中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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ツールドモンブラン(9):第1日目(1);いよいよトレッキング開始

2011年08月23日 05時38分11秒 | フランス・スイス・イタリア;ツールドモンブラン

                              <私たちが宿泊したパークホテルスイス>

 ツールドモンブラン(9);第1日目(1);いよいよトレッキング開始
            (アルパインツアー)
         011年7月16日(土)~24日(日)

第3日目;2011年7月18日(月)

<ツールドモンブラントレッキングコースの概要>

■ツールドモンブラン位置
 今日はツアー3日目.今日から5日間にわたるツールドモンブランのトレッキングが始まる.
 そこで,まずは,ツールドモンブラントレッキング(以下略してツールドモンブラン)の全行程を概観することにしよう.
 最初に,ツールドモンブラントレッキングコースがどの辺りにあるかを明らかにする.下図はヨーロッパの主要部分を表したものである.この地図の右やや下に,「」で囲った位置にツールドモンブランがある.丁度,スイス,フランス,イタリアの国境が接している辺りである.
 ツールドモンブランには,初級から上級まで沢山のコースがあるようだが,私たちが歩くコースは初級.その中でもフランスとイタリア,およびイタリアとスイスの国境をまたぐコルが中心である.そして,かなりの部分は専用車,ケーブル,路線バスなどの交通手段で移動することになる.


<インターネットで拾った地図に諸事項を記入した>

■ツールドモンブランの概略
 下の図は,私たちが歩いたツールドモンブランの概略を示している.ただし,この地図は南北が逆転しているので注意を要する.つまり,この地図の上が「南」である.
 図の中のえんじ色の部分が,実際に歩いたコースである.そして,黄色の部分は専用車,ケーブル,リフト,路線バスなどの交通機関を利用して移動した所である.
 この地図の中央上に,数年前に登ったモンブラン山がある.シャモニーから電車でニーデグルへ.ニーデグルからテートルース小屋,グーテ小屋を経てモンブラン山へ登ったときの感激を,ついこの間のことのように思い出す.


<ツールドモンブランの概念図:南と北が反対になっていることに注意>
※旅行社から頂戴した地図を参考にして作図.

 第1日目は,まずはシャモニーから専用車に乗って,ノートルダムドラゴルジュ(標高1250m)まで移動する.ここから概ね南東へ向けて,谷間の緩やかな登り坂を標高差1100メートルほど登って,ボンノムのコル(標高2329m)を通過,さらに,南側の斜面をトラバースして,ボンノム小屋に到着する.ここで第1日目は終わりである.歩行予定時間は約5時間である.
 第2日目は,ボンノム小屋を出発して,標高2665メートルのフーのコルを越える.ここから標高差約900メートルほど下って,グラシェ谷(標高1789m[)に入る.ここからモッテ小屋(標高1870m)まで緩やかな坂道を登る.そして,フランスとイタリアの国境,セーニュのコル(標高2516m)を通過する.さらにイタリア側の斜面を500メートルほど下って,エリザベッタ小屋に到着する.歩行予定時間約8時間である.
 第3日目は,エリザベッタ小屋を出発,見晴らしの良い尾根道を辿って,クールメイヨール行のリフト乗り場まで歩く.ここからリフトとケーブルを乗り継いで,クールメイヨールまで下山する.夕方,クールメイヨールの街を見物する.
 第4日目は,路線バスを利用して,クールメイヨールからアルヌーバ(標高1800m)まで移動する.ここから歩き出す.エレナ小屋(標高2062m)から,やや急な登り坂を登って,イタリアとスイスの国境,フィレのコル(標高2537m)を越える.ここからスイス側の谷を約900メートル下って,フーリー村(標高1600m)に到着する.ここから,専用車で保養地,シャンペ(標高1477m)まで移動する.シャンペ泊.
 第5日目は,シャンペから専用車でフォルクラ峠(標高1527m)まで移動する.ここからスイスとフランスの国境,パルムのコル(標高2191m)まで登る.歩行予定時間は約4.5時間.ここからロープウェーでトゥールに下る.さらに専用車でシャモニーまで移動する.

<早朝のシャモニー;厚い雲が垂れ込めている>

<いよいよ出発>

■バイキング方式の朝食
 まだ身体に時差が残っていて,夜中に1~2度,目が覚める.時差のためか,あるいはシャモニーの標高が高いせいか良く分からないが,後頭部が何となく重くて,鈍痛がある.
 6時丁度にモーニングコール.そして起床.今日も天候には恵まれないようである.
 起床してすぐに荷物の小分けをする.トレッキングの真ん中,クールメイヨールの宿泊地へ,着替えなどを予め纏めて送って貰うためである.私は小さな袋に下着類一式と参考資料を少しばかり入れる.この袋をクールメイヨールへ届けて貰うつもりである.
 7時から朝食.
 7時少し前にグランドフロアーのレストランに降りる.ツアーリーダーのSさんが,すでにレストランに来ている.そして,
 「・・・あそこの席に座って下さい・・」
とSさんから指図される.この辺りが,パックツアーの有り難い所でもあり,煩わしい所でもある.
 レストランは沢山の日本人観光客で混雑している.
 このホテルになぜ日本人が多いのか,なぜ,他の国の客が少ないのか,Sさんに伺ってみる.すると,Sさんの説明によると,それぞれの国の観光客は,その国の分にあったホテルを選ぶからだという.たとえば日本人ならこの程度のホテル,1人当りGDPの少ない某国の観光客は,別のレベルのホテルというように選び分けがされているとのことである.
 朝食は例によってバイキング方式である.私はパン,ソーセージ,オレンジジュース,ゆで卵,オートミール,コーヒーで適当に朝食を済ませる.

