
C^u vi ne estas malsana?:あなたは病気ではないのですか? に対する答えは、
・Yes(, mi estas malsana).:いいえ(わたしは病気です) または、
・Ne(, mi ne estas malsana).はい(私は病気ではありません)
のどちらかである。日本語の「はい」「いいえ」とは逆になるので注意せよ、と教えられたし、そういうものだと思っていた。
この、Yes-Ne が逆になる現象は、ベトナムや中国の人たちも同様で、かなり達者なエスペランチストでもとっさの場合には間違える。
エスペラントで書かれた大部な文法書「PAG」には、小坂狷二の言葉をひきながら、次のような記述がある。
ー(上記の質問に対し)健康なヨーロッパ人は(ne, mi ne estas malsana)と考えて「Ne」と答えるが、日本人なら(jes, via neado estas g^usta)と考えて「Jes」と答える。この日本的な考え方はスラブ系の人たちにも見られる。ザメンホフ自身、「ハムレット」の翻訳では、原語(英語)の Yes を Ne としているところがあり、「マルタ」の翻訳でも同様の用法がある。
もう一冊の文法書、PMEG では、これを「西洋的」「東洋的」として、おおよそ以下のように書いている。
どちらも論理的である。もしどちらか一方の方法だけをとるならば、「西洋式」を使うのがよい。それが従来よく使われてきたし、ザメンホフもおもに使っているからである。しかし、一方に統一してしまうのは不可能であろう。どちらの方法も、民族語に染みついているからである。だから、誤解を生まないように、単純に Jes, Ne だけで答えるのでなく、はっきりした答えを付け加えるように注意しよう。また、否定疑問を避けるべきだという意見もあるが、これは言語を貧しくするものである。
というわけで、C^u vi ne estas malsana? と聞かれたら、堂々と「Jes, mi ne estas malsana」と答えようではないか!
写真はネパール・バクタプルにて
・Yes(, mi estas malsana).:いいえ(わたしは病気です) または、
・Ne(, mi ne estas malsana).はい(私は病気ではありません)
のどちらかである。日本語の「はい」「いいえ」とは逆になるので注意せよ、と教えられたし、そういうものだと思っていた。
この、Yes-Ne が逆になる現象は、ベトナムや中国の人たちも同様で、かなり達者なエスペランチストでもとっさの場合には間違える。
エスペラントで書かれた大部な文法書「PAG」には、小坂狷二の言葉をひきながら、次のような記述がある。
ー(上記の質問に対し)健康なヨーロッパ人は(ne, mi ne estas malsana)と考えて「Ne」と答えるが、日本人なら(jes, via neado estas g^usta)と考えて「Jes」と答える。この日本的な考え方はスラブ系の人たちにも見られる。ザメンホフ自身、「ハムレット」の翻訳では、原語(英語)の Yes を Ne としているところがあり、「マルタ」の翻訳でも同様の用法がある。
もう一冊の文法書、PMEG では、これを「西洋的」「東洋的」として、おおよそ以下のように書いている。
どちらも論理的である。もしどちらか一方の方法だけをとるならば、「西洋式」を使うのがよい。それが従来よく使われてきたし、ザメンホフもおもに使っているからである。しかし、一方に統一してしまうのは不可能であろう。どちらの方法も、民族語に染みついているからである。だから、誤解を生まないように、単純に Jes, Ne だけで答えるのでなく、はっきりした答えを付け加えるように注意しよう。また、否定疑問を避けるべきだという意見もあるが、これは言語を貧しくするものである。
というわけで、C^u vi ne estas malsana? と聞かれたら、堂々と「Jes, mi ne estas malsana」と答えようではないか!
写真はネパール・バクタプルにて
私もフルフレーズで答えるのが誤解を避けるのに良いと思います。
私は「Jes, mi ne estas malsana」という答え方には賛成できません。
私なら「Jes, vi pravas. (Mi estas malsana.)」(カッコ内は省略しても可)と言う答え方を選びます。
最後の部分は、半分冗談です!
私は基本的にPMEGの記述に賛成ですが、そこから「Jes, mi ne estas malsana」でもよいという結論は、実は出てきません。実際にどう言うかは、その場の状況に合わせて変わるだろうと思います。ザメンホフも逆に使っている場合があるのですから。
Ne! というべき時にうっかり Jes! と言ってしまったときや、日本人の Jes, Ne の感覚について知ってほしいときなど、
「Jes! Mi ne estas malsana」と、区切って言うことはあると思います。