中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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ポーランド訪問記(28);日本美術技術センター「マンガ」

2011年09月16日 03時12分08秒 | ポーランド;クラコフ訪問記

   ポーランド訪問記(28);日本美術技術センター「マンガ」
            (スケッチ旅行)
     2001年6月16日(土)~6月25日(月)

2001年6月22日.クラコフ滞在5日目(3)

 私はそのまま川岸を下流に向かって散策を続ける.
 辺りは公園になっている.広い川の対岸に,大きな波形の屋根の不思議な建物が見える.地図で確かめるとどうやら日本美術技術センター「マンガ(Manggha)」らしい.マンガは「漫画」ではない.実はポーランドの日本美寿地マニアであったフェリクスマンガヤシェンスキという人物の名前である.大きな建物である.


 15時30分,何となくこの建物に惹かれたので,川岸に腰を下ろして,この建物のスケッチを始める.
  淡い昼下がりの日光が気持ちよい.スケッチしながらのんびりとした時間を過ごしていると,若い青年が私に近付いてきて,しつっこく話しかけてくる.折角の気分が台無しになる。途中で,
 「申し訳ないが,疲れているので,この辺りで勘弁してください」
とやんわりと申し入れる.しかし,どんな下心があるのか知らないが,それでもなお執拗にいろいろなことを言ってくる.私は業を煮やして,  
 「私はここで失礼します・・・・」
と彼を振りきって足早に下流へ向かう(16時丁度).


 橋を渡って,対岸を遡り,「マンガ」へ入ってみる(16時10分).入館料は5ズロチである.
  建物の中はガラ~ンとしていて,見学客は1人も居ない.しかし,館内の展示物は充実している.資料によると実に7,000点に及ぶ美術品が収集されているという.
 広くゆったりとした展示場に,沢山の浮世絵や壺が展示してある.なかなか面白い.入口近くには正仁親王と瀬島龍三のサインが入った(財)日本美術境界『世界文化賞』が飾られている.また,村山元首相他のサインが入った賞状も飾られている.まことに重々しい雰囲気のある賞状である.[大日本国璽]は1辺が4センチほどの四角い篆刻である.この重々しい印鑑に「大日本帝国」の残滓が残っているとは,想像すらしていなかった.

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          日本国天皇はポーランド国 ムアンジェェイ,ヴアイダを
          勲三等に叙し旭日中受章を贈与する

                 平成七年四月二十九日
                皇居に おいて璽をおされる
                       [大日本国璽]

                  平成七年四月二十九日
                      内閣総理大臣 村山 富市
                       総理府叙勲局長 石出宗秀

             第一一〇八一号

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 16時35分に「マンガ」を出る.そのまま,先ほど渡った橋の方へ引き返えそうと思う.だが,ふと川の対岸を見ると,真正面にヴァベル城の偉容が展望できる.思わず足を止めて,20分ほどヴァベル城のスケッチを楽しむ(16時40分から17時丁度まで).

<対岸から見たヴァベル城>

 17時に「マンガ」を出た私は,再び橋を渡り,中央広場の方へ向かう.そして,17時20分にホテルの自室へ戻る.部屋に入った途端に,電話が鳴っている.慌てて出たが,同時に切れてしまう.電話の主はS先生であった.S先生の発案で,夕食を皆で食べにいこうとのことであった.
 それにしても,今日は本当に良く歩いた.


                                  (つづく)

「ポーランド訪問記」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/341606afdbe2ba9519cb756a68ec6773
「ポーランド訪問記」の次回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/079bf8b6de9eae35f7a827c1d133bc81

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[編集後記]

2011年9月16日(金)
  晴

 今日から2泊3日の予定で,五十三次洛遊会11名と,中山道六十九宿の旅に出掛ける.
 今回は,JR塩尻駅から木曽福島駅までの46.9キロメートルを歩く予定である.途中,洗馬宿,本山宿,贄川宿,奈良井宿,木曽福島宿を一巡りする予定である.
 昨日は,関連する資料の整理に奔走,混乱,良く分からない所もあってドタバタ.
 また,9月下旬の展覧会に出品する水彩画の搬出,搬入の予約を業者にするなど,結構多忙であった.
 今日は,いつも丹沢塔ノ岳に行くときと同じ時刻,5時10分に家を出発,横浜線経由で八王子からスーパーあずさ1号に乗車して,集合場所の塩尻駅に向かう.
 第1日目は洗馬宿と本山宿を見学してJR日出塩駅で終わる.
 その後,塩尻まで戻って宿泊する予定.
 旅の詳細は,詳細は,旅が終わってから,時期を見て,このブログに掲載する予定である.
 何だか忙しくなっちゃったナ.
                             (愚痴おわり)



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