中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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ピレネー山小屋縦走トレッキング;第8日目(2);奇岩怪石のモンセラット観光

2017年10月27日 18時34分59秒 | ピレネー山小屋縦走トレッキング

                                                                          <モンセラットの谷間>

       ピレネー山小屋縦走トレッキング;第8
日目(2);奇岩怪石のモンセラット観光
               (アルパインツアー)
 
         2018年8月18(金)~27日(日)

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第8日目;2017年8月25日(金)  晴


<ルート地図> 

モンセラット→バルセロナ



■モンセラット概念図


モンセラット修道院付近概念図


<モンセラットに到着>

■鋸の歯のような岩山
 11時54分,「バルセロナまで54キロメートル」の標識を通過する.
 11時59分,トンネルを通過する.
 12時02分,前方にゴツゴツとした岩山が突然現れる.私たちは何時も間にかモンセラットに向かう道路を走っている.
 曲がりくねった登り坂が連続する.
 その後,前方に見えている岩山の中腹を右周りに回り込むように進む.
 12時09分,トンネルをくぐってから先は,緩やかな下り坂になる.進行方向左手に素晴らしい見晴らしが開ける.何時の間にか随分と高いところまで登っている.

<目の前に岩山が迫る>

■駐車場ゲート
 12時18分,ゲートに到着する.
 運転手が,料金を支払っている.いくら支払ったかは分からないが,どうせ参加費の中から支出されているので,どうでも良いと言えばそれまでだがちょっと気になる.

<モンセラットのゲート>

モンセラット駐車場に到着
 駐車場には沢山の車が駐車している.あちらこちら空いているところを探して,12時21分,漸く駐車場所を見つける.
 現地ガイドのYKさんの先導で,まずはレストランモンセラット(Restaurant Montserrat)へ向かう.

<混雑する駐車場>

<深く切り裂かれた渓谷>

■まずは展望台へ
 まずは,昼食を摂るためにレストランへ向かう.
 レストランは駐車場に隣接した広場の一角にある.レストランの建物の向こうには,サツマイモやレンコンを縦に何本も並べたような奇妙な岩山が屹立している.何とも不思議な風景である.
 私たちはレストランに入る前に,広場の先端から見える風景をひとまず眺めることにする.

<駐車場からレストランまえの展望台へ向かう>

■レストランの建物は断崖の上
 広場の先端まで言ってビックリする.広場の縁に取り付けられている鉄柵の先は垂直に切り立った岩壁に鳴っている.
 鉄柵越えに下を見ると目眩がするほどの高さである.この風景を見た途端に目眩を感じてしまう.


<垂直に切り立った岩壁の上に広場が作られている>

■身の毛がよだつような深い谷
 鉄柵越しに見下ろした風景が下の写真である(冒頭の写真も参照).思わず目眩がするほどの高さである.
 谷の右岸の断崖に高巻きするトラバース道が見えている.あの北アルプスの「下の廊下」そこのけの高度感があるようだ.
 ”凄いところだな…”
 正直なところ,予想以上のすごさにビックリである.
 ”怖そうだな…でも,歩いてみたいな…”

<物凄い風景>

<レストランで昼食>

■レストランは地下1階
 12時28分,レストランのある建物に入る,階段を下った下の階にレストランがある.ということは,建物の入口は2階にあるということだろうか.
 入口にはなぜか英語でRestaurant Mantsesrratと書かれた看板が取り付けられている.おっと,レストランという単語はもともと英語ではなかったな…でも,この単語は完全に英語でも使われているので,なんだかお馴染みに会ったような親しさを感じる.
 まだ,予約時間の少し前だったために,少し待たされるが,ツアーリーダーのHDさんを先頭に,レストランの中に入る.受付でHDさんが何か書類のようなものを係員に差し出す.仏頂面した女性係員が,何か指示をする.いつも,店員から,
 「いらっしゃいませ…」
と笑顔で挨拶を受けるのが当たり前と思っている私には,やけに無愛想なところだなという印象を受ける.
 受付で指示されたテーブルに座る.
 私たちの近くの席にも,日本人の団体客が座っている.服装から見て,登山目的ではなく,観光で来られているようである.お互いにどこかの国の段大ではなく日本人の団体と分かって,どこかホッとしているようである.

