中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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ノルウェー紀行;第9日目;オスロへ移動(1);ロムのスターブヒルケ見学

2013年10月17日 11時19分27秒 | ノルウェー;カルホビッケン登頂

                     <スターブヒルケ(木造の教会)>
 
 ノルウェー紀行;第9日目;オスロへ移動(1);ロムのスターブヒルケ見学
           (アルパインツアー)
      
2013年8月19日(月)~8月30日(金)

第9日目;2013年8月27日(火) 

<ルート地図>


※地図の赤線のルートは適当に書いたもので,正確かどうか全く分からない.

<スピタストゥレーンの朝>

■のんびりの朝
 昨日で6日間にわたるトレッキングと登山が終わった.正直な所,連日の山歩きは結構シンドかった.連日塔ノ岳を往復している以上の体力が必要だったような気がする.それに体力は,まあ,まあ,にしても,岩稜歩きや岩登りもあって,緊張を強いられる場所もかなりあった.そんな毎日も昨日で終わりである.
 今日は,一日掛けて,専用バスでオスロに戻る予定である.バスの出発時間は9時である.したがって,トレッキングをしているときに比べると朝も随分と遅い.
 一連の山歩きが終わったので気が楽になったのか,昨夜は良く眠れた.夜中に一度トイレに行ったが,6時頃自然に目が覚める.体調は,まあ,まあ,である.
 朝食は7時30分からである.
 荷物のパッケージなどの出発準備は,昨夜の内に済ませておいたので,朝の時間はタップリある,時間潰しを兼ねて,山小屋の周りを散策する.散策のときには,温度計を持参していないので,正確な気温は分からないが,多分8℃位だと思う.何か羽織っていないと寒い.
 今日も,まあ,まあ,の天気のようである.結局ノルウェーにきてからの9日間,毎日好天だったことになる.こんなに天気に恵まれるのは滅多にないことだと思う.
 少々早めに食堂へ向かう.
 昨日までは気分的に余裕がなかったのか,室内の装飾をゆっくり見て回る気分になれなかったが,改めて室内を見回すと,実に様々な飾り付けがしてあるのに気がつく.壁面に飾り付けられている.沢山の絵画や飾り物が面白い.何か謂われがありそうな猿のような怪物の立像も面白い,
 そんな飾り物や調度品を見て回った後,少々早めに食堂に向かう.
   
<早朝,食堂付近の飾り物を見て回る>

■朝食
 7時25分から朝食が始まる.
 例によってバイキング形式である.今朝は,自分で昼食の準備をしなくても良いので,気分的にも随分とゆっくり朝食を楽しむことができる.
 今朝の私の朝食は下の写真の通りである.栄養的にバランスが取れているかどうか分からないが,まあ,こんなところで十分だろう.写真にはビールのようなものが写っているが,これは林檎ジュースである.
 ゆで卵は,ゆで時間5分のものと10分のものが用意されている.私が選んだのは10分ゆでたものである.バサバサしたパンには閉口だが,その他の食材は,どれも新鮮で美味しい.ここが山小屋だったことを忘れそうになるほど,素晴らしい食事である..

<朝食はバイキング>

<スピタストゥレーンを出発

■立派なバス

 8時20分,一旦部屋に戻る.
 8時30分,バゲージダウン.宿泊棟の出入口近くの広間に預け入れる荷物が入ったスタッフバッグを出す.ツアーリーダー達が,全員の荷物を,バスの荷物室に運び入れる.ツアーリーダーにそんなことをやらせるのが申し訳ないので,手伝うと申し入れると,危ないから自分たちに任せろとのことである.
 私たちが乗車するバスは立派な大型.凄いバスである.5~6断もある階段を,
 “ヨッコラショ…”
と登って,客席に入る.1人で2人分の席を占領して座る.それでも,沢山の席が余るほどの広さである.座席に座って外を見る.座席の位置が高いので,見晴も十分である.何という贅沢さ!
 8時55分,定刻より5分早くバスは発車する.
 「皆さん…忘れ物はないですか? パスポートはありますか? 椅子に座ったときにフト忘れておいてきたものはないですか? 今ならまだ取りに行けますよ?」
とツアーリーダーが念を押す.

