中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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ルアペフ山・タラナキ山登頂記(34)スカイタワーでディナー

2006年05月10日 04時28分22秒 | ニュージーランド:ルアペフ・タラナキ

スカイタワーでディナー

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2006年2月3日(金) その4
 17:06,オークランド市内観光を終えた私達は,一旦,ホテルに戻る。私は,自室に戻った後,大急ぎで風呂に入る。そして,17:30,再び集合場所のロビーへ降りる。これから,ニュージーランド最後の夕食を,ホテルの隣にあるスカイタワーのレストランで,豪華に摂ることになっている。

 17:30キッカリにホテルを出る。ホテルの南側,1ブロック先のビクトリア通りにスカイタワーがある。17:31にスカイタワーが建っているブロックに到着する。一旦地下へ下る。地下から高速エレベーターに乗って,地上194メートルの所にあるオブザベトリーまで一気に登る。私は,このエレベーターがどこのメーカーの製品なのかに興味があったが良く分からない。ただ,横浜港みらいの高層ビルのエレベーターより,大分横揺れが激しいような気がする。私の時計が,雨水を浴びて動かなくなっているので,エレベーターの速度を計算できないのが残念である。
 オブザベトリーのレストランは,かなり混雑している。レストランのフロアーは,タワーの芯の廻りにドーナッツ状になっている。そのフロアーに芯の方から外に向けて放射状に客席が設けられている。私達には,3人ずつ向かい合わせに座る席が2席リザーブされている。また,何となく「飲み助」組と「下戸」組に分けて座る。席にはブラインドを通して,西日が射し込んで,少々眩しくて暑い。私は,添乗員のSさんに,
 「このレストラン,回転するんでしょう。しばらくしたら日影に入るんでしょう・・」
と聞く。Sさんは,申し訳なさそうな顔をして,
 「ここは回転レストランじゃないんです」
と答える。
 ここはバイキング形式である。料理は,タワーの芯に近い方に並べられている。
 最初に前菜が出る。この前菜が済んでから,バイキング形式で,自分の好みの食べものを選ぶ仕組みである。
まずは乾杯。
下戸の私でも,グラスビールぐらいは嗜む。6.5ドルのグラスビールを注文する。
次いで,前菜はカモかサーモンのどちらかを選ぶ。私は何となくサーモンを選ぶ。大きな長方形の皿に,サーモンをベースにして,にぎり寿司のような形をした前菜が2品出てくる。日本的な盛りつけである。
傍らに,パン1つを乗せたお皿が置いてある。美味しそうなパンダが,これを先に食べてしまうと,折角の料理が入らなくなる可能性がある。お腹が空いているが,このパンは食べずに我慢する。隣の席では,前菜を待てない酋長さんが,もうパンを食べ終わっている。そして,バイキング料理を取りに行こうとしている。周りの人から,
「まだですよ・・・前菜が終わってからですよ」
と諭されている。
 バイキング料理は,実に多彩である。西洋料理,中華料理,日本料理,すべてが揃っている。それに食材が新鮮で,とても美味しい。特に海鮮料理が素晴らしい。
 私は,生野菜各種,生牡蠣2個,お寿司4貫,カニ,エビなどを選ぶ。どれもこれも大変美味しい。ついつい余計に食べたくなる。中には生牡蠣を10数個食べたという強者もいる。
 最後にハーブ茶が出る。このハーブ茶,これまで私が経験したことのない味がする。何と表現したらよいか分からないが,適度の香りと甘さがあって,なかなかな代物である。
 19時頃,レストランを出る。
 とりあえずトイレへ行く。広いトイレである。小便器が4~5個,建物の外周に沿って取り付けられている。そして腰から上はガラス張りになっていて,下界が透けるように良く見える。高いところから放射しているような開放感,というか,空中に自分のものを散布しているような,霧になって落下しているものを見て,「ざまあ~みろ」というような,男なら誰でも一度はしてみたい素晴らしい快感を覚える。
 トイレの隣はバンジージャンプ台と,その待合室になっている。待合室から外が大変良く見える。眼下には何隻なのヨットが海に浮かんでいるのが見える。バンジージャンプには乗る気のない見物客が,沢山待合室に集まって,景色を楽しんでいる。
 エレベーターに乗って階下の展望台へ降りる。ここから360度の展望を楽しむことができる。沢山の見物客が訪れている。私達もゆっくりと廻りながら展望を楽しむ。
廻り廊下の所々に透明なガラスが嵌め込んである。そばには「ガラスは普通の床より頑丈なので乗っても大丈夫」,すなわち,
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This glass floor is 35mm thick.
IT ISAS STRONG AS THE CONCRETE
FLOORS YOU ARE STANDING ON.
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と書いた案内板がある。でも,ガラスの上に乗るのは,気分的に,どうしても怖い。
ガラスの部分を避けるようにして,怖いもの見たさで下を覗く。真下にどこかのホテルのプールが見える。青い水の中でカップルが水泳を楽しんでいる。男の方が,実に下手くそな泳ぎ方で,プールを横方向に泳いでいる。周りのビル群が,生花の剣山を上から見たような感じで並んでいるのが見える。何となく背筋がゾクゾクしてくる感じがする。
 再びエレベーターに乗って,出口の地下1階まで降りる。エレベーターの床の真ん中がガラス張りになっていて,エレベーターが下がるにつれて,周りの鉄骨が浮き上がってくるようなゾクゾクとした恐怖感を感じる。
地下1階でエレベーターを降りる。ここからビルの出口まで土産店の店内を通るようになっている。ついつい品物に見とれる。結構欲しいなと思うものがあるが,幸いなことに現金を余り持っていないので,サッパリと諦めがつく。
外に出ると,そのままホテルへ戻る。面倒だなと思いながらも,日記をつける。すぐに眠くなる。
22:00に就寝。長い一日が終わった。いよいよ明日は帰国である。
           (第34話おわり)



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