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[天下り]航空業界に危険な香りが・・・保安施設保守独占

2007-06-20 | 業界ニュース
<コメント>
 「空の安全があぶない!?」
と、直結する事ではないにしても、航空施設の保安業務を1社が独占していた事があかるみに出ました。国から受注していた会社は、財団法人「航空保安施設信頼性センター(KSC)」という法人で、国土交通省の元官僚が天下りし、理事長を務めています。2001年の民間委託以来、同法人が受注しています。

 民間の営利団体が受注する危険は、ある程度ご推察できると思いますが、まず競合がいないため、高額な保守管理費が税金で賄われる事。次に空の安全。検査機関を検査する機関がしっかり働いていれば別でしょうが、それもない様子。

 では、なぜ競合が参入しないのか?
全国の施設を一括管理するため、事業所および専門知識、設備が不可欠となり、安易に参入できない『国のしくみ』が出来てしまっています。他社が参入出来ない原因の一つに以下があげられます。

☆地方事務所所在地
旭川、新千歳、大館能代、庄内、山形、仙台、福島、成田、東京、小松、大阪、南紀白浜、松山、高知、山口宇部、北九州、福岡、佐賀、長崎、宮崎、鹿児島、那覇の各空港の地と、八戸、石巻、いわき、大和、信太、加世田の各航空路監視レーダー事務所、福岡及び那覇航空交通管制部の地に無線保全事務所を、また東京国際空港の地に補給管理事務所を設置している。

☆目的事業(寄附行為第4条)
航空保安施設の信頼性の向上に関する調査研究
航空保安施設の信頼性に関する資料及び情報の収集
航空保安施設の信頼性の向上に関する知識の普及
国から委託された航空保安施設の補用部品の在庫管理
非常用管制設備に関する保守点検
航空交通管制に用いる機器の保守点検
その他本法人の目的を達成するために必要な事業

 結局、○○省官僚の『第二の職場』確保のため、そして安定収入を得るためのしくみを国が作った!と思われても仕方がないのではと思います。はたしてこれからも、このしくみのままで良いのか・・・?
皆さんは、どう思われますか?


<関連リンク>
航空保安施設信頼性センター(KSC)


「民間開放」の管制施設点検、国交省OB法人が独占受注 6月20日3時3分配信 読売新聞

 国が行ってきた業務の「民間開放」の一環として、国土交通省が2001年度に一般競争入札を導入した航空交通管制施設の保守点検業務を、同省の元キャリア官僚が会長、理事長を務める財団法人「航空保安施設信頼性センター(KSC)」(東京都大田区)が独占受注していることが19日、わかった。
 国交省が民間企業の参入が事実上、困難な入札参加要件を設けていたため、07年度までの全発注49件のうち48件を、KSC1社だけが入札に参加して落札。7年間で受注額は7倍に増加する一方、天下り職員の数も13倍に増えていた。
 国交省によると、航空交通管制施設の保守点検業務は、東京、大阪両航空局や主要空港事務所などが01年度以降、順次、一般競争入札で外部委託を進め、発注額は01年度の4件計1億9300万円から年々増加、07年度は15件計14億7900万円にのぼる。


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