近さである.その所要時間は20年前の約半分.これには私もビックリ仰天する.
 現在の飯能駅が20年前の飯能駅とどう変貌したかは,昔のことを余り良く覚えていない私には判然とはしないが,随分と賑やかになったことだけは確かである.
 飯能駅前で集合.
 本日の参加者は13名(男8名,女5名)である.
 今日のコースはお散歩程度ということなので,特にウォームアップストレッチもしないまま,9時39分に飯能駅前から歩き出す.

 
<飯能駅に到着>                           <飯能駅前から歩き出す>

■観音寺と諏訪八幡神社・飯能恵比須神社
 飯能駅前の繁華街を西に向かって歩く.
 この辺りは,20年前にもよく歩いたところだが,殆ど記憶がない.でも,当時はこんなに賑やかな街ではなかったような気がしている.
 9時58分,観音寺に到着する.
 まずは,観音寺の本堂を詣でる.本堂前に弘法大師の立像が安置されている.
 街道歩きのときは,訪れた社寺のことをできるだけ詳しく調べるようにしているが,今回はハイキングが目的なので,この寺の由来などについては記述を割愛する.
 寺の境内で一息入れてから,ふたたび歩き出す.
 観音寺を出て,すぐに諏訪八幡神社と飯能恵比寿神社の鳥居の前を通過する(10時04分).
 
<観音寺本堂>                              <諏訪八幡神社>

■文化会館を経由して能仁寺へ
 10時07分,文化会館前の交差点を右折して,真北へ向かう.ちょっと急な登り坂である. 坂道を登り切って,10時12分,能仁寺に到着する.
 市街地の舗装道路歩きは,ここまでで終わりになる.
 
<文化会館>                              <能仁寺が見える>

■能仁寺本堂
 まずは能仁寺本堂へ.立派な本堂である.私たち以外に,数名の参拝客が来ている.
 境内にある案内版によると,この寺は曹洞宗.山号は武揚山.文亀年間(1501~1504年)創建された.現在の本堂は昭和21年(1936年)再建されたものだという.
 参拝を終えて,アジサイが咲き誇る境内を抜けて,天覧山の登山道に入る.

<能仁寺本堂>

<能仁寺から天覧山へ>

■広場で一休み
 10時23分,天覧山登り口に到着する.ここからはよく整備された土道の登山道になる.
 10時30分,広場に到着する.広場の片隅にトイレもある.ここでトイレ休憩を取る.
 
<天覧山登り口>                            <広場>

■石仏を見上げながら岩道を登る
 10時40分,登山道が二手に分岐する.右側を進むと楽な道,左側を進むと岩場のようである.岩場と言ってもどの程度の岩場か良く分からないが,”子どもでも歩ける”を標榜しているコースなので,まあ大したことはなかろうということで左側のコースを辿る.
 このコースは大きな岩の縁を高巻きするコースである.特に危険な所もない.進行方向左手は切り立った崖になっている.繁茂する木の間から崖下の風景が見えている.右手の切り立った崖には沢山の石仏が置かれている.早速,何枚かの写真を撮る.

<沢山の石仏を拝みながら急坂を登る>

■天覧山山頂
 岩場の急坂を登り切って,10時44分,天覧山山頂(標高197メートル)に到着する.山頂を示す案内標識の右手が一寸した広場になっている.広場では先客のハイカーが何人か休憩を取っている.
 広場の先には柵が取り付けられている.
 柵越に関東平野が広がっているのが見える.低山にしては素晴らしい眺めである.私達は,展望を楽しみながら,数分の間,休憩を取る.

<天覧山山頂>

■天覧山山頂からの眺望
 天覧山からの眺望は素晴らしい.
 眼下には飯能の市街地が見えている.遠くは霞んでいて良く見えないが,大山,塔ノ岳などの丹沢の山々も,何となく見えているような気がする.
 柵に沿って取り付けられている案内図によると,晴れていれば富士山をはじめとして秩父の山々や,池袋,新宿の高層ビル群も良く見えるようである.
 今日は残念ながら富士山は見えないが,池袋の高層ビル群は,まあ良く見ている.

