橘の部屋

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「デュラララ!!」#20-1【黄天當立】ゆまっちもヤバイけど、店長更にヤバかった。(汗)

2010-05-28 23:04:14 | デュラララ!!
ほんと苛々して精神衛生上悪いね、最近のデュラ。
もうだから感想も、今回こそ1記事で簡易に…と思ったんだ。
だけど前半はほら、ドタチンが珍しくいっぱい喋ってたし、
サイモンや店長がニクかったので、割と書くことあったんだな。
それでそれなりの文量になってしまったので、
いつものように2分割で、前半だけ今夜UPしときます。

今回は後半が鬱なので後半は軽く行くかも。
しっかり見て、しっかり書いてると、
ムカムカしてしまいそうだもの。
昼間仕事しながらも思い出してカリカリして、
言いたい事メモっといたので、それも後半に書きましょうかね。

あらすじ、タイトル意味は公式HPより。

#20「黄天當立」
ダラーズである首なしライダーが日本刀を持った人物を助けた。
その事実に、ダラーズの中に斬り裂き魔がいるのではないかという疑惑を
深めていく黄巾賊。さらには、かつて黄巾賊と対立したブルースクウェアの
残党がダラーズに紛れているのではないかと疑った正臣は、
真相を確かめるため門田達の元を訪ねる。


◇「黄天當立(こうてんまさにたつ)」
三國志に出てくる漢詩の中の一文。「黄天當に立つべし」。



-世界は虚構だって偉い人が言った。
 …多分言った筈。
 言って無くても似たような言葉は、
 誰かが言っているに違いない。


狩沢~つまりはかなり曖昧なわけね。
ま、いいけども。

ここじゃナンなので…って事で、紀田とドタチン達が向かったのは
露西亜寿司。
「久シッブリィ~ヨウ来タナァ。安イヨ。
サービススル~ヨ、門田シャチョウ」
「誰が社長だ誰が」
ドタチンは一番安い握りを5人前注文。
一番安くても握りだもん、それなりの金額するよねぇ。

「で?俺らに何の用だ?黄巾賊のヘッドが」

帽子取ったドタチンの顔をこんなにたっぷり見れるのも
声聴けるのも初めてだから嬉しいのだけど、
もう話の展開がなぁ…。

狩沢達にとって虚構は現実と同じくらい大切な遊び場。
虚構と現実は等価であって、現実が嫌いなわけではないのだそうだ。

「その黄巾賊のヘッドがダラーズのメンバーに話があると言えば
わかりますよね?」
なぁんかもぉ既に嫌なヤツになってるなぁ紀田。
ドタチン達だって詳しくは知らない。
切り裂き魔の被害者の中には、ダラーズのメンバーだっているわけで。
「紀田にはむしろ、その辺の誤解を解いてもらえると助かるんだがな」
ほんとだよ。
下の連中が噂に振り回されていても、
それを正すのがトップの役目だろうが。

「それは…」
紀田が口を開きかけた時、サイモンがお茶を持ってきた。
「カテキン、良イヨ」
と笑顔で親指立てる。
確かにカテキンどっぷり含んでそうな濃いお茶だわ。
私もお茶は濃い目が好きです。

横で、ふーふー吹いてる狩沢をおやおやと見ながら、
コップの上を掴もうとしたドタチンは、あっちっち。
そのタイプのコップは手を持つ部分持たないと、ガラス部分は熱いんだよ。
「心頭滅却スレバ火モマタ冷タイヨ。
怒ル、ダ~メ。アッチチーヨ」
ほんとは日本語分かってるんじゃないのかと腐るドタチン。
「つーか、よくこんな熱い湯のみを握れるよな」

サイモンの手はグローブみたいに大きくて厚くて、そして傷だらけ。
その刻まれた跡の一つ一つが、戦いの実績?
若者達の喧嘩なんかとは次元の違う戦いに
身を置いていたのだと思えますな。

あ、ふーふーしてる渡草が、なんか可愛いかった~。

サイモンが下がると、紀田はすぐに言いかけた言葉の続きを吐く。
そう思ってるのはドタチン達だけかもしれない、と。
ダラーズは横も盾も、繋がりが無いチーム。
だからドタチン達の知らない所で勝手に切り裂き魔をやってる派閥が
あるのかもしれないと紀田は言う。


その言葉を渡草は少し睨むように聞き、
ゆまっちはへらっとした顔で、でも割り箸を出したり収めたり
シュカシュカやってるから、なんか言いそうだなと思った。
「それこそ他のメンバーを斬れば疑いも掛からない」
私的には、カチーンと来たけど、
ドタチンは冷静に、筋は通ってると返す。

