<谷戸の池付近を行く(11:03頃)>
晩秋の鎌倉:公園巡り<鎌倉中央公園・源氏山公園>
(山旅スクール5期Iさんのグループ)
2008年11月14日(金)
前日の夜(11月13日),山旅スクールIさんから携帯にメールが入る.
「明日,鎌倉中央公園を案内して下さい・・・」
どうせ,私は「サンデー毎日」,お呼びが掛かるだけマシだと思って,直ぐに
「了承・・」
という意味の返信メールを出す.序でに,浄明寺の仙人も呼び出そうかと思ったが,仙人は,今日,仲間と一緒に,逗子の二子山に登ると言っていたのを思い出す.
血気盛んな淑女4名のお相手を,この気弱な私が一人で引き受けるのは,少々荷が重いが,長い人生経験のある淑女の皆様は,それぞれが美味しい食べ物を持参するかもしれないな・・・と,期待しながら,
「さて,どの経路で案内しようか・・・」
と思案する.
折角だから,地元の人以外,絶対に知らない道で,しかも危険がない生活道路でも歩こうかと思う.
<散策マップ>
※プリントすると綺麗に見える.
<プロフィールマップ>
■北鎌倉駅へ
10時丁度に北鎌倉駅に集合の予定である.
9時09分に鎌倉中央公園入口から歩き出す.丸山住宅地3丁目のバス道路を登って,山の上ロータリーから左折.鎌倉中央公園沿いの住宅地の中を尾根に沿って,山ノ内配水場に到着する.ここから,山道に入る.枝道に入った途端に,とても静かな雰囲気になる.北鎌倉に下る尾根道に沿って,ブラブラと歩く.
途中,展望が良い所で立ち止まって,斜面に作られた畑が道路に接して広がっている.畠の向こうの谷間越えに,六国見山から勝上嶽(「嶽」は正確には「山」冠に「献」)辺りの山並みがとても良く見えている.気候が温暖な鎌倉では,紅葉の見頃は,まだ,まだ先のことだが,それでも六国見山の山肌は色付き始めた木々が綺麗に見えている.
まだ,集合時間までには十分の時間があるので,私は,ここで暫く休憩を取りながら,辺りの風景を写真に収める.そして,
「・・・今日は,この路を案内しよう・・・」
と心に決める.当初の予定では浄智寺脇から裏大仏ハイキングコースに入り,途中から瓜ヶ谷ヤグラを見学してから,鎌倉中央公園に向かうつもりだったが,山ノ内からの見晴を見ているうちに心変わりしてしまった.
<山ノ内の尾根道から六国見山を望む(9:27頃)>
■北鎌倉駅前を出発
9時42分に北鎌倉駅前のコンビニ,スリーエフに立ち寄る.久々にコンビニのご主人と会う.
ほんの暫くの間,会わない内に,お互いに随分と老け込んでしまったのに驚かされる.私は内心で,
「・・・もっと歩き込んで,少しでも老け込むのを遅くしなければ・・・」
と自分自身に言い聞かせる.
10時少し前に,JR北鎌倉駅前に到着する.今日は平日だからだろうか,何時もよりも,随分と観光客の人数が少ないような気がする.ほんの数分待っていると,横須賀線の下り電車が北鎌倉駅に到着する.観光客がゾロゾロと降りてくる.途端に駅前が賑やかになる.この電車に,今日のメンバー全員が乗っていたらしくて,直ぐに全員が揃う.私は,
「・・・ところで,どこか行きたいご希望の所がありますか・・」
と一行に伺う.
「何処って・・・私達,何も知らないので,どこでも良いのよ・・」
この種の「どこでもいい」という答えが,専門のガイドではない私を困惑させる.
<山ノ内の尾根道は花一杯(9:28頃)>
■山ノ内展望台
私は,心の中で,一寸意地悪かなと思いながら,
「・・・では,私達の生活道路を通って,山ノ内まで登った後,少し手こずるに違いない山道を混ぜて,鎌倉中央公園まで行こう・・」
と決める.
10時05分,北鎌倉駅前から歩き出す.
駅前の信号を渡って,派出所の脇から,住宅地の中の路地を抜けて,東瓜ヶ谷と西瓜ヶ谷の間を山ノ内まで抜ける自動車道に出る.この道路の川沿いに,桜の木が数本植えてある.自動車の往来が激しいが,地元の方々の反対があってか,道路の拡幅工事が行われないまま,従来からの雰囲気が温存されている.そのために,歩行者は少々神経を使うが,その代わりに緑豊かな環境が保たれているともいえる.
進行方向左側の崖に,一見,ヤグラ風の穴が掘られている.この穴の前の三叉路を右折する.途端に,とても静かな住宅地になる.道路は直ぐに左に曲がる.その曲がり角から数メートル進んだ所で,三叉路を左折する.すると道幅が狭くなるとともに,やや勾配が急な階段道になる.
この階段を登り切ると,先ほど私が休憩を取った山ノ内の展望台に到着する.ここで一呼吸入れる.
<山ノ内の紅葉(9:24頃)>
■北鎌倉女子学園グラウンド
10時28分に展望台を出発する.一行の一人が,
「・・富士山を見たい・・・」
というので,北鎌倉女子学園グラウンドへ向かう.途中で,六国見山が良く見える台地に立ち寄って,素晴らしい風景を堪能する.
「・・・ここお弁当を食べるのに良い所だね・・・」
と,どなたかが感想を述べる.
