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全館輻射熱冷暖房住宅システムの開発者・福地建装・代表取締役会長
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屋根材を考察する・・・札幌市

2006年08月07日 20時37分55秒 | Weblog
写真は札幌市内で開催した勝ち残り研修会、札幌会場での様子です。

部材別の技術内容として屋根材が受ける様々な状況も講話のテーマにしました。
屋根は、雨、寒さ、熱さ、火災、塩害、酸性雨、紫外線などの自然界からの攻撃に耐えて家と住む人を護ってくれなければなりません。主に我が国では瓦が使用されていますが、瓦と言っても本瓦や瓦に見立てた瓦風の瓦でない瓦もあります。
本瓦は適切な手入れを行なえば、千年も大丈夫と言われております。しかし、本瓦風の偽瓦だと、手入れをしてもそのもの自体が劣化してしまうのです。

本瓦の中にも1200度以上の高温処理をしたものは、その熱に堪える高質の粘土と上薬を使用するため、より耐久性の高い瓦となりますが、当然、価格が高額になります。
この高温処理した瓦の場合、夏場の太陽熱を反射する効果があると言われています。
北海道や北東北、中越地域などではトタン葺きの屋根が多いのですが、屋根の積雪処理をし易くする事がねらいのようです。確かに瓦だと屋根に積もった雪を処理し難いですよね。
またトタン葺きだと葺き替えも割りと安価に出来ます。
手入れより葺き替えを視野に入れた屋根材と言えるでしょう。本瓦やトタン葺き屋根材の他にも様々なものがありますが、その建物との整合性を加味して選定する必要があります。

経済的な事を優先して選定するのであれば、一番、高寿命で一番、高価な本瓦か、葺き替えが簡単なトタン葺きが有利となりますが結局は、短期間で取り替えるか、手入れをして生涯にわたり上手に使用るかどっちかです。トタン以外の屋根材を葺き替えるには、仮設足場などの他に下地の取り替え、廃棄処分などに多額の費用を要するからです。

平成12年から瑕疵担保責任と言う法律が施行され、雨漏りについては施工者側が10年間わたり責任を真っ当するよう義務付けられました。しかし、トタンや瓦などの屋根材だけで漏水対策を行なう事は不可能と言えるでしょう。強い風雨対策は至難の技となります。
屋根材は防水材の保護材として位置付けるべきでしょう。つまり、屋根材の下地材が完全に防水層になっていなかればなりません。このように屋根だけでも多くの知恵と工夫が必要と言う事です。しかし、屋根は家のたった一部分でしかありません・・・

猛暑に襲われた日本列島ですが札幌でも31度もありました。
既に夏も真っ盛りです。残り少ない夏をエンジョイしなければ・・・
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