では、動機は?
名を売る目的でもなく、金も動いてない集団が、
切り裂き魔という形で黄巾賊を潰す事に、なんの意味があるのか。
「それが分かれば苦労はしないし、私怨だってありえるかも」
おいコラ、ドタチンに対して随分な態度だな紀田。
黄巾賊が昔ダラーズと揉めたなんて話は聞いてないとドタチンが返せば、
「ダラーズとは…でしょ?」
ブルースクウェアが黄巾賊にやった事は忘れてない。
あの事件で収まりはついたが恨みが消えたわけじゃない。
紀田はダラーズの中にブルースクウェアのメンバーが居て、
彼らが…と思ってるようだが、笑っちゃいますね。
自分の膝元にこそ、居るってのに…。

その時割り箸の折れる音がした。
ゆまっちがさっき遊んでた自分の箸を真っ二つに折ってる。
「やだな紀田君。駄目ッスよ、現実と妄想をごちゃごちゃにしちゃ。
ブルースクウェアなんて存在しなかった。それでいーんじゃないスか?」
あら、ここでゆまっちの開眼。
テーブルを手の平で叩き、怒りを露にする紀田。
「沙樹は!沙樹は存在しない奴らにリンチされて今も病院に!」
紀田の表情が固まる。

彼の指と指の間に、ゆまっちが割り箸を刺してました。
ナイフじゃないから箸の先がテーブルに刺さる事はなく、
潰れてますが…怖いよ、ゆまっち。

「そーだよ、君の元カノは、存在しない連中にやられたんだよ。
それでいいじゃん」
「狩沢さん…怒りますよ!」
「もう怒ってるじゃない。それにゆまっちは、君より先に怒ってるよ。
だからこれはイーブン」
紀田が沙樹の件で怒りを感じているように、
ダラーズを切り裂き魔と疑ってる事に怒りを感じる人もいる。
それを踏まえたうえでイーブンって事で収められないなら、
話しを持ち出すべきではない。
確かに自分達にも負い目はあるが…と狩沢、
「その沙樹ちゃんを助け出したドタチンに対して、
逃げた君がその過去を引きずりだそうって言うなら
そんな過去はいくらでも妄想の産物として、
別世界に追いやらせてもらうよ」

-現実と虚構が等価なら、要らない現実は妄想にしちゃえば良い。
 それがうちらのやり方。


「違うッスよ狩沢さん」
ブルースクウェアってチームが仮にあったとして…、とゆまっち。
あのエピソードの時、最初にリンチにあったのはブルースクウェアの方。
それなのに一方的に悪者扱いされてるから抗議しただけらしい。
「あ~そうかぁ、わぁ~恥ずかしい~。
今の私って超恥ずかしかったねぇ」
狩沢が顔伏せちゃいました。
いやいや、狩沢の言い分もゆまっちの言い分も共に正しいよ。

紀田はやっと「すみませんでした」と腰を下ろしましたが、
もうなんだかなぁって気がします。
う~、今回この個室シーンから、
紀田がドンドン嫌いになっていきました。

沙樹の件は本当に申し訳なかったと思うというゆまっち。
ドタチンも紀田が恨んでいたとしても構わないと言う。
「中学生のガキに俺達はそれだけの事をやっちまったんだからなぁ」
やったのは彼らじゃないのに、
実行犯と同じブルースクウェアのメンバーだったってだけで
こうして責任も感じてる。
「どんなに消そうとしても、てめぇの関わった事からは逃げられねぇさ」
真面目だよな、ドタチン。
そもそも貴方には、ブルースクウェアなんて似合ってなかったんだよね。
ドタチン達はさ、助け出したんだから、
それでチャラにしてもお釣りが来ると思うんだが。
そんな彼らが未だに気にしていて、
実行犯がのうのうと、また悪さしてるってのがなぁ。


紀田はドタチンならダラーズのボスを知ってるだろうと思ったようだが、
ドタチンもボスの事は知らない。それに…、
「探るつもりもねぇ」
うん、ドタチンはそういう人だよね。
そしてダラーズと切り裂き魔は関係ないし黄巾賊といがみ合う
理由もないと再度はっきり口にする。

「ん?そういやぁ1人居たな、
ダラーズのボスを知ってるってヤツが…」
誰ですかと食らいつく紀田に、待てよとドタチン。
聴いてどうするのか。ボスの名を聞きだしたら、
そのボス呼び出して、お茶でもしながら話し合いか。

切り裂き魔を追いたいだけだと、紀田は真剣な声で告げる。
「そりゃあよぉ、黄巾賊の総意か?」
ハッとする紀田。そこなんですよねぇ…。
昔のように紀田が黄巾賊の下の連中まで
しっかり仕切ってるわけじゃない。
紀田が離れてる間に彼らは変わった。
「気付いてねぇとは言わせねぇぞ」