 
<立派なバス>

■“VIS*****”で幹線道路に出る
 暫くの間は,未舗装の砂利道が続く.やがて九十九折りの簡易舗装の道になる.バスはノロノロと坂道を下っていく.道路の周囲は牧場である.ときどき,牛がのんびりフラフラと道路に出てくるので,その度にバスは一時停止である.少々焦れったいが微笑ましい風景である.
 辺りは針葉樹林帯である.その中を険しい道路が続く.
 9時33分,小さな聚落に入る.“Vis*****”と書いてある案内板が立っている.聚落の中の三叉路を右折して,立派な舗装道路に出る.途端に専用バスの速度が速くなる.どうやら幹線道路に出たようである.
 手許の地図で,現在地を確かめたいが,手許の地図はあまりに縮尺が大きすぎて,全く手がかりが得られない.
<"Vis****"という聚落 >

<ロムのミュージアム>

■スターブヒルケに到着
 9時52分,立派なスターブヒルケ(「木造の教会」のこと)のあるロム(Lom)に到着する.
 でも,ここの地名が本当にロンなのか,私には定かでない.私は現地ガイドに英語でここは何という場所か伺ったが,彼の英語にはノルウェー訛りがあるし,私も英語のヒアリングが下手なので,正確に過聞き取れない(これでも,私,昔,昔,英検2級は取っているんだが…).
 でも,一応,ここはロムというところだとしておこう.なお,私が持参している地図の中ではLONという地名は見当たらない.
 ここは観光地になっているらしく,スターブヒルケの周囲にはいろいろな施設があるようだ.
 広場の向こうに立派なスターブヒルケが建っている.勿論,木造である.教会の内部を見学するのには予約が必要とのことなので,最初に,教会近くにあるミュージアムを見学することになる.

ミュージアムに入る
 10時04分,まずはミュージアムに向かう.木造2階建の立派な建物である.屋根に沢山の草が生えているのが楽しい.
 まずは入口近くの売店を覗いてみる.
 スターブヒルケに関係のある写真,資料,小物,絵はがき,動物のぬいぐるみなど多種多様な賞品が並んでいる.どれもこれも日本円に換算すると,とてつもない高価なので,とても手が出ない.
 下の写真に写っている方々は,私たち一行である.
  
<ミュージアムの外観>                                                              <ミュージアムの売店>

■ノルウェーの案内書
 私は,端から土産物は購入するつもりはなかったが,ノルウェーに関する資料は入手したいなと思っていた.たまたま売店内を廻っている内に,日本語の『ノルウェー』という本を見つけ
た.
 本の中を見ると,日本語が少し奇妙な感じがするが,記述されている意味は良く分かる.日本円に換算すると2000円もする高価な本だが,思い切って購入する.
 
<ノルウェーの参考書>

■映画を見る
 売店に続いて,映写室に入る.
 面白そうな映画を上映しているようだが,ナレーションがノルウェー語なのでツンプンカンプンである.ただ,英語のテロップが流れるので,何とか映画の内容を推察することはできる.
 どうやら,近年の発掘調査によって,原住民の生活状況が詳しく分かるようになったという内容のようである.

<映画を見る>

展示室
 ついで展示室を一回りする.
 これまでの調査資料,マンモスなど出土品などが沢山展示されているが,スターブヒルケの見学時間が迫ってきた.
 9時54分,一寸残念だが,ミュージアムから外へ出る.
 
<展示室の内部>

<スターブヒルケ見学>

■立派な外観
 予約時間の10時00分にスターブヒルケへ向かう.
 2階建ての立派な外観のチャペルである.先ほど購入した資料によるとスターブヒルケの古いものは,13世紀のバイキング時代に建造されたものもあるとのこと.今でもノルウェーには沢山のスターブヒルケが残っているようである.
 私たちも,他の観光客に混じって,教会
の中に入る.

<スターブヒルケへ向かう>

厳粛な雰囲気のスターブヒルケ内部
 スターブヒルケの中に入る.全てが木造である.手が込んだ建築である.素晴らしい.私語を慎んでしまうような厳粛な雰囲気である.
 椅子に座ってみる.
 これまでに,この椅子に何人の人が座ったんだろう…そんなことを想像すると,栄枯盛衰,喜怒哀楽を超越した歴史の重みを俄然ひしひしと感じるようになる.
 