10時37分,北鎌倉女子学園グラウンドの上に到着する.ここから,6合目付近まで冠雪した富士山や,丹沢の山々が,とても良く見える.
<北鎌倉女子学園グラウンドから見た富士山(10:38頃)>
<北鎌倉女子学園グラウンドから見た丹沢(10:38頃)>
※眼下に見えるのは藤沢
■谷戸の池
グラウンドから少し戻って,右折.枝道に入る.台峰のから倉久保に至る谷間を下り続ける.
山道の両側は深い森林に覆われている.ところどころに見事に紅葉した木が見える.谷間には全く人気がない.静寂そのものである.
やがて,谷戸の池に到着する.靴に多少の泥が付くのは気にしないで,暫くの間,湖畔から谷戸の池を眺める.ここには大きな蛙や,魚が生息しているが,今日の湖面は,全く静まりかえったままである.
谷戸の池から歩き出す.泥濘を通過して,なおも北へ進む.途中から谷の右岸から左岸に渡り,長い谷筋の道を下り続ける.
<谷戸の池(11:04頃)>
■鎌倉中央公園で昼食
11時26分,山崎小学校脇に到着する.子供達の声が賑やかに聞こえてくる.
三叉路を左折,隣の谷戸へ入り込む.山崎小学校の農園の脇を抜けて,急な坂道を登って,鎌倉中央公園東尾根に出る.
暫く尾根道を北上して,東尾根から反対側の斜面を下る.そして,11時41分に鎌倉中央公園に入り込む.そのままイベント広場に向かう.どこかの幼稚園の遠足らしく,広場には幼児が沢山集まっている.子供達は見ているだけでも,とても可愛くなる.
私達は,階段道を上がって疎林広場に到着する.ここのベンチで,少し遅い昼食を摂る.
予想通りに,一行から沢山の食べ物が提供される.食べ物に卑しい私は,目の前に並んだ馳走を見ただけで,とても満ち足りた気分になる.
料理の作り手が違うと,同じ素材を使っているのに,それぞれが異なった味の料理に仕上がっている.それがまた面白いし楽しい.
<鎌倉中央公園寸景(11:43頃)>
<鎌倉中央公園の紅葉(11:42頃)>
<ランチ(11:56頃)>
■源氏山公園
食事後,公園内の散策路を一回りしてから梶原口へ向かう.
13時22分,梶原口から公園の外へ出る.梶原3丁目に住宅地を経て,日当公園付近から,広い道路を山ノ内配水場に抜ける.途中から右折して,細い尾根道を通って葛原ヶ岡神社に到着する.ここまで来ると,浄智寺方面からハイキングコースを登ってきた沢山の観光客が散策を楽しんでいる.
私達は梶原へ下る坂道近くにある吾妻屋に陣取って,暫くの間,休憩を取る.既に時間は14時30分.
一行は,もう十分歩いたという雰囲気である.私は,ここでお別れして,自宅へ戻ろうと思う.
「・・今日も,(テレビの)水戸黄門,見られますね・・」
とIさんが茶々を入れる.残念ながら,今日,金曜日には「水戸黄門」の放映はない.
淑女の皆様は,銭洗い弁天経由で鎌倉駅へ向かうという.
解散後,私は梶原の谷間を降りて,バス停梶原付近から,再び坂道を登り返して,14時54分に,出発点の鎌倉中央公園入口に到着する.
カシミールで調べると,今日の累積歩行距離は約9.2キロメートル.累積登攀・下降高度は約360メートル.まあ,まあの歩行距離である.
これで,塔ノ岳往復を含めて,4日間連続で長時間歩行を続けてきた.幾分,疲労気味である.
明日,土曜日の天気予報は余り良くない.明日は終日家に籠もって疲れを取ろうかと思ったが,明日は「鎌っこ倉ぶ」の定例会がある.やっぱり休めないなと思い直す.
<源氏山公園で出会ったネコ(13:50頃)>
※左側のネコは飼い猫,右側は野良猫のようだ.
[ラップタイム]
9:09 鎌倉中央公園入口出発
9:12 山の上ロータリー
9:19 日当公園
9:24 山ノ内配水場
9:29 山ノ内展望台
9:38 桜並木道に出る
9:42 北鎌倉スリーエフ(9:50まで買い物)
9:52 JR北鎌倉駅(集合後10:05発)
10:23 山ノ内展望台(10:26まで休憩)
10:37 北鎌倉女学院運動場(10:40まで富士山展望)
11:00 谷戸の池(11:02まで休憩)
11:26 魯山人邸脇
11:33 中央公園東尾根
11:42 鎌倉中央公園に入る
11:49 疎林広場(12:26まで昼食)
13:22 中央公園梶原口
13:44 源氏山公園(14:29まで休憩:解散)
14:51 山の上ロータリー
14:54 鎌倉中央公園入口着
[ハイキング記録]
■水平歩行距離 9.2km
■累積登攀下降高度 360m
■所要時間(休憩時間を含む)
鎌倉中興公園入口発 9:09
〃 着 14:55
(所要時間) 5時間46分(5.77h)
歩行速度
9.2km/5.77h=1.59km/h
(おわり)
[訂補]
2008年11月23日地図入替え
「鎌倉あれこれ」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/4110b1100e56ebe6181b3a0fa043a6cb
「鎌倉あれこれ」の次回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/606734e01ea7817488c4047fe113d25a
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