私が大学1年生の時、1年間心理学の講義を受けました。
ある日「長男と次男の性格」についての講義の内容が余りにも次男である私の性格を言い当てていたので42年経った現在もこの講義を忘れる事が出来ません。
先生が言われるには「3つ児の魂100まで」という言葉があるが、人の性格は誕生から1歳までに60%が決まり、1歳から6歳までに30%が決まり、6歳以後には10%のみ決まるとの事なのです。
親にとって初めての子供である長男は育児に失敗して死なせてはまずいと考え、長男が泣けば何があっても、すぐに乳をやるなり、オムツを替えるなりします。
そして熱があれば、たとえ真夜中であっても病院に連れて行くのです。
そして毎日長男の体重を量り、もしも1週間体重が増えないと大騒ぎをします。
ところが一方次男となると、泣き叫んでも母親がちょうど天婦羅を揚げており後3分で揚がるとなると揚がるまでほって置き、アイロンがけが後3分で終わるとなると終わるまでほって置くのです。
そして次男が熱を出しても、とりあえず明日の朝まで
様子を見ようとのんきな事を言うのです。
そして次男の体重など全く気にもとめず、体重計で計った事もないのです。
そして長男の1歳までのスナップ写真のアルバムは
3冊もあるのに、次男のアルバムは1冊にも満たないのです。
しかも長男は次男が生まれた為に親の愛情を独り占め出来なくなり、嫉妬から親の見ていない時に次男をいじめるのです。(3歳の長男が風邪をひき、医者から薬をもらい「赤ちゃんに近づかないでね。赤ちゃんに風邪がうつると死んじゃうかもしれないよ」と言われて家に帰ってしばらくし、親が赤ちゃんを見に行くと3歳の長男は、赤ちゃんの顔に向かって幾度となく咳をしていたそうです。傷が残ると親に叱られるので赤ちゃんの鼻をつまんで息を出来なくしたり、つねったりしていじめるのです)
こうして次男は腹が減ったと泣き叫んでも無視され、
ウンコが気持ち悪いのでオムツを替えてほしいと泣き叫んでも無視され、熱が出ても朝までほっとかれ、赤ん坊で抵抗出来ないのに長男にいじめられるのです。
こうして次男は幼い頭の中で「この世は闇だ、悪人ばかりだ」と刻み込まれるのです。
1歳以後親から十分な愛情を受けても、他人を信用できず友達が少なく、何か物事を決める時も親や友達は信用できないので一切相談せず全て自分一人で決めてしまう大人になるのです。
そして1歳まで親から大事にされなかったので自分自身も命を粗末にするところがあり、冬山登山やパラグライダーなど危険なスポーツを好む大人になるのです。
そして人間関係の少ない技術系の職業に就き、いつかは独立して一人だけで働きたいと思っているのです。 一方長男は1歳まで大切に育てられたので「この世の人はみんな好い人ばかりだ」と思っているので大人になっても社交的で多くの友達が出来ます。
ところが1歳までに泣けばすぐに親が面倒を見てくれたので、親や友人のアドバイスがないと自分で物事を決める事が出来ない優柔不断な大人になるのです。
そして1歳まで大切に育てられたので自分自身も命を大切にしようと危険なスポーツは絶対にしませんし、
落ちて死ぬかもしれない飛行機にさえ乗ろうとしないのです。
そして人間が好きなので会社などの組織の中でいるのが好きで独立しようとは思わないのです。
以上の様な大人になっての性格は長男も次男も1歳以後は親の愛情を十分に受け、しかも適度の「しつけ」を受けた時そうなるのです。
1歳までに親から大切にされず1歳から6歳の間も親の愛情を受けないと、自分が愛された事がないので他人も愛する事が出来ず、平気で他人を騙したり、傷つけたり 、殺したりする人間になる事が多いそうです。
そして犯罪まで行かなくとも、6歳までに幼児虐待を受けた人が結婚し子供が出来ると、自分の子供に対し
幼児虐待をする事が多いそうです。
また1歳まで大切に育てられ1歳から6歳の間も大切に育てているが「しつけ」をせずに甘やかせると、我がままで、いくじなしで、自己中心になり、社会に適用出来ず、家に引きこもる事が多いそうです。
この自分の子供を甘やかす親は子供を愛しているのではなくて、元々子供が嫌いであり、子供嫌いである事を子供に知られたくない為に甘やかすそうです。
この時の講義の最後に先生は、たとえ貧乏であっても子供を出来るだけ保育所に入れず6歳までは十分な
愛情をそそぎ、適度のしつけをしなさいと言われました。
そうすれば少なくとも自分の子供が犯罪者になる事はないでしょうと言われました。
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