<私の朝食>

■ノートルダム・ド・ラ・ゴルジュへ向けて出発
 7時49分,朝食を済ませた私は,一旦,自室へ戻る.そして,もう一度,リュックの中身をチェックする.リュックには,旅の前半,つまりクールメイヨールまで辿り着くまでに必要とする最小限度のものを入れる.そして,クールメイヨールの宿泊ホテルへ届けて貰うもの,それに旅の最後まで,今,宿泊しているシャモニーのホテルに預かって貰うものとに三種類に区分けする.
 8時27分,ホテルから少し離れた所にある駐車場まで,リュックとクールメイヨールまで届けて貰う荷物を持って移動を開始する.
 駐車場には,後ろに小さな荷物車を牽引する専用車が待っている.クールメイヨールのホテルまで届けて貰う荷物は,荷物車に積み込む.そして,リュックを携行して,前の専用車に乗り込む.
 8時32分,私たちを乗せた専用車は,シャモニーのパークホテルスイスを出発.トレッキング出発点,片側2車線の素晴らしい道路をノートルダム・ド・ラ・ゴルジュへ向けて走り続ける.



<ホテル近くの駐車場へ向かう>


<専用車に乗車>

                                            (つづく)

「ツールドモンブラン」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/70c456f1eb1528fa614052ea9ac82a7d
「ツールドモンブラン」の次回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/aa71651212dd0217a9689bd2615592bb
目次
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/4a4c5fb759853b8b140c4d3944095d8c

        ********************

[編集後記]

2011年8月22日(月) 終日雨,涼しい一日

 まだ,天気予報を細かく見ていないので,天候がどんな推移を経ているのか良く分からないが,今朝も早朝から雨が降っている.昨日,北アルプスから帰宅した私は,3日振りに自宅で延び延びとした一夜を過ごす.4時頃,自然に目が覚める.
 連続3日にわたり,山の中を多少纏まった時間歩き続けたので,体調はとても良さそうである.体調が良いと気分も良い.何時もなら,どんなに雨でも,小一時間,外を歩かないと,どうも気分が悪い.でも,今日は連続3日間歩いた後なので,終日家に籠もっていても,イライラすることもないだろう.
 何だかんだといっても,季節は着実に進んでいる.つい数週間前までは,朝,4時ともなれば,すっかり夜が明けて,辺りが明るくなっていたのに,今朝は天気が悪いとはいえ,5時を過ぎても,まだ,薄暗い.
 季節が進んで,暑さから解放されるのは嬉しいが,だんだんと夜明けが遅くなるのは寂しい.
 先週金曜日,北アルプスへ出掛ける日は,メチャメチャ暑かった.でも、今朝は,つい4~5日前のメチャメチャの暑さが,まるで嘘のような涼しさである.テレビの天気予報によると,ここ2~3日の涼しさは9月下旬から10月初旬並だという.ただ,この涼しさは今日までで,明日からは残暑が厳しい毎日が続くとのご託宣である.
 午前中,昨日帰宅したときのままになっている下着類の洗濯をする.汗と雨でドロドロになった下着類は,着ていた本人ですら,鼻がひん曲がるほどの悪臭を放っている.鼻を背けるようにして,汚くなった下着類を洗濯機の中に放り込む.列車の中で,こんな臭い衣類を着ている人の隣に座った方は,多分,悪臭に辟易としたに違いない.遅ればせながら,
 「済みませんでした・・」
とお詫びするばかりである.
 山から持ち帰った荷物の整理が一段落してから,パソコンの電源を入れる.
 北アルプスのツアーで一緒になった男性から,ブログにコメントが入っている.アクションが随分早いなと感心する.また,フェースブック業者から,今日中にフェースブックに登録しなさいというメールが届く.
 ツイッターやフェースブックには,以前から関心があるが,いざ始めるとなると,どうも気後れがしてしまう.でも,このメールを読んでから,遂に決心してフェースブックを開始することにした.そして登録を済ませると,たちまちの内に10名ほどの知り合いから反応があった.なるほど! フェースブックは気心知れた方々だけを対象にして使えば便利だなと早くも実感する.
 某学会の研究会で,私は発表の安受け売りをしてしまった.もう2週間ほど前から,パワーポイントを使って,報告資料を少しずつ作成しているが,どうも内容が散漫な嫌いがあり合点が行っていない.思うように考えが纏まらないので,実はイライラしている.
 さらには,水彩画もせめて1枚だけでも仕上げたいな思っているが,これもまた中途半端である.
 「まあ,・・良いか.今日は山行から帰った翌日だから・・・明日からまた精を出そう・・・」
 明日やっても間に合うことは,今日はやらないという,私の悪い癖が出てしまった今日一日である.
 さて,これで私のPC人生は,どのように変わるのだろうか.
                                         (愚痴おわり)






 



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