もう40回なのですね。と言うことは、約5分の4が終了したことになります。速いです。
さて、今週は腰越状だけで終わってしまったような感がありますよね。そのようなわけで、歴史的なつっこみもあまりありませんので、感想を簡単に記したいと思います。
☆腰越状を受け取った大江広元の反応
びっくりしたような顔をしていましたよね。ちょっと意外でした。もっと事務的な態度をとると思っていたので…。
でも、腰越状を頼朝ではなく政子の所に持っていくとは……、このドラマの政子は、幕府内でものすごい権力を持っていたのですね。きっと…
☆腰越状を受け取った政子の反応
「この書状は、頼朝殿には見せない方がいい。」って…。何か、義経に対面を断られた事への腹いせのような気がして、正直あまり感じが良くなかったです。
あとで政子は、「頼朝殿と九郎殿が手を握ったら、巨大な源氏政権ができてしまう。そうなったら北条氏にとっては都合が悪い。」と言っていました。確かに実際の政子にはそのような考えが多少あったかもしれませんね。しかし、何かその発言が、とってつけたように聞こえてしまったのは私だけでしょうか。このドラマでは、政子をものすごい悪役に仕立てたいのでしょうけれど、果たしてそこまでする必要があるのか疑問です。
それと、この時期の政子って、幕府内でそんなに力があったのでしょうか?
私の考えでは、政子が幕府内で力を持ちはじめるのは頼朝の死後だと思うのですけれど…。そして、本格的に「尼将軍」として権力を握るのは、承久の変の後ではなかったかと思いますが、いかがでしょうか。
☆腰越状を見るか見ないかで迷っている頼朝
今回の放送で一番見応えがあったのは、中井貴一さんの演じる頼朝です。
広元に向かって「九郎は書状にどのようなことを書いてきたのかな。」とさりげなく聞く頼朝。その頼朝に書状を差し出す広元…。広元はずっと書状を持ち歩いていたのでしょうか。ともあれ、書状が頼朝の手に渡ったのを見て何となくほっとしてしまった私です。
しかし頼朝は、書状を見るかどうかでものすごく迷っていましたよね。義経を思う「情」と、鎌倉幕府全体を考える「理」が彼の心の中で戦っていたのでしょうね。
しかし頼朝はついに義経からの書状を読んでしまいます。そして、情と理の狭間でさらに悩むことになるのです。「読まねば良かった。」という彼の一言がそれを十分に表していましたよね。結局頼朝は、幕府の道理を重視したのでしょうね、「九郎には会わぬ!。」と決断するのですが…。そんな頼朝の苦悩が、こちらにもひしひしと伝わってくるようで切なかったです。
しかし……、実際の頼朝がそこまで義経に対する「情」を持っていたかどうか、はなはだ疑問です。
源氏という一族は、親子兄弟で争いを繰り返した一族です。源義朝と源義賢もそうですし、その二人の父親の源為義も兄弟で争っています。そんな一門の歴史をよく知っていたはずの頼朝が、30歳を過ぎてから初めて会った異母弟の義経に、果たして義経の感じていたような強い情を感じたでしょうか?たとえ初めは情を感じていたとしても、義経が頼朝の許可なく任官してしまった時点で、さらに腰越状の冒頭における「左衛門少尉源義経」という文面を見た時点で、頼朝は義経を切り捨てたのではないかと思います。
でも、史実を頭の中でわかっていても、中井さん演じる頼朝には感情移入してしまいました。その原因は多分、情にもろい頼朝が新鮮に思えたということと、中井さんの演技力のすごさからなのでしょうね。
☆今回の義経くん
今回の義経は、ひたすら頼朝からの返事を待っているだけでほとんど活躍しませんでしたよね。そして、相変わらず暗かったです。
義経はなぜ自分が頼朝と会ってもらえないのか、最後まで全くわからなかったようですね。もちろん、頼朝が情と理の狭間で苦悩していることなど知るよしもないことでしょう。再び都に護送されることになった宗盛が言った、「我々は何のために鎌倉に来たのであろう。」という一言は、そのまま義経の心中を表しているように思えました。
さて来週はいよいよ、宗盛と重衡が斬られてしまうのですよね…。つまり、平家の人たちが完全にいなくなってしまうわけです。平家ファンとしてはとても寂しいです…。私自身、このままドラマへの興味が薄れてしまわないだろうか?と、心配です。
けれども、義経はあれほど嫌っていた行家となぜ手を結ぶことになるのか?、静が義経を慕う歌を歌いながら舞いを舞ったときの頼朝と政子の反応など、見どころはまだあるような気がしますので、少し期待したいです。
今回のように感想だけということもあるかもしれませんが、今後とも読んで下さいますと嬉しいです。
さて、今週は腰越状だけで終わってしまったような感がありますよね。そのようなわけで、歴史的なつっこみもあまりありませんので、感想を簡単に記したいと思います。
☆腰越状を受け取った大江広元の反応
びっくりしたような顔をしていましたよね。ちょっと意外でした。もっと事務的な態度をとると思っていたので…。
でも、腰越状を頼朝ではなく政子の所に持っていくとは……、このドラマの政子は、幕府内でものすごい権力を持っていたのですね。きっと…
☆腰越状を受け取った政子の反応
「この書状は、頼朝殿には見せない方がいい。」って…。何か、義経に対面を断られた事への腹いせのような気がして、正直あまり感じが良くなかったです。
あとで政子は、「頼朝殿と九郎殿が手を握ったら、巨大な源氏政権ができてしまう。そうなったら北条氏にとっては都合が悪い。」と言っていました。確かに実際の政子にはそのような考えが多少あったかもしれませんね。しかし、何かその発言が、とってつけたように聞こえてしまったのは私だけでしょうか。このドラマでは、政子をものすごい悪役に仕立てたいのでしょうけれど、果たしてそこまでする必要があるのか疑問です。
それと、この時期の政子って、幕府内でそんなに力があったのでしょうか?