紀田は黄巾賊の連中をまだ仲間だと思っている。
そうドタチンに訴えてもその続きが出ない。
「どーすりゃいいのか自分で良く分かってねぇんだろう」
ドタチンは、良く分かってるなぁ紀田のこと。
でもホント懐が広いよ。

仮にダラーズの仕業だとして、
それこそ今の紀田には関係ない事なのではないのか。
組織同士の抗争が嫌で、紀田は逃げたのだから。

-でも追いやった筈の現実は、
 時にいびつな形で舞い戻ってくる。


今回は黄巾賊の仲間だけじゃないんだと紀田が続ける。
「黄巾賊とも、俺の過去とも関係ない、
大事な人が襲われた、それが許せない」
それは、紀田個人の問題。
それを解決するために黄巾賊を言い訳に使ってるだけ。
そこまで自覚してるならと
ドタチンはダラーズのボスを知ってるヤツを教える事にする。
「ただし、だ。それでもお前らが俺達ダラーズを
完全な敵と認めるなら…」
「認めるなら…なんですか…」
「売られた喧嘩は受けて立つ。お前もその覚悟はあんだろうなぁ」
復讐ってものを旗印にする以上、ガキの喧嘩とは話が変わる。
それを理解しているのか…。
「俺は…」

って、ひぃぃぃぃぃーっ!!
びびびびびっくりしたーっ!!
包丁飛んだ来たよ包丁!掛け軸に突き刺さってるぅぅ。
ビィィンって言ったよ~~。

みんなの視線が一斉に動く。
視線の先には刺身切ってる店長が…。
「他の客が怖がる。そういう話は表でやれぃ」
店長が投げたのか。
店長もタダ者じゃないだろうとは思ってましたが
想像以上にヤバイ人のようだ。

「出来タ~ヨ。クレムリン握り5丁ネ」
一番安い握りはクレムリン寿司なのね。
ほぉ…ひょっとして全体的に白っぽいのは宮殿で
ウニがドームっぽいのが宮殿の塔の屋根(玉ねぎ部分)で
マグロの赤は赤の広場?
ってそこまではこだわってない?

喧嘩するのはお腹が減ってるから。
「寿司食ッテオ腹イッパイ、夢イッパイ。
人間サマの胃袋、夢工場ネ」

寿司を前にして狩沢の表情が良いね。幸せそう。

パンパンと手を叩いたサイモンが、
「ニイー」
と両手の親指を立ててニッと笑う。
「あっ…ああ、ありがとよサイモン」
「いっいい…いただきます」

-ヤバス!店長ヤバス!!
ゆまっちも店長がこういう人だと、今初めて知ったんだね。

これって普通に殺人未遂じゃないかと、
未だ掛け軸に刺さってる包丁を狩沢が指差せば、
ゆまっちが、
「いやぁ~っ包丁ってこんなに深く突き刺さるんスねぇ」
しばしの間の後、全員”あん…”と寿司を口に入れるのが面白い。

「「「「つぅぅぅん」」」」」
くははははっ、ワサビ、しこたま利いてたんだな。
わざとか店長、わざとなのか?

「じゃあな、紀田。くれぐれも半端な考え起すんじゃねぇぞ」
そう言ってドタチン達は先に店を出ました。
外はどんより曇り空。
今の状況ピッタリの空で、嫌になるね。
「しっかしあの店長、マジで危ねぇよなぁ」
店内では物静かだった渡草がぽつり。
「一歩ズレりゃお陀仏だったぞ」
それきいて狩沢が、ごめーんと謝る。
「私はぁ、ちょっとカッコ良いと思った」
「俺もっス」
私もっス。(あれ?

「包丁をおもちゃにするなといきり立つ料理漫画の主人公と
コマンドサンボで対決する姿が思い浮かんだっス」
どんなだ…。

-かくして我々の中では、店長はマフィアと戦った、
 元ロシア軍の格闘技の教官という設定に…。


なんか荒川のシスターと似た匂い感じますよね。
傭兵とかかしら…。
サイモンが傭兵で店長が元上官、とか…。
あれ、傭兵に上官ってないかな。

歩きながら「法螺田法螺田…」とドタチンが呟いてる。
新手の呪詛ってウケるわ、ゆまっち。
「ドタチンは、ほっらだほらだを唱えた~」
「束縛系か召喚系?」
「電撃系かも」
いやぁ~電撃系はナイだろ狩沢。
電撃って黒(ヘイ)思い出すし、カッコ良いから駄目。
なんかさ…こう…SPすんごく食うくせに
大技なので的を良く外し、あんま意味ナイ、みたいな(どんだけ具体的)

