橘の部屋

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コミックス「夏目友人帳」8巻 -ちょび徒然帳- これもほっこりします♪

2009-07-18 12:59:34 | 夏目友人帳
皆さんすっかり呆れてますよね。ええ私自身も呆れてます。
1冊のコミックスの感想に、何分割してるんじゃい。
はぁ…すいません。もはやアニメ感想のノリですな。
実況中継モードなわけです。
細かいところも全部書きたくなっちゃう。
ちょっと書きすぎだろうおまへ…と思いますけどね。

そんなわけでラスト、8巻巻末の8ページ!
「ちょび徒然帳」の感想です。

最初から読んで下さる方はこちらへどうぞ。
コミックス「夏目友人帳」8巻 -文化祭の章-北本&西村に泣かされたっ。
コミックス「夏目友人帳」8巻 -銅鏡の章-田沼を堪能♪
コミックス「夏目友人帳」8巻 -帰る場所の章-見せてない部分で泣けるなんて…。

注意:感想にはネタバレが含まれていますので、
   これから読まれる予定の方はご注意くださいね。




-今日も平和であります。
 鳥の雛を愛で 椿を楽しむ


そんなちょびは人の子は好きになれないそうな。
かわいらしいとは思うが、表情のある生物は苦手なんですって。

妖は表情が乏しいのかな?
ん…でもヒノエとか笹舟とか人の顔してる(お面してない)奴らって
表情豊かよね。感情的だし
あぁ…でもそうか、ちょびって同じ妖でも、騒がしいヤツは好まないような
雰囲気ありますよね。ふむふむ(勝手に納得)

そんなちょびの元に妖しい覚書(人相描き)が飛んでくる。
ええっと…これはもしや…

「何と妙ちきりんな絵でありましょう」
とちょび。ふはは。
そこに現れた妖、
「そやつを知らぬか」
とちょびに訊ねる。
「その覚書の人の子だ」
それは友人帳を持つという人の子の絵だという。

「ぶっ」
思い切り吹くちょびがイイ
「…これが夏目殿…うふふふふふふふ」
知ってるのかと冷や汗流す妖。

この絵は噂を集めて描かれたものらしい。
人の子に角はないとちょびが冷静に突っ込みますが、
鬼神のごとき強さだからだそうで。ははは。

八ツ原のもの共が徒党を組んでかかったが
一太刀のもとに薙ぎ払われて陥落した。
炎を吐かんばかりの恐ろしき獣を従え
西へ東へ天を駆けているらしい。
…というのが噂に聞いてる夏目像だそうで…。
脳裏に浮かんでる顔は確かにその覚書に似てますな
凶悪面だわ夏目も先生も。
怯えてるちび妖怪たちが可愛いな。
「まぁ確かに時々強い時があるお方。
しかし太刀など持ってないのであります」
そうそう、人の子が太刀なんか振り回してたらえらいこっちゃですよ。
「素手であります」
「素手っ!?」

そら驚くわな

そして恐ろしき獣の実体はこんな珍獣だと、地面に棒でかりかりと絵を描く。

ちょ…ちょび…その絵じゃ、ですってば。
なんなのそのくりん♪とした一筋額に下ろしたアホ毛みたいなのは。
そんなの無いぞ!
あ!ひょっとして頭から背への二色柄のつもりかいっ?

そんな恐ろしき人の子を倒せるだろうかと涙目になる妖。
この妖がねー、風貌が帰る場所の章のデカ目と被るの
大きめの頭部と薄い着物着て幽霊チックに尻つぼみの下半身。
バサリと重めの長い髪。違うのは眼ですね。
デカ目は三日月を横にしたタイプのリアルに近い眼でしたが、
コイツはまん丸で小物妖怪にありがちな感じ。
リアクションもなんだか可愛いです。

噂をすればなんとやらで、夏目が通り掛ります。
「ど、どどどどどこに?」
ここ、字体が手書きちっくの字体で、
妖の怯え具合が伝わってよいですね。
「ほれ、あれであります」
こちらに来る夏目がくしゅっとくしゃみ。
「かぜかー?なんじゃくものめー」
って条件反射のように呟いてるニャンコ先生。
もはや井上さんの声でしっかり聞こえてきますわ。

「…どこに?」
「あれであります」
ここ、漫画で見ると面白いんだけど、こう平坦に書いちゃうと半減ね。
「あの土筆(つくし)が噂のナツメ?おのれ私を騙す気か!?」
妖がちょびを責めます。
「あの土筆がナツメであります」
ははは。

と、ちょびに気付いた夏目、久しぶりだなと声を掛ける。
これから柚を拾いに行くのだけど、
ちょびも欲しいなら…とさわやかな笑顔~
こんな夏目を見てめちゃめちゃ弱そうと判断した妖、
友人帳を寄越せと襲います。
夏目、ビックリ。