私の考えでは、政子が幕府内で力を持ちはじめるのは頼朝の死後だと思うのですけれど…。そして、本格的に「尼将軍」として権力を握るのは、承久の変の後ではなかったかと思いますが、いかがでしょうか。
☆腰越状を見るか見ないかで迷っている頼朝
今回の放送で一番見応えがあったのは、中井貴一さんの演じる頼朝です。
広元に向かって「九郎は書状にどのようなことを書いてきたのかな。」とさりげなく聞く頼朝。その頼朝に書状を差し出す広元…。広元はずっと書状を持ち歩いていたのでしょうか。ともあれ、書状が頼朝の手に渡ったのを見て何となくほっとしてしまった私です。
しかし頼朝は、書状を見るかどうかでものすごく迷っていましたよね。義経を思う「情」と、鎌倉幕府全体を考える「理」が彼の心の中で戦っていたのでしょうね。
しかし頼朝はついに義経からの書状を読んでしまいます。そして、情と理の狭間でさらに悩むことになるのです。「読まねば良かった。」という彼の一言がそれを十分に表していましたよね。結局頼朝は、幕府の道理を重視したのでしょうね、「九郎には会わぬ!。」と決断するのですが…。そんな頼朝の苦悩が、こちらにもひしひしと伝わってくるようで切なかったです。
しかし……、実際の頼朝がそこまで義経に対する「情」を持っていたかどうか、はなはだ疑問です。
源氏という一族は、親子兄弟で争いを繰り返した一族です。源義朝と源義賢もそうですし、その二人の父親の源為義も兄弟で争っています。そんな一門の歴史をよく知っていたはずの頼朝が、30歳を過ぎてから初めて会った異母弟の義経に、果たして義経の感じていたような強い情を感じたでしょうか?たとえ初めは情を感じていたとしても、義経が頼朝の許可なく任官してしまった時点で、さらに腰越状の冒頭における「左衛門少尉源義経」という文面を見た時点で、頼朝は義経を切り捨てたのではないかと思います。
でも、史実を頭の中でわかっていても、中井さん演じる頼朝には感情移入してしまいました。その原因は多分、情にもろい頼朝が新鮮に思えたということと、中井さんの演技力のすごさからなのでしょうね。
☆今回の義経くん
今回の義経は、ひたすら頼朝からの返事を待っているだけでほとんど活躍しませんでしたよね。そして、相変わらず暗かったです。
義経はなぜ自分が頼朝と会ってもらえないのか、最後まで全くわからなかったようですね。もちろん、頼朝が情と理の狭間で苦悩していることなど知るよしもないことでしょう。再び都に護送されることになった宗盛が言った、「我々は何のために鎌倉に来たのであろう。」という一言は、そのまま義経の心中を表しているように思えました。
さて来週はいよいよ、宗盛と重衡が斬られてしまうのですよね…。つまり、平家の人たちが完全にいなくなってしまうわけです。平家ファンとしてはとても寂しいです…。私自身、このままドラマへの興味が薄れてしまわないだろうか?と、心配です。
けれども、義経はあれほど嫌っていた行家となぜ手を結ぶことになるのか?、静が義経を慕う歌を歌いながら舞いを舞ったときの頼朝と政子の反応など、見どころはまだあるような気がしますので、少し期待したいです。
今回のように感想だけということもあるかもしれませんが、今後とも読んで下さいますと嬉しいです。