<レストランの入口>

■コース料理を賞味する
 まずはグラスワインで乾杯.
 つづいて,ツアーリーダーが選んだセットメニューを頂戴する.メインディッシュは2種類の中からのチョイスである.
 料理のことをグダグダと書き連ねるのは趣味に合わないので,写真を掲載するだけにしておこう.
 美味しい料理である.ただ欲を言えば,日本料理と比較していわゆるコクが感じられないので,平べったい味である…なんて偉そーなことを言うが,私は決して食通ではない.したがって見当外れの感想に過ぎない.




<ランチを楽しむ>

モンセラット観光

■モンセラット全景
 下の写真はレストランフロアーに飾ってある写真を写したものである.少々色が不自然になってしまったが,モンセラットの中心部の様子が良くわかるので,引用させて貰う.
 私たちは,この写真の屋根付きの歩道を右下から中央に向かって歩き始める.


<写真;モンセラット全景> レストランにある写真を引用

■3人のスタッフ

 13時35分に昼食を終える.
 これから,モンセラット観光が始まる.案内役は現地ガイドのYKさん,モンセラットの案内役の男性(名前失念),それにツアーリーダーのHDさんの3人.豪華な顔ぶれである.
 レストランのある建物から,賑やかな通りを歩き出す.
 前方にはゴツゴツとした奇っ怪な岩山が聳えている.

<左から順にYEさん,モンセラットの案内人,HDさん>

■断崖沿いの道
 まずは西の方向に向けてそぞろ歩きを始める.
 レストランのある建物の先は,左側が深い谷の断崖,右側には建物や商店が建ち並ぶ.沢山の観光客で賑わっている.


<向かって左側には建物と商店が立ち並ぶ>

<モンセラット修道院>

■奇岩怪石に囲まれた修道院

 YKさんから,いろいろと説明を受けながら,人混みの中を歩く.そして,13時59分,モンセラット修道院に到着する.
 修道院の建物の後ろには,奇っ怪な岩が建物を取り囲むように立ち並んでいる.
 写真正面に移っている建物の上には,しょぼくれた犬のように見える岩が建物にもたれかかっている.その右には,直立不動の宇宙船飛行士が犬にもたれかかるように立っている.
 奇っ怪な岩を見ていると,いろいろなものに見えてくるから面白い.
 私はガイドの説明も上の空,奇っ怪な岩を見上げながら色々なものを連想している.

<モンセラット修道院>

ロマネスク様式の修道院入口
 14時01分,モンセラット修道院の中に入る.
 YKさんが,色々と懇切丁寧に説明してくれるが,早口なのでほとんどメモすることができない.
 「ふん,ふん…なるほど」
と聞いてはいるが,聞いた内容はほとんど頭に入らない.
 そんな状態なので,説明の途中から,リッスンインからヒャーに変わる.
 アーチ状の入口はロマネスク様式というらしい.

<ロマネスク様式の入口>

■十二聖人像
 ロマネスク様式の入口を入ると中庭がある.中庭を抜けると,寺院の入口がある.その入口の上に十二聖人像が飾られている.
 当然,YKさんから十二聖人像の説明を受けたはずだが,私の頭の中には何も残っていない.
 とにかく長い説明だった.

<十二聖人像>

■寺院の内部
 寺院(教会と言った方が良いかな)の中に入る.
 ”わあ~…,凄いな!”
 私のカメラが良くないのか,私に技術がないためか良くわからないが,写真を沢山撮ったのに全部手ブレしている.ほとんど全部見るに堪えない.その中でもまあ何とか様子が分かるのが下の写真出る.
 天井がやけに高い.それに装飾が絢爛豪華である.
 ついつい日本のお寺と比較したくなる.



