中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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中山道六十九宿巡り(第10回目);第3日目(1);木祖村を南へ

2011年11月23日 06時08分06秒 | 中山道六十九宿

                               <閑静な旧中山道を歩く>

      中山道六十九宿巡り(第10回目);第3日目(1);木祖村を南へ
             (五十三次洛遊会)
          2011年9月16日(金)~18日(日)

第3日目;2011年9月18日(日)

<第3日目の行程>

 JR藪原駅から歩き出す.途中,宮ノ越宿,原野間ノ宿,福島宿を見学して,JR木曽福島駅で3日目の行程は終わる.
 途中,原野間ノ宿辺りで,中山道六十九宿の中間点を通過する.


   水平歩行距離 15.9km
   累積登攀高度 272m
  累積下降高度 426m
  

<塩尻から薮原へ移動>

■塩尻駅を出発
 いよいよ第3日目.
 5時頃起床.早速,テレビの天気予報を見る.東北地方北部日本海側に低気圧があるが,木曽路はどうやら好天に恵まれそうである.
 6時30分,1階食堂で朝食を摂る.
 7時35分,ホテルルートイン塩尻の玄関に集合,JR塩尻駅に向かう.
 塩尻8時16分発中津川行の普通列車に乗車する.列車は木曽谷を下って,8時44分に藪原駅に到着する.

<塩尻駅にて>


■薮原駅に到着
 藪原駅前には,ほとんど人影がなく閑散としている.まずは,記念写真を撮ったり,ストレッチをしたりで,各自出発準備を整える.


<藪原駅前にて>

<ルート地図>





<木祖村を歩く>

■藪原駅から歩き出す

 8時57分,JR藪原駅から歩き出す.
 藪原駅付近の中山道は,本来中央本線の線路の西側を通っていたらしいが,現在は通行不可能である.
 9時04分,中央本線のガードを潜って,線路の東側に出る.そして,暫くの間,国道下の歩道を南西方向に向けて歩く.

<藪原駅南のガードを潜る>


<国道下の歩道を下る>

■ドライブイン権兵衛
 獅子岩橋付近からの中山道は,文献によって,いくつかのルートが提示されているので,どのルートを通るか戸惑うが,今回はそのまま国道沿いに進んで,9時44分にドライブイン権兵衛を通過する.

<ドライブイン権兵衛>

■吉田橋
 沿道には松原の集落が続く.この辺りの標高は約893メートル.
 9時52分,吉田橋を渡る.
 資料によれば,橋を渡って間もなく,江戸から67里目の下嶋の一里塚跡があるはずだが,残念ながら見当たらない.私たちが見落としたのか,それとも一里塚跡を示すものが何も残っていないのか良く分からない.

<吉田橋を渡る>


<巴御前縁の史跡>

■巴午前邸跡と巴が淵

 やがて道路が山吹山に突き当たる.自動車道路はそのまま山吹トンネルに入って,山を通過するが,歩行者は山吹山を迂回する道路を通る.この辺りは歩く人も少ないらしくて,路面に雑草が生え茂っている.
 もともと,この辺りには,山吹山回廊通があるようだが,崩壊が激しくて危険だという(資料2,p.116).
 なお,山吹山の「山吹」は,木曾義仲の愛妾の名前のようである(資料2,p.116).
 10時23分,巴橋に到着する.橋の上から淵を眺める.巴が淵である.
 資料1(p.198)によると,この辺りが巴五山第蹟(やしきあと)だという.
 巴橋のたもとに,許六句碑があるが,写真は撮らなかった.

<巴橋>


<巴が淵>

■南宮神社手洗水
 橋の近くに手洗水がある.
 近くに設置されている案内板によると,巴御前は木曾義仲の養父権之守中原兼遠の娘で,美人かつ女傑だったという.巴が淵に住んでいた龍神が化身して木曾義仲の義勇を助けたという伝説がある.
 この手洗い水は,木曾義仲が産土南宮神社を遙拝するときに使ったものだという.

<南宮神社手洗水>

■南宮神社
 手洗水の左手山腹に甘みや神社があるが,神社まで行くのが億劫なので,参拝は省略する.
 なお,これから訪れる「宮ノ越」の地名は,この宮の腰(中腹)を意味しているという(資料1,p.199).
 私たちは,いよいよ,江戸から36番目の宿,宮ノ越宿に入る.
                                    (つづく)


[参考資料]

資料1;今井金吾,2005,『新装板今昔中山道独案内』日本交通公社
資料2;岸本豊,2007,『新版中山道69次を歩く』信濃毎日新聞社
                          

「中山道六十九宿」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/0ef0b73dd8644815ea2e440c8d59d583
「中山道六十九宿」の次回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/cee6ac4e0002aa534cf2fe1615433db9



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