<天覧山からの眺望>

<雨乞い池から多峯主山へ>

■見返り坂と飯能笹
 天覧山での休憩を終えて,10時52分,天覧山を出発する.
 いきなり急な階段道を標高差で約80メートルほど下る.結構緊張する.階段道を下ると,平坦な散策路に突き当たる.右折して,散策路に入る.散策路は両側を小高い丘に囲まれた平地の中を北に向かっている.
 11時01分,「見返り坂と飯能笹」という表題の案内板が立っているところに到着する.
 この案内板の記事によると,源義経の母,常磐御前が,この坂を登ったときに,あまりに景色が良いので振り返ったことから,ここを見返り坂と呼ぶようになったという.また,この辺りの笹は,飯能地方固有な種で牧野富太郎が飯能笹と命名したという.草花のことはほとんど分からない私には,ただの普通の笹のように見えるが…笹に限らず,何事も基礎知識がなければ,その面白さが理解できない.このことからも教養が如何に大事かが良く分かる.
 
<天覧山から急階段を下る>                      <木材チップを敷き詰めた散策路>

■雨乞池
 よく整備された階段道を登り切って,11時21分,雨乞池の到着する.
 雨乞池は直径が20メートルほどのごく小さな池である.池の畔には吾妻屋が建っている.
 池の中を覗き込む.緋鯉かあるいは大きな金魚なのか良く分からないが,派手な色彩の魚が沢山泳いでいる.

<雨乞池>

■多峯主山山頂
 11時24分,雨乞池を出発する.相変わらずの階段道である.
 階段を登り切ると.三叉路に到着する.この三叉路を鋭角に右に曲がると,普通の土道の上り坂になる.
 山頂付近では勾配がちょっと急になるが,坂道を登り切って,11時31分,名峯主山山頂(標高271メートル)に到着する.
 「ここでお昼にしましょう…」
とNO幹事長が言う.
 山頂付近で,三々五々,散らばって食事を摂る.
 私は,湘南モノレール駅近くのセブンイレブンで購入したオムスビ2個と菓子パン1個を平らげる.その様子を見ていた仲間の方から,
 「よく食べますね…」
と言われてしまう.
 今日は高曇りながら,日差しが結構蒸し暑い.日が当たっているところに座り込んだので,体中がジリジリしてくる.

<多峯主山山頂>

■多峯主山山頂からの眺望
 名峯主山は,先ほどの天覧山より標高が120メートルほど高いだけあって,眺望が一段と良くなっている.
 正面直下には飯能の市街地が,その先に新宿のスカイスクレーパー群が屹立しているのが見える.ずっと左手にはスカイツリーが見えている.霞が掛かっているので.富士山をはじめとする山々は殆ど見えないが,それでも気分が清々とする素晴らしい眺望である.

<多峯主山からの眺望>

<能仁寺を目指して下る>

■広場で往路と合流
 12時00雲,休憩を終えて多峯主山から東側の登山道を経由して下山開始.
 いきなり長くて急な下り階段になる.途中,クサリが取り付けてあるところもある.途中で転倒して怪我でもしたら大変である.慎重に下り続ける.
 下り階段は,先ほど通過した平坦な道に突き当たって終わりになる.往路を暫く下ってから,12時13分,往路の北を通る登山道に入る.暫くの間,森林浴を楽しみながら心地よい散策を楽しむ.
 12時35分.トイレのある広場に到着する.ここは往路で天覧山に向かう途中,トイレ休憩を取った所である.
 帰路でも.ここでトイレ休憩を取る.
 
<急な下り坂>                                <広場に到着>

■再び能仁寺へ
 12時44分,広場を出発する.
 往路をそのまま通って,12時51分,能仁寺の蓮池に到着する.蓮を眺めながら暫く休憩を取る.
 曇り空ながら蒸し暑い.私は池の近くにあるコンビニで「ガリガリ君」を調達.行儀が悪いが食べながら歩くことにする.
 12時58分,能仁寺から歩き出す.
 
