10月20日~21日、岐阜市・じゅうろくプラザで第11回日本機能水学会学術大会が開催された。
大会長の早川享志 岐阜大応用生物科学部教授による講演「健康的・活動的であるための水戦略」に続き、27のセッション発表と、3つの特別講演が行なわれた。
中でも、2日目の教育ランチョン・セミナーが興味深い。
座長の吉川敏一教授 (京都府立医科大学学長)と、カロリンスカ研究所神経科学部 (スウェーデン)のステファン スパルバー研究員による、「神経炎症及びマウスにおける病気挙動に及ぼす分子状水素の効果(原題:Effect of molecular hydrogen on neuroinflammation and sickness behavior in mice)」が発表された。
九州大学農学部とスウェーデンのカロリンスカ研究所の研究グループは、マウスをつかった共同研究で、水中に含まれる分子状水素(水素ガス)が、脳神経細胞の炎症を抑制し、回復を早める効果をもつことを突き止めた。この研究は、8月に「Plos One」誌で「電解還元水中の分子状素は脳神経炎症を抑制し、疾病行動から回復促進する(原題:Molecular hydrogen reduces LPS-induced nueroinflammation and promotes recovery from sickness behaviour in mice)」として掲載された。
実験に際して、電解還元水機器販売の日本トリム(大阪市)が資金や機器の一部を援助した。
一過性の炎症を起こさせたマウスに水素豊富電解還元水を飲ませると、神経炎症が早く消失したことが実験で確認されている。
カロリンスカ研究所との共同実験で、水素の効果が確認されたことは大きな意義がある。