店を出る前、紀田が言ってた言葉が引っ掛かってるらしい。
ダラーズを探っても切り裂き魔は出てこないと
改めてドタチンが紀田に言った。
でも紀田ははっきりと、自分達はそうは思ってないと告げる。
『例の黒バイクがダラーズだって噂があります』
『あ?なんで黒バイクが出てくる』
紀田は夕べ見た、信じられないものの事を話す。
黒バイクが日本刀を持ったヤツを逃がした。
よって切り裂き魔とグルだと。
『それに法螺田ってヤツが、前にも黒バイクにやられたって』
『法螺田?法螺田…』
回想終わり。

昔の知り合いの中に、そんな名前のヤツが居た気がするって…
ちょっ!皆忘れてるわけ?
他はともかく渡草!!
アンタ、18話の事件の回想で、
『正直、泉井とか法螺田とか、ほんと苦手だったんだよね』
って言ってたじゃないかっ。
ここで思い出しなさい!!

1人残ってる紀田も、ドタチンに書いてもらった電話番号を
眺めながら、彼との会話を思い出していた。

『ダラーズに黒バイクを仲間とする派閥があって、
そいつらが黄巾賊を狙い撃ちしてるとしたら、つじつまが合う』
…あほくさ。
『ねぇゆまっち、今の話おかしいよね』
『何がッスか?』
直接紀田に言わずに聞こえよがしにやりとりする2人が面白い。
切り裂き魔は、黒バイクが始末していた筈。
渡草が車で跳ねて、最後はシズちゃんが潰した。
でもその後一晩で同時に50件も起ったりして…、
世間では謎は残ってるわけですが、
それでもどのみち切り裂き魔はもう出てこないと
ドタチンは断言します。

彼らはシズちゃんに喧嘩を売った。
『どうなったか分かるな?』
そう、シズちゃんが全員叩きのめしたって事で終わればいいのに。
それでも紀田の中では終わらない。
それはさ、杏里云々じゃなくて、自己満足の為じゃないか。
そこについては最後にまとめて書くね。

ドタチンから聴いた電話番号を携帯に打ち込むと、
アドレス帳に登録済みの為、名前が表示される。
”折原臨也”
ドタチンは紀田と臨也の繋がりだって知ってるよね。
紀田が臨也の電話番号知らないはずはない。
ダラーズのボスを知ってるのは臨也だと、
口で言ってしまえば簡単。
それをこんな回りくどい方法を取ったのは、
携帯に表示されたその名を見て、考えろってことなんでしょう。

「元気をださねぇか(←ロシア語)」
そういって、サイモンが紀田の前の開いた器を下げておかわりを置く。
「辛気臭い面は客が逃げる。それでも食って明るい顔で店出てけ」
サイモンも店長も、良い人たちだなぁ。
ちょっとこれイクラもウニもトロもあって上寿司じゃないですかーっ。
「駄目ヨ、喧嘩。君等ハ十分幸セダカラ、人ノ幸セトッチャ駄目。
分ケテアゲルト良イヨ」
こんなにゴタゴタしてたって、サイモンから見ればこの子達なんて
十分幸せって事なんだろうな。
なんか凄い修羅場をくぐり抜けてきてそう。

「ネ、最近覚エタヨ。情ケ無イ人ハ駄目ナマズ。コレドウイウ意味?」
こっちで聴いてた店長がぼそり。
「情けは人の為ならず、だろ?」
店長は日本語完璧だな。
「紀田ノ坊チャンナマズナノ?ネェネェ…ネェ」
「…美味いっスね、これ」

ねぇねぇって…サイモンが可愛いよ、どうしたんだっ。
可愛い黒田さんって、私初めてな気がする。
この露西亜寿司個室シーン、けっこう作画がおかしな感じではありましたが、
ドタチンを堪能できてサイモンも可愛かったから、
紀田にムカムカ来つつも、まだここまでは良かったのだが…。

「退屈だ。何もやる事が無いというのは実に退屈だ」
天敵出てきちゃった…。
「殴って良い?」
あっビックリした。私の心の声を波江に言われちゃった。
ちゃんと給料払ってるんだから良いじゃないかと臨也は言うが、
給料良くてもこいつの秘書だけはやりたくないね。
粟楠会に送ったチョコレートってのは、拳銃のこと。
半年前粟楠会から拳銃盗んで逃げたヤツがいて、
セルティがほとんど回収したんだが、
まだ一丁見つかってないらしい。
これも伏線なんだろうなぁ。

そんな話をしてたら紀田からの電話。
「やぁそろそろ掛かってくると思っていたよ。あぁ…いいとも」
「じゃあ、すぐ伺います」

ドタチンが考える時間与えたってのに君はやっぱり…。
もう溜息…。

-結局、過去から逃げられないのは
 自分だけ。


Bパートの感想は、明日中目指します。
また書いたらリンク貼ります。

【2010.5.29 PM10:28】
Bパート感想UPしました♪
「デュラララ!!」#20-2【黄天當立】分かんないよキミたちが。


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