立派な五重塔(平成21年再建)に、全長5mの大仏像・・・寺院に近づくと、京都か奈良にいるような気持ちになりました。それもその筈、飯沼観音(観音様)と親しまれて呼ばれている圓福寺は、今から1400年前に建てられ、門前町として栄えてきたのです。
銚子電鉄の各駅に下車してきたニワトリさんですが、「観音」と名付けられたこの駅では、名物のたい焼きを食べただけで、飯沼観音に立ち寄ったことはありませんでした。今回、寺好きな連れがいたこともあり、たい焼きを食べる前の腹ごなしに「観音様」まで歩いてきました(徒歩5分くらいかな?)。
寺に近づくにつれ門前町らしい町並みが現われ、放射線状に延びる交差点に差しかかると、二人同時に「京都みたい」と呟きました。
駅から寺までは迷いようがない一本道だったのと、このとき、ちょっとした驚きに興奮していたせいか、交差点を渡った時点で5本ほどある道のどれが駅に続く道なのか確認しなかったため、帰り道を間違えてしまいました(まあ、国木田独歩の句碑があったりして、迷ったのも良かったけど)。
かなり歩いてからようやく間違いに気づいて、交差点まで戻ったのですが、地図は読めるけれど方向音痴なニワトリさんは、駅に戻る道が判らず、地元の人に道を尋ねて事なきを得ました・・・。
立派な本堂には十一面観音が祭られています。後で調べたのですが、太平洋戦争中にこのあたりも空襲を受け、殆どの伽藍が焼け落ちました。この大仏様にも機銃掃射を受けた際の弾痕が残っていたそうですが、気づきませんでした。先日シリアで命を落とされたジャーナリストの山本美香さんが訴え続けてきた戦争の実態が、ここにも生々しく刻まれていたのですが、我々はすっかり忘れてしまったようです。忘れずにいることが大切なのに・・・。
かつての賑わいはないけれど、門前町として栄えた街並みを歩くのはなかなか楽しく、さらに詳しく調べると、もう一つの顔が現われてきました。今度訪ねたら、路地の裏を歩いてみるつもりです。
今でも大勢の信徒さんがいるのでしょう。戦後、仁王門、鐘楼、観音堂が再建され、2009年には高さ33mの五重塔も完成しました。立派な塔です。
観音駅でたい焼きを食べた後、君ヶ浜から白亜の犬吠埼灯台へ向かったのですが、九十九段の螺旋階段を上って灯台から太平洋を一望したところで、カメラがないことに気づきました・・・。とりあえず犬吠駅に戻ると、観音駅や走行中の電車に電話連絡してもらったのですが、やはり見つかりません。あきらめかけたところで、念のために確認してもらった観音駅のトイレから無事に発見され、犬吠駅まで届けてもらうことになりました。ほっとしたニワトリさんは犬吠崎に再び戻って、マリンパークの、華はないけれど心温まるイルカのショーなどを見てから、イワシの天丼を食べました。この日のマリンパークは、かなりのお客さんが入ってましたが、イルカやアザラシの水槽は濁っていて、設備にお金をかける余裕はなさそうです。こういうのを見てしまうと、応援じゃないけど、毎回寄らねば、と思ってしまいます・・・。次回は?
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