<コメント>
JAL(日本航空)のMD-90型機でエンジントラブルが発生し、鹿児島-大阪便など5便が欠航した。トラブルの箇所は着陸時に逆噴射するための部分。このトラブルは1月にも同型機で発生している。(1月7日の関連記事参照)
航空機には複数のブレーキがある。
まずトラブルが起こった「逆噴射ブレーキ」。これは着陸後、いったんエンジンの推力をアイドルにし、逆噴射レバーを入れる事により、エンジン後部に取り付けられた部分が開き、噴射方向を前方にするブレーキ。
2つめのブレーキは、オートブレーキで、滑走路の状況にあわせ、強さが変更できるもの。主脚タイヤが設置するとアンチロックで自動的にブレーキがかかる。
3つめは、「エアスポイラー」。飛行中も速度を落とすため使用しますが、着陸時は設置と同時に主翼上部の板を立てて空気抵抗を増し速度を落とす。
4つめは、フットブレーキ。パイロットが両足で操作する。通常はタキシング時に使用する。両足を均等に踏めばそのままブレーキがかかり、片方だけ踏めばその方向へ機体が向く性質を持っている。またペダル先端を踏めばロックがかかり、パーキングブレーキになる。
このようにブレーキは複数あり、同時にトラブルが起こるケースは滅多にないのでご安心を。
(毎日新聞) - 6月10日16時2分更新
8日午後4時50分に鹿児島空港に到着した日本航空(JAL)2411便(MD90型機)のエンジンに不具合が見つかった。この影響で、折り返しの大阪行き1便が欠航し、9日も鹿児島―大阪線の4便が欠航した。
同社によると、不具合が見つかったのは両エンジンのエアブレーキ部分。着陸後に、異常を知らせるランプが点灯した。検査をして異常はなかったが、さらにイギリスのメーカーにデータ解析を依頼しているという。10日以降も運航は未定。
(Web news 2006年1月7日)
2006年1月7日、伊丹発鹿児島行き日本航空ジャパン3913便MD-90が、鹿児島空港に着陸の際、第1エンジンの逆噴射装置が作動しなかった。同機は第2エンジンの逆噴射装置の使用もやめ、ブレーキのみで停止した。
乗員6名、乗客175名、計181名は全員無事であった。
同機は、前日夜、伊丹空港で行われたエンジン点検の際に、整備士が点検中に逆噴射装置が誤って作動しないように差し込んだロックピンを整備終了時に抜き忘れたのが原因であった。整備士が使用したロックピンは、抜き忘れ防止目印のないもので、社内で安全ロックピンとしての使用が認められていないピンであった。また、作業の終了時に終了確認を行ったのは別の整備士で、ピンの抜き忘れに気付かなかった。
本件発生当時、鹿児島空港は晴天で滑走路の路面状態も良かったためブレーキのみで正常に制動できた。
日本航空グループでは、2005年7月24日にも新千歳空港でボーイング777が安全ロックピンの抜き忘れによる同種のトラブルを起こしており、国土交通省は再発防止策が不十分として厳重注意した。
日本航空は、本件の発生を受けて1月8日に同社ウェブサイトにお詫びを掲載した。
☆JALのホームページ
<ピカチューで行く家族旅行>
JAL(日本航空)のMD-90型機でエンジントラブルが発生し、鹿児島-大阪便など5便が欠航した。トラブルの箇所は着陸時に逆噴射するための部分。このトラブルは1月にも同型機で発生している。(1月7日の関連記事参照)
航空機には複数のブレーキがある。
まずトラブルが起こった「逆噴射ブレーキ」。これは着陸後、いったんエンジンの推力をアイドルにし、逆噴射レバーを入れる事により、エンジン後部に取り付けられた部分が開き、噴射方向を前方にするブレーキ。
2つめのブレーキは、オートブレーキで、滑走路の状況にあわせ、強さが変更できるもの。主脚タイヤが設置するとアンチロックで自動的にブレーキがかかる。
3つめは、「エアスポイラー」。飛行中も速度を落とすため使用しますが、着陸時は設置と同時に主翼上部の板を立てて空気抵抗を増し速度を落とす。
4つめは、フットブレーキ。パイロットが両足で操作する。通常はタキシング時に使用する。両足を均等に踏めばそのままブレーキがかかり、片方だけ踏めばその方向へ機体が向く性質を持っている。またペダル先端を踏めばロックがかかり、パーキングブレーキになる。
このようにブレーキは複数あり、同時にトラブルが起こるケースは滅多にないのでご安心を。
(毎日新聞) - 6月10日16時2分更新
8日午後4時50分に鹿児島空港に到着した日本航空(JAL)2411便(MD90型機)のエンジンに不具合が見つかった。この影響で、折り返しの大阪行き1便が欠航し、9日も鹿児島―大阪線の4便が欠航した。
同社によると、不具合が見つかったのは両エンジンのエアブレーキ部分。着陸後に、異常を知らせるランプが点灯した。検査をして異常はなかったが、さらにイギリスのメーカーにデータ解析を依頼しているという。10日以降も運航は未定。
(Web news 2006年1月7日)
2006年1月7日、伊丹発鹿児島行き日本航空ジャパン3913便MD-90が、鹿児島空港に着陸の際、第1エンジンの逆噴射装置が作動しなかった。同機は第2エンジンの逆噴射装置の使用もやめ、ブレーキのみで停止した。
乗員6名、乗客175名、計181名は全員無事であった。
同機は、前日夜、伊丹空港で行われたエンジン点検の際に、整備士が点検中に逆噴射装置が誤って作動しないように差し込んだロックピンを整備終了時に抜き忘れたのが原因であった。整備士が使用したロックピンは、抜き忘れ防止目印のないもので、社内で安全ロックピンとしての使用が認められていないピンであった。また、作業の終了時に終了確認を行ったのは別の整備士で、ピンの抜き忘れに気付かなかった。
本件発生当時、鹿児島空港は晴天で滑走路の路面状態も良かったためブレーキのみで正常に制動できた。
日本航空グループでは、2005年7月24日にも新千歳空港でボーイング777が安全ロックピンの抜き忘れによる同種のトラブルを起こしており、国土交通省は再発防止策が不十分として厳重注意した。
日本航空は、本件の発生を受けて1月8日に同社ウェブサイトにお詫びを掲載した。
☆JALのホームページ
<ピカチューで行く家族旅行>
MD-90故障ですか。
JALは最近しょっちゅうですね(~_~メ)
話は変りますが、JAL塗装になってからMD-90とMD-81の区別が付きにくくなりました。
空港だとエンジンの形状で解りますが、飛んでる姿は判別し難いです(>_<)
KurosawaデザインのMD-90が懐かしい(-_-)
確かにMD-90とMD-81、外見からでは区別がつきにくいですよね。大きさもほぼ同じですし、座席数もほぼ同じ。MD-90のほうがエンジンやや太いといったところでしょうか。でもこのエンジン性能が81や87に比べ大幅に改善されていますよね。
最近は海外での整備が多くなっているようなので、そのあたりのチェックがより大切になりますね。
>チョロQさん
逆噴射装置だけでしたら、重大なインシデントにはならないと思いますが、他の見落としも考えられますから、キッチリした整備をお願いしたいですよね。
ちなみに私は、「ANA」によく乗ります。と言いますのも、よく利用する地方空港に「JAL」が数年前まで就航していなかったからです。その路線、ほぼ同時刻の便でも、ANA満席、JAL空席とか・・・安心回復につとめてもらいたいです。