<サンタマリア遊歩道>

■遊歩道入口
 14時23分,モンセラット修道院の見学を終えて,寺院の外に出る.
 修道院の側で,色々な色の太いローソクを売っている.有り体に言えば仏教のお線香のようなものだろうか.
 14時32分,サンタマリア遊歩道入口で,一旦解散.これから自由行動.16時00分にレストランの建物に集合ということになる.
 YKさんが,
 「…この遊歩道の先に十字架が立っている展望台があります.ご希望の方は案内します.私は足が速いのたいていの人は付いて来れません.ですから,付いて来れないようでしたら声を掛けてください…」
と言う.
 この自信たっぷりのお話に,私は内心でちょっとカチンとくる.
 ”ならば,歩行速度を速めて歩くぞ…”
 よせば良いのに,私は碌でもないことを考える.
 ちゃんとはチェックしていないが,多分,全員が遊歩道散策に参加したように思う.
 14時34分,遊歩道入口から歩き出す.途中,何人かの観光客とすれ違う.ちょっとした登り坂が連続する.坂を登るにつれてすれ地岩観光客の人数も次第に減っていく.
 気がつくと,モンセラットの案内人は何時の間にか居なくなる.
 ”あの案内人,一体何を案内してくれたんだろう…随分と気楽な商売だな…”
 これ,あくまで,私の個人的な感想である.

<遊歩道入口>

■天空の十字架
 坂の途中で,
 「十字架まで一本道ですか?」
とYKさんに尋ねる.
 「この先で三叉路がありますので,そこを左折すれば十字架に到着します.」
 今は自由行動である.迷わないとなれば,
 ”やってやろうじゃないか!”
 私はYKさんの許可を得てから,塔ノ岳流の歩行速度でガンガン登る.これまで毎日団体行動なので制限速度を守って歩いてきたこともあって,これ幸いとばかりに,思いっきり飛ばす.たちまちの内に一行との間隔が開く.
 ”今は自由行動の時間だ.コレデイイノダ!”
 14時50分,無事,十字架に到着する.
 一行が到着するまで,3~4分の時間がある.これ幸いと周囲の風景を写真に収めたり,スケッチをしたりしながら,素晴らしい展望を楽しむ.

<十字架のある展望台>

■モンセラット全景
 今登ってきた道を振り返って見る.
 眼下にレストア欄の建物や,モンセラット教会が見えている.断崖の上に先ほど通った遊歩道が見えている.断崖の高い場所をトラバースしながら下へ下る道も見える.
 それにしても奇っ怪な岩山である.建物の上の岩は,まるで十二聖人が並んでいるように見えるから面白い.
 ”個々の岩はなんでツルンペタンとしているんだろう…”

<十字架のある展望台からの風景>

<駐車場へ>

■建ち並ぶ店をジャストルッキング
 15時丁度に,皆さんと一緒に十字架展望台を出発.往路を下る.
 ”自由行動中だ! 下り坂は飛ばすぞ…!”
 私は塔ノ岳の大倉尾根を下るときのような速度でばんばん飛ばす.他の人のことは構っていられない.なにしろ自由行動中だぞ! 気分最高.
 15時09分,遊歩道入口に降り立つ.
 時間があるので,その辺りをスケッチする.その後,先ほど通った遊歩道沿いの土産屋をゆっくり見物しながら,レストランの方へ向かう.
 買いたいものは何もないのでジャストルッキング.でも見ているだけで結構面白い.
 各お店で油を売っている間に,同行の民様ともちらほらと出会う.結構色々と買い物をしている方も居られる.

<ウインドウショッピングをしながらお店を梯子する>

■駐車場に到着
 途中でケーブルカーの駅を見たりしながら,頃合いを見て,16時54分にレストランの建物に戻る.
 15時58分に専用車に乗車する.定刻2分前である.
 これまで,一番前の席に座っていたが,今度はちょっと遠慮して,前から4番目の席に座る.
 16時丁度に,私たちを乗せた専横者は,モンセラット駐車場を発車する.これから,一路,バルセロナに向かい.

<専用車に乗車>

                                        (つづく)
つづきの記事
  ↓
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/12ff5cef2b337a5471f4ab10333cc1be

「ピレネー山小屋縦走トレッキング」の目次
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/e982fb31374fcc1a1d2c50a93cc7d960
「ピレネー山小屋縦走トレッキング」の索引
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/5112bb15f11338411dd77a26b2c1d70a

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