中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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善光寺西街道;第3回;第1日目(1);出発点の聖湖・猿ヶ馬場峠

2015年07月01日 05時04分53秒 | 善光寺街道・善光寺西街道

                              <猿ヶ馬場峠から歩き出す>

   善光寺西街道;第3回;第1日目(1);出発点の聖湖・猿ヶ馬場峠
              (五十三次洛遊会)
        2015年6月26日(金)~28日(日)   

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第1日目;2015年6月26日(金)  雨

<ルート地図>

■第3回第1日目全体図

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■戸倉から聖湖へ


■聖高原

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<北陸新幹線で上田へ>

■全日程お天気が悪そうだ
 
いよいよ今回で「歩いて巡る善光寺西街道」も最終回を迎える.実に嬉しいことである.今回も2泊3日の旅である.
 ただ,私は初日の今日のコースを果たして何事もなく歩けるかどうかが,出発前から心配で,心配で…
 というのも,初日に聖高原から桑原間ノ宿までの約5キロメートルの間に,標高差約600メートルを下らなければならない.初日は,たとえ北陸新幹線を使っても,歩き出し地点の聖湖に到着するのが,どうしても遅くなってしまう.しかも,どんな山道が待ち構えているか予想が付かない.それに,天気予報では終日雨とのこと.
 私は,出発前に,参加される方に,下山中は雨具着用,雨傘を使わず両手を空けてくれ,万一に備えてヘッドランプまたは懐中電灯を持参してくれ,食料と飲料水を必ず用意してくれなど,繰り返してお願いしていた.平素,登山をしている人には当たり前のことだが…
 それにしても,天気予報は最悪である.第1日目の26日は曇後雨,27日目は終日雨,28日も雨後曇という予報である.雨といっても中止にするほどの雨ではなさそうだが…でも,日帰りの旅ならば間違いなく中止しているだろう.残念ながら今回は宿泊ホテルを予約しているので,そう簡単に旅行を中止するわけにもいかない.私は,ただただ,大雨にならないことを祈るのみである.

■まずは東京駅へ
 今は夏至を少し過ぎたばかりなので,朝早くから明るくなる.私は何時ものように早朝3時30分頃起床する.そして何時ものように夜中の間に着信しているPCメールに目を通してから,ブログのメンテナンスを済ませる.そして,4時45分,戸締まりをしっかり確認してから,まだ寝ている同居人が眼を覚まさないように静かに自宅を出発する.塔ノ岳に出掛けるときは,何時も4時10分に自宅を出発するので,それに較べれば,随分とユックリのご出勤である.
 湘南モノレール某駅近くのコンビニで,今日の昼食と非常食を購入してから,湘南モノレールの初電に乗車する.
 「水は買わないの…?」
 もちろん,私のリュックの中には1リットルの“鎌倉鉄管ビール”が入っている(今の水道管は鉄管じゃないかな?).
 5時30分に大船駅に到着する.まだ一寸早すぎるかなと思ったが,大船5時45分発横須賀線千葉行の電車に乗車する.もう通勤客が沢山乗車しているが何とか座席に座れる.
 6時24分,東京駅に到着する.
 私は東京7時24分発あさま603号の指定席を確保している.まだ,発車時間まで1時間の余裕がある.この程度の余裕を持って行動するのが,私の精神状態には一番良い.私は何の宛もなく,駅構内の店をジャスト・ルッキング.このブラブラが実に楽しい.

■北陸新幹線で上田駅へ
 まだ少々時間が早いかなと思いながら,発車時間の20分ほど前に北陸新幹線のホームに向かう.すでに同行する仲間の何人かがホームに居られる.それぞれの指定席はバラバラなので,バラバラになって列車に乗り込む.私の指定席は3列席の窓側,晴れていれば浅間山が良く見える席である.でも今日はあいにくの天気なので景色は余り期待しないことにしよう.
 定刻に列車は発車する.車窓の風景を楽しみにしていたにもかかわらず,暫くすると何時の間にか寝込んでしまう.毎度のことながら乗り物に乗るとすぐに眠くなるので困ったものである.どれほど居眠りしていたか分からないが,列車は広々とした平野のど真ん中を疾走している.まだ高崎は過ぎていないなと思いながら,車窓の風景を眺めているうちに,また居眠りである.次に目覚めたのは,長いトンネルの中,どうやら碓氷峠のようである.
 8時40分,列車は軽井沢駅に到着する.かなり沢山の乗客が軽井沢で下車する.
 佐久平駅付近で浅間山が見え隠れするが,なかなかシャッターチャンスを掴めない内に,列車はトンネルに入ってしまう.浅間山の写真は諦めるしかない.
 9時03分,上田駅に到着する.
 
<東京駅で新幹線に乗車.8号車12A>                   <上田駅に到着;しなの鉄道の電車が見える> 

<しなの鉄道で戸倉へ>

■しなの鉄道に乗り換える
 上田駅9時15分集合である.私が乗車した電車より先の電車で来られた方も,新幹線改札口で合流する.集合時間に参加者全員が揃う.このグループは全員極めてパンクチュアルなところが特長である.主催する側から見ると,これは特筆すべき長所である.
 しなの鉄道上田9時33分発長野行電車に乗り換える.何となく豪快な感じがする塗装が施された電車が到着する.国鉄時代の古い車両らしく,内装が何となく懐かしい.ただ,電車が走り出すと,東海道本線や横須賀線の車両と違って,車輪の音や細かい振動が直接車内に伝わってくる感じがして,乗り心地はいまひとつ頂けない.でも懐かしい.
 車内は結構混雑している.
 
