中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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歩いて巡る日光道中二十一宿(第3回)(1)

2009年07月15日 19時23分11秒 | 日光街道二十一宿
                     <せんげん台駅前で一休み>

        歩いて巡る日光街道中二十一宿(第3回)(1)
              北越谷→東武動物公園
              (小田急トラベル)
             2008年7月12日(日)

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 2009年7月12日(日).歩いて巡る日光街道中二十一宿第3回に参加する. 参加者は24名.この種の集まりでは,まあ参加人数が少ない方である.リーダーは今回も東海道五十三次宿場巡りでお馴染みのKさんである.参加者の3分の2は,東海道五十三次で一緒だった方々である.そのため,何となく同窓会のような雰囲気がして,最初から気楽である.
 東武伊勢崎線北越谷駅に集合.10時少し前に歩き出す.途中,柏壁宿,杉戸宿を経由して,東武動物公園駅まで,17.8キロメートルを歩いた.15時37分,東武動物公園で解散する.
 梅雨時にもかかわらず,天候に恵まれ,曇りがちだったが,雨は降らなかった.ただ,沿道には,これといった見所もなく,単調な街並みの中を,ただただ歩き続けた.
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<ルートマップ>



<上越谷駅へ>

■どうも不安である
 私は田舎者である.
 今,自分が住んでいる鎌倉の近場ならば,何の抵抗もなく,気楽に歩けるのだが,横浜より遠方となると,だんだんと不安になる.それでも,かつてサラリーマン時代に通っていた東京駅周辺までは,まだ気分は治まるが,上野辺りから先になると,もうまるで外国へでも旅立つときのような気分になってしまう.
 今日は,東武伊勢崎線の北越谷駅に10時集合ということになっている.心配性の私は,携帯メールで,路線案内を見ているので,30分以上早すぎることが分かっているのに,大船7時01分発東海道本線東京行の電車に乗る.携帯メールの情報では,日暮里で常磐線に乗り換えるのが一番便利なようだが,私は勝手がある程度分かっている東京駅で京浜東北線の電車に乗り換えて上野駅へ出る.ここから,常磐旋回則電車に乗り換えて,8時32分に北千住駅に到着する.
 北千住駅で降りるのは,前回の日光街道中二十一宿巡りに続いて,2回目だが,今更ながら,北千住駅の立派さに驚く.北千住駅には電車の路線が沢山集まっているので,私のように土地勘のない人間には,ややこしくて困る.ただ案内板を頼りに,ウロウロと歩いて,東武伊勢崎線の急行ホームに辿り着く.東武線の駅には,沿線の駅を示す図面が見あたらないので,目指す北越谷駅に行くには,急行電車で何という駅まで行ったらよいのかが,全く分からない.この点は小田急電鉄や京浜急行の方が,よほど親切のように思える.とにかく,急行電車に乗車する.電車の中の案内図には,地下鉄の路線図に引き続いて,東武線の路線図が小さく掲載されている.この見にくい路線図を見て,やっと「越谷」という駅で普通電車に乗り換えればよいことが分かる.
 路線図はともかく,東武線は立派である.私が乗車した範囲では,線路が複々線,しかも,完全に高架線になっている.それに,たまたま下車したどの駅もとても立派である.駅前広場も広々としているし,駅周辺の道路も広くて立派である.それに較べて,私が住んでいる大船駅は,とにかく人が多く,駅前も狭くて猥雑である.東武線沿線は素晴らしいなが私の印象である.

■北越谷のコーヒーショップ
 旅行社からいただいた地図を頼りに,集合場所を探しながら,外へ出る.すると,小田急トラベルのKガイドが,めざとく私を見つけて,
 「・・こちらへどうぞ・・・」
とボデーランゲージで私に挨拶する.まだ受付開始時間よりも早かったが,無事,受付を済ませて,近くにあるコーヒーショップに入り込む.
 店の中にはいると,美味しそうなモーニングサービスがある.朝食は軽く済ませてはいるが,何となくまた食べたくなる.カロリーの取りすぎが心配だが,ついつい注文してしまう.
 朝食を食べていると,
 「・・フラワーヒルさ~ぁ・・ん!」
と何人かの声が聞こえる.五十三次洛遊会のメンバーである.
 一同と近くの席に座って,楽しく雑談をしながら,集合前の一時を過ごす.


