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[アシアナ航空]航空機に落雷で大破するも無事着陸(韓国)

2006-06-11 | 事故・事件・トラブル
<コメント>
 アシアナ航空のA321型機が着陸直前、落雷と雹に見舞われ大破した。それにより機首が破損落下し、エンジンも被害を受けたが無事着陸した。乗員乗客にケガは報告されていない。
 雹とは直径5ミリ以上の氷塊で、5ミリ未満はアラレと日本では区別されている。5ミリ以上なので、それ以上の巨大な氷塊が機体を直撃したものと考えられる。着陸直後の写真を入手していないのでご紹介できないが、TVで放映された写真を見ると、機首のレーダー格納部が完全に落下、コクピットのガラスがクモの巣状に細かく砕けていた。当然有視界による操縦は出来なかったと想像できる。
 では、なぜ着陸出来たのか・・・?
着陸前、脚を降ろした状態で着陸空港上空を飛行し、管制官に脚が出ているか確認してもらい、安全を確認しランディングを試みた。想像の域を脱しないが、完全な自動操縦での着陸と思われる。
 人間の英知も創造されつくられた自然には歯が立たない。それに遭遇した後のフォローが今できる最良な事だろう。今回のインシデントを十分考慮し、今後の航空機にいかしていただきたい。
※写真は事故を起こした機材ではありません。

(読売新聞) - 6月10日3時13分更新
 【ソウル=平野真一】韓国の聯合ニュースによると、済州島発ソウル・金浦空港行きのアシアナ航空8942便エアバス321型機が9日午後4時55分(日本時間同)ごろ、京畿道安養上空の高度約300メートルで着陸体勢に入ろうとした際、落雷とひょうを受け、レーダーが格納されている機首部分がはがれて落下したほか、エンジン部分に穴が開き、操縦室の窓ガラスも壊れた。
 機長は直ちに管制塔に金浦空港への非常着陸を要請。上空を1度旋回してランディングギアに異常がないか調べた後、無事、着陸した。
 同機には済州島への修学旅行から帰る途中の小学生ら約200人が搭乗。機体が破損して大きく揺れた際にパニック状態となったものの、乗客に大きなけがはなかった。

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姜甲生(カン・カプセン)記者 <kkskk@joongang.co.kr>
乗客200人余を乗せて済州(チェジュ)から金浦(キンポ)空港へ向かっていた国内線旅客機が、落雷のため機体の一部をひどく破損し、非常着陸するという事故が発生した。
アシアナ航空によると、9日午後4時54分ごろ、アシアナ航空8942便(エアバス321)が着陸体勢に入ろうと、京畿道安養(キョンギド・アンヤン)付近の地上300メートル上空を飛行していたところ、落雷を受けた。
この事故で、レーダーが装着された機首部分がはがれて落下し、操縦室の窓ガラスにも亀裂が入った。 エンジン部分にも穴が開いた。 事故当時、京畿道南部地域では局地性豪雨とともに直径1-1.7センチのひょうが降っていた。
機体が一部破損して生じた衝撃で飛行機が大きく揺れたため、修学旅行から帰る途中の小学生ら一部の乗客はおう吐したが、負傷者はなかった。
イ・チャンホ機長(45)は金浦(キンポ)空港管制塔に非常着陸を要請し、一度着陸を試みた後、再離陸し、予定より15分遅い午後6時14分ごろ無事に着陸した。
アシアナ航空側は「窓ガラスにひどくひびが入り、視野を確保するのが難しく、危険な状況だった」とし、「しかし操縦士が規範に基づき落ち着いて対応し、無事に着陸できた」と明らかにした。
建設交通部(建交部)とアシアナ航空側は正確な機体破損の経緯を明らかにするため、事故旅客機の詳細調査に着手した。

☆アシアナ航空のホームページ


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