<スターブヒルケの内部>                           <祭壇>

<クバムで休憩>

■スターブヒルケ出発
 スターブヒルケを出て,再びミュージアムの土産店に立ち寄って,トイレ休憩と買い物の時間を取る.
 11時35分,私たちは専用バスに乗って,スターブヒルケを出発する.
 やがて,進行方向右手に美しい湖が見え出す.手許の地図では大雑把すぎて,この湖が何という名前の湖かは分からないが,とにかう大きな湖である.
 バスは,暫くの間,湖沿いの道を走り続ける.

<湖の畔をバスは行く>

長閑な風景が続く
 車窓からの風景を楽しんでいる内に,堪らなく眠くなる.ついに,12時15分頃から30分ほど,ウトウトと居眠りを続ける.
 12時45分頃,目が覚める.バスは相変わらず長閑な風景の中を走っている.如何にも住み心地の良さそうな民家が点々と見えている.
 バスの中の気温は19℃.心地よい温度である.

<長閑な感じの聚落>

クバムに到着
 12時47分,クバム(Kvam)に到着する.ここで15分間トイレ休憩を取る.
 バスから下車する.
 どうやら,ここは日本で言う「道の駅」のようなところである.建物の中に入ると,トイレの他に売店や喫茶室のような所がある.ただ日本と大きく違うのは来客の人数ぐらいだろうか.談合坂SSなどに比較すると車の数も,人の数もビックリするほど少ない.

<クバムの休憩所>

オスロはまだまだ遠い
 広場にバスの時刻表があるのに気がつく.
 時刻表を眺めていると,現在地のクバム(Kvam)が掲載されているのに気がつく.どうやらクバムの少し先にオッタ(Otta)という所があるようだ.手持ちの地図にもオッタは掲載されているので,およその現在地がこれで確認できる.
 この時刻表を見ていると,先ほど下車したロム(Lom)というところも載っている.
 “やっぱり,ロムで正解だったな”
 こんな小さなことでも.元地図マニアの私は,とても嬉しい.
 “それにしても,随分と不便な所だな…”
 これが率直な私の感想である.まあ,皆さん,自家用車を使って移動するんだろうが…

<クバムのバス時刻表>

<リルハンメル近くのホテルで昼食>

■長いトンネル
 13時02分,トイレ休憩を終えて,クバムを出発する.
 やがて,清涼感のある民家が並ぶ聚落を通過する.地図を見ながら,ここは多分オッタ(Otta)というところだろうと推測する(間違っているかもしれない).
 13時57分,トンネルに入る.このトンネルが実に長いのに驚く.結局,トンネルを抜けるのに4分余りに時間を要した.
 バスは,トンネルを抜けると,落葉樹の美しい樹林帯の中をひた走る.

ジョーンズKROホテルに到着
 14時20分,私たちのバスはリルハンメル近くのジョーンズKROホテルに到着する.
 ツアーリーダーの説明によると,以前冬季オリンピックが開催されたリルハンメルはこの辺りだとのこと.
 どこか閑散としていて,寂れた雰囲気のホテルである.どうやら客は余り入って居ないようである.
 ここで遅まきながら昼食である.

<ホテルの外観>

訳の分からないまま注文
 毎度のことながら,食べ物の注文の仕方が,各国,各地方様々で,大いに迷うが,とにかく何とか,それらしいバーガーを注文する.このバーガーが35クローネ.日本円で約700円である.まあ,ざっと日本の倍ほどの値段だろうか.くどいようだが,日本円に換算していたら,何も変えなくなるし,食べられなくなる.食べるときは日本円換算は御法度にしなければ…
 この他にスプライトが35クローネ.合計70クローネ(約1,400円)の昼食である.
 …ま,それはともかく,パンはとても柔らかくて美味しい.結構! 結構!

<私の昼食>

なるほどリルハンメルだ
 昼食後少し時間があるので,辺りを散策する.
 建物の入口近くに大きな地図がある.その地図で,現在地のリルハンメルの位置を確かめる.同行の方にリルハンメルを指さして貰っているところをデジカメに収める.その写真が下の写真である.
 どっちにしても,目指すオスロはまだまだ遠い.

<リルハンメルはここだ!>              拡大図
                           

                                  
                              (つづく)

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目次と索引
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