…当然、夏目パンチくらったわけで
頭に絆創膏つけて涙目。
つい条件反射でと夏目は謝り、ちょびの友達かと訊ねる。
「私に友はおりませぬ。孤高で高貴な身の上であります」
「本当に胡散臭い奴だな」とはニャンコ先生。
え~?良く聞く台詞よね
「先生も同じようなこと、いつも言ってるぞ」
ほら、夏目が突っ込んでくれた。

それにしてもこの妖は何故友人帳を狙ったのか。
「友人帳はやれないが、名があるなら返させてくれ」
なんて言う夏目、優しいよなぁ。

卵のある鳥の巣が崖下の木にあったのだが、
岩が落ちてきて下敷きになってしまった。
早く岩をどかしてやりたいが、自分の力ではどかすことが出来ない。
だから友人帳を手に入れたいと思ったらしい。
友人帳があれば、力の強い妖を使うことが出来ると聞いたから。
この妖も、根は優しいヤツだったんですね。

この岩が落ちたのは四日前、どかしたところでもう手遅れだろう。
それでも無言で夏目を見つめる妖の気持ちを汲んで、
夏目は岩をどかそうとする。
「ん~~~~重い。先生も何とかしてくれ」
「何!?面倒臭い」
「力の強い者なんだろ?何とかしてくれ」
「何!?」
二人のやりとりが笑えます。

「-私も手伝うのであります」
「ちょび」
夏目が嬉しそうにちょびを見て、妖がすまなそうにしながら手を合わせてる。
そんな様を見せられたら、先生は面白くないよね
可愛いなぁもぉ。

「くそうバカバカしい」
どろんと斑になった先生見て、妖は本気で「ぎゃっ」と驚いてます。
この時の斑は、まさに覚書そっくりじゃないですか。ぶはははは。
そう、斑にやらせたら簡単よね、こんな岩どかすことなんて。
でも想像通り、卵はすかっり割れていました。
「-力になってやれなくてごめんな}
「-……いいえ」

「いいえナツメ」
そう言って夏目に手を振る妖は、卵は救えなかったけど、
夏目の優しさに触れて、心がほっこりしていたに違いない。

そして帰り道、夏目の横顔を見つめるちょび。

人の子は苦手。小さなことで怒ったり笑ったりうつむいたり。

-みっともなく 孤高で高貴な私の目も
 つられてゆらりと 揺れる気がするのであります


おしまい。


ちょびは私もお気に入りなので、ちょび視点での短編なんて万歳!でした。
ん~ちょっとちょびの顔があんまりデカくなかったりするのが気になったけどね。
今回出てきた妖も顔がデカいから、バランス難しかったのかもだけど、
夏目とのカット見ると、ちょっと「あれ?」って感じでした。

ちょびが夏目をどう思ってるか。
先生が夏目をどう思ってるか。
それらを語らせずにいつも「見つめる目」や「空気」で感じさせるのが
緑川先生流なんですよね。
そこがね~堪らないんですよ。
下手に語らせるより、ずっと効果的だし重みが出ます。
上手いなと思うし、先生の作品に引き込まれる点の一つだと思います。

語らせるんじゃなくて、感じさせる。
そっちの方が難しいですからね。
下手すれば伝わらずに終わってしまうわけで、
伝わらなかったら、読み手は離れていくだろうし。
見事だと思います。
帰る場所の章でも書きましたが、
キャラ達の語られぬ思いが、じわじわと感じられて心揺らすってのは
そうないですよ。

1冊のコミックスの感想でここまで時間と文字数掛けるのも
そうないでしょうけど…。
最初から読んでくださった方、
長らくお付き合いくださってありがとうございました。

これまでは妖と夏目のやりとり中心でしたが、
田沼たちとの絡みももっと見たかったので、
文化祭の章、銅鏡の章は、とてもとても嬉しかったです。
帰る場所の章では、藤原夫妻に引き取られたいきさつがようやく分かって、
今までずっと知りたかったことや、見せて欲しかったところが、
8巻には詰まってますね。

もぉ後は、早くこれをアニメで見たいと強く思うばかり。
もう脳内ではちゃんと神谷さん、井上さん、堀江さん、久ちゃん、
木村さんが喋ってくれてますけどね。
動く彼らが見たいです、皆さんの演技が楽しみです。

あぁちょび徒然帳も絶対やって欲しいですね。
出来ればアニメで少し話を追加してもらって
チョーさんのちょび、最高だったもんなー。
また井上さんとアドリブ合戦して欲しい~
見たい、聴きたいぃぃぃ~っ!!

ブログで叫んどけば、願い叶うかしら。
私、相当の確率で叶ってるんですけど。

ではここでもう一度、
ちょび徒然帳も、アニメ化してねぇぇぇ!!


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