<上田駅集合>                                 <しなの鉄道に乗り換える>

■戸倉駅到着
 9時47分,戸倉駅に到着する.「戸倉上山田温泉下車駅」という看板が立っている.
 駅前を覗いてみる.「戸倉上山田温泉」という巨大なアーチが立っている.まだ,時間が早いのか,閑散とした雰囲気である.
 
<戸倉駅着>                                   <戸倉駅前>

<出発点の聖湖へ>

ジャンボタクシーで聖湖へ
 戸倉駅からは,世話役のABさんが予め予約していたジャンボタクシーに乗車.戸倉駅から聖湖へ向かう.水平距離16.4キロメートル,標高差744メートルの道のりである.
 ジャンボタクシーは千曲川を越えてから,暫くの間は平坦な道を走っていたが,やがて九十九折りの上り坂をばく進する.途中,JR姨捨山駅付近を通過する.この辺りからの長野平野の眺望がとても素晴らしい.もし時間的余裕があれば,ちょっと駐車して眺望を楽しみたいところだが,先のことが心配なので,少しでも早く聖湖に到着することを優先する.
 10時20分,ジャンボタクシーは,無事,聖湖に到着する.

 
<戸倉駅でジャンボタクシーに乗車>              <聖湖駐車場に到着>

<出発点の猿ヶ馬場峠>

■降りしきる雨
 今日の聖湖はどんよりとした雲から上空一面を覆っていて,霧雨より少し強い雨が音もなく降っている.
 改めて携帯電話を使って今日の1時間ごとの予報を確かめる.残念ながら,夕方までこの雨は降り続くようである.降雨量が1ミリメートル程度の弱い雨である.まあ,この程度の雨ならば,下山にはそれほど影響はないなと勝手に判断する.
 まずは,駐車場で出発準備である.
 トイレを済ませてから,不肖私が音頭を取って山旅スクール流のウォームアップストレッチを入念に行う.何しろいきなり600メートルほどの高低差のある下り坂が連続するので,ストレッチを十分にやっておく必要がある.
 ついで雨具の装着.勿論,雨傘をさしながらの下山は厳禁である.
 余談だが…
 私は2台のコンパクトデジカメを持参している.1台はバックアップの防水カメラである.勿論,防水カメラの方が当然雨には強いが,その反面,余りよく写らない.私は,今日,どちらのカメラを使おうかと迷ったが,まあ,この程度の雨ならば,写真撮影のときだけ内ポケットからカメラを取り出すことにすれば,防水なしのカメラでなんとか凌げるだろうと判断する.

<聖湖に到着>
 
■出発点;猿ヶ馬場峠へ移動
 ストレッチを済ませて,10時36分に聖湖駐車場から歩き出す.とりあえずは綺麗に舗装された自動車道路の路肩を歩く.
 いよいよ雨の中の山下りの始まりである.歩き出すと同時に,私の頭の中にある所要時間推定機能ソフトが“チ,チ,チ,…”という音が聞こえるような感じで動き出す.
 ”果たして,何時頃,長い下り坂を下りきることができるだろうか…?
  どんな感じの登山道なんだろう…?
  どこか昼食を摂るのに適した場所があるだろうか…?”
 こんなことが,絶えず私の頭の中でグルグルと回り出す.
  ”そう! 私は心配性なのである.”
 もっとも,1人で歩いているときは,実に適当に歩いているのだが…
 10時41分,猿ヶ馬場峠(標高1,252m)に到着する.進行方向左手に「善光寺道入口」と書いてある案内板が立っている.ここが今回の正式な出発点である.

<猿ヶ馬場峠の善光寺街道入口>

■村界石碑
 善光寺街道入口の案内板が立っている場所から,矢印が示す方向に草むらの中に入り込む.踏み跡もほとんどなく足元には雨で濡れた雑草が一面に生えているだけである.しかし,私は,前回の最終日にこの辺りの下見をしていたので,何の躊躇もなく夏草が繁茂する場所に踏み込む.参加者の何人かが,
 “そんなところへ入り込むのですか…”
というような顔つきをしている.
 「大丈夫です.付いてきて下さい…」
 この辺りの下見を済ませている私は,確信を持って,皆さんを誘導する.
 草むらに入り込むと,すぐに微かな踏み跡がある.足元に繁茂する草のために土は殆ど見えないが,足元に濡れた丸太3~4本渡しただけの小さな小川を横切って左手に20~30メートル入ったところに,大きな石塔と村界石碑が立っている.ここは松代藩の更級と天領の麻績との境である.


<大きな石塔と村境石>

[参考資料]
資料1;完全踏査街道マップシリーズ『ちゃんと歩ける善光寺街道』五街道ウォーク事務局
資料2;今井金吾,1994,『今昔中山道独案内』日本交通公社
                                      (つづく)
続きの記事
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善光寺西街道」の目次
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「善光寺西街道」の索引
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