<能仁寺の蓮池>                           <ガリガリ君>

■諏訪八幡神社・飯能恵比寿神社
 往路と少し違う道を通って,13時03分,諏訪八幡神社・飯能恵比須神社に到着する.境内沿いの薄暗いジメジメとした道を歩く.
 13時05分,鳥居の前に到着する.鳥居の先には数十段の階段がある.階段を登るのはよっとシンドイなと思ったが,まだ帰るには早すぎる時間なので,階段を登って御参りしようということになる.
 階段を登ると立派なお社が建っている.このお社が諏訪八幡神社かあるいは飯能恵比須神社のどちらかは私には分からないが,お社の前に七福神の赤い幟旗が立っていることから,ここは飯能恵比須神社だと勝手に決めつけたいところだが,鳥居の先に飯能恵比須神社という白い幟旗が沢山並べて立ててある.
 ”まあ,どっちの神社でもいいや…”
ということで立ち去る.

<諏訪八幡神社か飯能恵比須神社>

<飯能駅経由で帰宅>

■飯能駅
 途中,店蔵絹甚の店舗と蔵を見学してから,銀座通りを飯能駅に向かう.
 飯能駅前交差点で,「人間馬車鉄道停車場跡」の案内板を見つける.ちょっと興味が湧く.
 13時31分,飯能駅に無事到着.
 幹事長のNOさんから閉会の挨拶があって散会する.
 
<人間馬車停車場跡>                        <飯能駅>

■無事帰宅
 飯能駅坑内に入る.
 「おっ! 13時37分発の元町・中華街行の電車があるぞ…丁度良い!」
ということで,全員がこの電車に乗り込む.
 後は白河夜船.
 突然,
 「橫浜ですよ…」
と起こされる.
 橫浜駅で,同行の皆さんとお別れする.
 その後は,また独り旅.
 折角,橫浜に居るので,有隣堂に立ち寄る.そして平素大船や藤沢では購入できない文房具類を購入する.
 後はノンビリと帰宅.
 今回のコースは始めて歩いたが,緑豊かな素晴らしいコースだった.

<ラップタイム>

 9:39  飯能駅前から歩き出し
 9:57  観音寺(10:03まで参拝休憩)
10:04  諏訪八幡神社
10:07  文化会館前交差点
10:12  能仁寺
10:23  天覧山登り口
10:30  広場(10:37までトイレ休憩)
10:44  天覧山山頂(10:52まで展望休憩)
11:21  雨乞池(11:24まで見物)
11:31  多峯主山山頂(12:00まで昼食)
12:35  広場(12:44までトイレ休憩)
12:51  能仁寺(12:58まで休憩)
13:05  諏訪八幡神社
13:15  店蔵絹甚(13:19まで見学)
13:31  飯能駅着

[ハイキング記録]

■水平歩行距離       7.5km

■累積登攀高度               262m

■累積下降高度               262m

■所要時間(休憩時間を含む)
 飯能発            9:39
 飯能着              13:31
 (所要時間)           3時間52分(3.52h)
 水平歩行速度       7.5km/3.52h=2.13km/h
                             (おわり) 
「関東・伊豆箱根・上信越の山旅」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/baad293fc4be88226c0f293a3f7c6135
「関東・伊豆箱根・上信越の山旅」の次回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/fc7497d45e7488fd763cca8eb8902ca6

【お断り】
 記事の正確さは全く保証しません.
 この記事は,あくまで,個人的趣味.仲間達と情報を共有することを目的としています.第三者の方々を読者の対象とはしていません.
 誤字,脱字,転換ミス,引用ミスなどあって当然ということでご覧下さい.ご不快に思われる方は,当ブログへのアクセスはご遠慮下さい.

 

 

 



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。