中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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横浜:山手西洋館と公園巡り(1)

2009年07月19日 15時38分14秒 | 鎌倉あれこれ
                   <外交官の館の内部>

          横浜:山手西洋館と公園巡り
              (鎌っこ倉ぶ)
           2009年7月18日(土)

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 2009年7月18日(月).第88回鎌っこ倉ぶ例会が開催された.
 今回は横浜山手地区の西洋館と中区の公園を散策した.参加者は13人,内,男性は5名と少なかった.天候は曇りがちで,少し蒸し暑かった.
 JR根岸線石川町駅から10時14分に歩き出す.山手イタリア山庭園外交官の家,ベーリックホール,元町公園エスマン邸,山手町洋館巡りを楽しんで,港の見える丘戸上で昼食を摂る.午後はマリンタワー,帆船見学,大桟橋を巡り,馬車道を通って,JR関内駅近くの喫茶店で一休みして解散した.横浜はちょっとヨーロッパ風のすてきな町だなと実感した.
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<散策コース>



<山手の丘>

■JR山手駅から歩き出す

 集合時間の10時00分より20分ほど早く山手駅に到着する.駅前のどこかで軽くコーヒーでも味わってから,集合場所に戻ろうと思う.ところが,もう半数以上の方々が,もう集まっている.私はコーヒーを諦める.案内役のお師匠さんとは久々の再会である.暫く会わない内に,お師匠さんは少し太ったようである.
 「この頃,暑いので,ほとんど歩いていません・・・今月はまだ3回しか歩いていないんです」
と弱気なことをいう.
 10時頃,出席者全員が集まる.今日の参加者は,何時もより多めの13名である.
 幹事のMさんと,案内役のお師匠さんの挨拶が終わって,10時14分に山手駅から歩き出す.

■外交官の館
 歩き出して直ぐにやや急な坂道になる.坂道を上りきって,10時25分,今日,最初の見学場所,外交官の館に到着する.私たち以外にも数名の見学者が居る.
 こざっぱりとした綺麗な洋館である.入り口で早速パンフレットを頂戴する.このパンフレットによれば,1910年(明治43年),明治政府の外交官,内田定槌邸として,アメリカ人建築家J.M.ガーディナーが設計して,東京都渋谷区に建てられたものらしい.そして,1997年(平成4年)に,この地に移築された.同時に国の重要文化財に指定された.
 建物の中を一回りしてみる.さすがに外交官の家らしく,広々とした会議室が沢山ある.比較するのもおこがましいことだが,1室の広さだけで,我が家の建坪を越えそうである.何となく生活感が漂ってこない屋敷だなと思いながら,広い邸宅を一回りする.
 10時40分頃,邸宅を出て庭に出る.湿度が高くて少々蒸し暑い.ぶらぶらと,建物を一回りする.私には,建築のことは良くわからないが,庭から建物を見上げると,どことなく鎌倉文学館と似ているような気がする.
 建物をバックにして,幹事が集合写真を撮る.
 
                       <外交官の館>


                   <外交官の館の内部>

■カトリック山手教会
 10時54分,外交官の家を出る.そして尾根沿いの道を,超ゆっくりの速度で,ブラブラと,北西の方向に歩く.今日は土曜日で,天気が良いためか,かなり沢山の人たちが,私たちと同じように散策している.道路の両側には木立と洋館が続く.どこかヨーロッパの街中を散策しているような感じである.
 煉瓦造りの横浜山手女子中学高校の前を通り過ぎて,10時59分,カトリック山手教会に到着する.広場の向こうに青い屋根の質素な教会の建物が建っている.海外で目に付く巨大で荘厳な教会に比較すれば,とてもシンプルな建物だが,逆にそれが厳粛な雰囲気を醸し出しているような気もしてくる.

                   <カトリック山手教会>

■ベーリックホール
 11時05分,カトリック山手教会を後にする.木立の多い山手本通りを,道なりに西へ歩き続ける.しばらくすると,進行方向左手に,落ち着いた雰囲気の建物が見えてくる.フェリス女学院中学高校のようである.そういえば,孫娘が,今年4月から,ここの中学に通い始めている.素晴らしい環境の学校に通い始めたなと,認識を新たにする.
 11時09分,ベーリックホールに到着する.この建物は横浜市認定歴史的建造物である.アーチ型の玄関が印象的である.靴を脱いで館内を見学する.
 300円也で購入した『山手の丘の物語』((財)横浜市緑の協会)によれば,この建物は,イギリス人貿易商B.R.ベーリックが邸宅として,J.H.モーガンの設計によって,1930年(昭和5年)に建てられたとのことである.
 広々とした執務室,寝室,居室などを見学する.

                 <ベーリックホール>


              <ガーリックホールの内部>

■山手234号館
 11時24分,ベーリックホールを出発.ふたたび山手本通りを歩く.
 11時28分,山手234号館に到着する.ここは,朝香吉蔵の設計により,関東大震災復興期の1927年(昭和2年)に建築された外国人向けの4世帯集合住宅である(前出資料).横浜市認定歴史的建造物である.
 中に入ってみる.建物の中央に狭い中庭がある.その中庭を囲むように廊下が付いている.その廊下から各戸に出入りできる構造になっている.各戸には手頃な居室,キッチン,バスルームなどが機能的に配置されている.何となく生活感があって,身近な感じがする.


■山手資料館
 11時35分,山手234号館を出発する.続いて,11時43分に山手資料館に到着する.レストラン山手十番館の敷地内にある小さな建物である.
 入館料は1人200円.ただし,65歳以上は入館料が無料だというので,何となく得をしたような気分になって,建物の中に入ってみる.少々,狭い階段から2階に上がると,横浜港開港とともに日本に入ってきたビードロギヤマンなどのガラス製品や,浮世絵などがギッシリと展示されている.
 入り口で,うっかり写真を撮る.撮った直後に「撮影不可」に注意書きを見つけてビックリする.ただ,フラッシュは焚いていない.申し訳ないと謝るしか方法がない.

                     <資料館>


         <美しいギヤマン:写真を撮ってから「撮影禁止」に気が付いた:スミマセン!>

■外国人墓地
 11時54分,山手資料館を出る.道路が右の方に大きなカーブで曲がり始める.その曲がり角付近で,若い男性が大声で頻りに何か叫んでいる.
 彼の説明によると,入場料200円で,外国人墓地を公開しているとのことである.お金が掛かることは即ヤメが私の主義.皆さんが見学し終わるのを外で待っていようと密かに決める・・・が,結局,墓地見学希望者は誰も居ない.
 私たちは,外国人墓地をパスして,港の見える丘に向かう.港の見える丘で昼食を摂る予定である.

                     <外国人墓地>


                 <港の見える丘公園に到着>

                          (つづく)
「鎌っこ倉ぶ」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/940906e020c93b2ed081013791675f74
「鎌っこ倉ぶ」の次回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/d/20090720 


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