<下間久里香取神社からせんげん台駅へ>

■北越谷駅から歩き出す

 集合時間の前に出席予定者全員が集まったので,予定より早く9時56分に,
 「エイ,エイ,オー・・・」
の雄叫びをあげて,北越谷駅前から歩き出す.毎度のことながら,こんな掛け声は何だかイヤだなと思いつつも,団体行動なので,声を上げた振りをして,チョコンとだけ右手を挙げる.
 駅前の広い道路を東へ少し進んで県道(国道かな?)325号線と交差する.左折して325号線に沿って,進路を北に取る.辺りはこれといって特徴のない市街地である.住宅と商店が混在している.所々に構想のマンションが建ち並んでいる.所々に畑もある.
 10時05分,東武伊勢崎線のガードを潜って,線路の西側に渡る.すぐ近くに宮内庁埼玉鴨場があるようだが,私たちが歩いている道路に接していないので,垣間見ることもできない.
 旅行社の資料によると,宮内庁の鴨場は,千葉県市川市と,ここの2カ所にあるらしい.訓練を受けたアヒルを使って,鴨を引掘に誘い込んで,絹糸製の又手網(サデアミ)で捕獲するようである.

             <北越谷駅前でツアーガイドのKさんが挨拶>

■ 越谷だるま
 しもた屋と商店が混在する田舎道を進む.どうやら,今日はこの辺りの祭り日らしく,沿道には沢山の提灯がつり下げられている.どこかはっきりしないが,私たちが今歩いている場所は,「越谷だるま」の産地のようである.
 旅行社の資料によると,越谷だるまは,西暦1713年頃,間久里の「だる吉」という人形師が,従来からあった玩具「起き上がり小法師」に,座禅を組んだ達磨大師の姿を取り入れて作ったのが起源だという.当初,「だるま」は,子供の疱瘡,疫病の魔除けであったが,次第に五穀豊穣,商売繁盛,開運などの縁起物として扱われるようになったらしい.
 「そういえば,我が家には,一つも達磨がないな・・・これはまずいな・・」
と不安になる.

               <郊外の道をひたすら北上する>


               <お祭りの提灯がぶら下がっている>

■せんげん台駅で休憩
 単調な道が続く.
 10時30分頃,進行方向右手の道路脇にある下間久里香取神社を通過する.香取神社は,埼玉県内に約120カ所あるという.この日光街道沿いに沢山あるようだ.これらの神社は,千葉県佐原市にある香取神社の御子社で,五穀豊穣,日常生活の一切を守る神だという.
 旅行社の資料によると,江戸時代,武士,町民,百姓から深く信仰されていたようである.
 何の変哲もない道路をひたすら歩き続けると,辺りが次第に賑やかになり,街らしくなってくる.
 10時51分,ひたすら北上をし続けてきた道から左折して,せんげん台駅へ向かう取り付け道路に入る.広くて立派な道路を200メートルほど進むと,東武伊勢崎線せんげん台駅に到着する.ここで,今日最初の休憩を取る.
 ここも立派な駅である.この辺りのインフラは本当に素晴らしいなと改めて感心する.ただ,今日は特別かもしれないが,とにかく蒸し暑い.大船付近はゴチャゴチャしていているが,気候だけは,この辺りより大船の方が過ごしやすいかなと思う.
 駅の近くにあるコンビニに飛び込む.そして,120円也の「アイス最中」を購入する.蒸し暑いときには,冷たいものを食べるに限る.一同,バス停の屋根の下にあるベンチに座り込んで休憩をとっている.

                    <せんげん台駅前>

                           (つづく)
「日光街道」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/b3401d7f46b2313cbd73671719f49435
「日光街道」の次回の記事
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