鍼灸師「おおしたさん」のブログです

東京都港区南青山で開業20年 / 6月から広島に帰る予定です

「温めるようにしてくださいね」という無責任な言葉

2015年06月27日 | 安産・逆子
 
新しく来院された妊婦さんに書いているお手紙
最近は来院された新患の妊婦さんに、お伝えしたことを手紙に認めて投函しております。逆子でも、例えば足の冷えについて「足先が冷たい」「足先は温かいが足首が冷たい」「手の方が足よりも...
 

これは昨年の今日書いたブログです

昨年は新患で来院された患者さんにお手紙を書いていました

時間がなくなり、書くことはできなくなりましたが、最近は初診時に気になった事を書いてお渡しするようにしています

 


そういえば今週は逆子治療の初診が5名ありました

これで1204人の逆子治療をしたことになります

ですから一人でやっている治療院としては多い方だと思います

 

最近多いのがセカンドオピニオンを求めての来院です

他の治療院と治療内容はそれほど違わないと思っていますが、ツボの位置が大きくずれている場合も多いです

三陰交はあくまでも脾経のツボ

鍼灸師がどうして経絡を追わないのか、理解に苦しむ事もしばしばあります

 

あと、不妊や妊婦の治療を多く手がけているスタッフの多い治療院で、あまりよくわかっていないような鍼灸師に担当された…というような話もありました

なかなか言えないかもしれませんが、スタッフが多い治療院では院長もしくは妊婦さんを多く手がけている鍼灸師を指名する必要がありそうです

 

ということで本題

 妊婦さんに

「ちゃんと温めてくださいね」

「運動も出来る範囲で行ってくださいね」

という無責任な言葉…

そこで終わっちゃダメじゃない!

…と思うのは私だけ??

 

どこをどう温めるか…

そこまで一緒に考えないと…

 

「足を温める」

ということ一つにしても

足先を主に温めるのか足首を主に温めるのか

膝辺りも含めて温めるようにするのか…

 

私は足先は出しておいたほうが良い場合があると思っています

もちろん重ね履きまでして温めた方が良い場合があるのも確かです

 

「お腹を温めるようにしてくださいね」

という言葉も無責任すぎ!!


2013年2月に書いたブログですが


私は何でもかんでも温めたらなんとかなる…という話は少し違うと思っています!

 

お腹のどこを温める?

そこを含めてアドバイスしないと、調子が悪くなる場合もありますから…

言った話を守り過ぎる方って結構おられます

「温めるようにしましょうね」と言われたら、フラフラしようが熱が出ようが温め続ける…

そういう方っているんです

 

逆子体操をしてくださいと言われたら、辛くてもやり続ける人

帝王切開に対する恐怖からか、とにかく必死に言われた事を守る人

そういう人がたまたま切迫になって、それが医師の耳に入り、体操と切迫の因果関係が疑われる

それもあって、体操を指示しない産院が増えたのかなぁ、とも思うのですが、実際はどうなんでしょう?

 

そういえば運動(ウォーキングとか…)のあり方も考えた方がいいかも

自分の適正量をどう判断するか…

たくさん運動をした方が良い方もいれば、そうじゃない方もいる

これをどこで判断するか……

 

これ…大切です!!!

 

とにかく正確に伝えるように気をつけすぎても曲解する人が多いので、不安にならないように注意しつつ、お話する必要があると思います

 

どうも不安を増長するような治療が散見されるのでこんな話になりました

鍼灸師が不安を煽ってどうするの??

そういう風に言ってないけど、妊婦さんは不安に思っている…

私も気をつけないといけないと、強く思った次第です

 

少なくとも医師や助産師の足手まといになるような話は良くないと思います

 

考え方を変えたら見える景色が変わります

見方が変われば気持ちも変わる

 

先生と話をして、なんだか逆子ちゃんが直りそうな気になりました!!

 

そんな気持ちになってもらえたら嬉しいなぁ…と思いながら毎日治療しています


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