コム * デ * マクロビアン

パリでゆっくり穀物菜食 、贅沢貧乏の日記

ワイン街道 route des vins

2006-10-30 | おでかけ  sortir
アルザス地方南の Thannという町で昼食。(夕べの”死神”に取りつかれた私は、ここでも "croustade de forestiers 森のきのこのパイ料理”を注文。...やっぱり夕べのには負ける。) 周りのテーブルに居る人達がなんとも”アルザス”というオーラを発している : ややピンクがかった肌で体格の大きい人達、鼻の下に髭のあるムッシューも目についた、気のせい?? ...でも、確かに空気が違う。

「せっかくここまで来たから...」昼食後はワイン街道を目指す。収穫後の乾いた葡萄畑を横目に見ながら、ようやく辿り着いたワイン街道、 Guebwillerという村の一件のカーヴであれこれ試飲。ダンボールを抱え、満足顔で帰路につく。

森のキノコ  champignons a la foret

2006-10-29 | 山のもの  de la terre
  翌朝、のんびり目覚めても冬時間に変わって、一時間得(?)しているので、ゆっくり朝食をいただいてから身支度をし、宿を後にする。天気予報通り、霧雨が降ったり、やんだり...。

標高1247mの Ballon d'Alsace を拝みに山越えする途中は、真っ白な霧で何も見えなかった。...なのに、山を越えると嘘の様に青空となる。途中、途中、車を止めて山歩きをする間、私の頭の中は夕べの”死神のラッパ茸”trompette de mort でいっぱい...(万が一の収穫の為、こっそり袋もポケットに忍ばせる)朝食で一緒になった青年も「今はそこらじゅうでキノコが採れるよ」と得意気に言っていた...。

あまり奥地へ足を踏み入れなかったせいなのか、それらしいものには出会えなかったけれど、こんなキノコに遭遇。...知識ゼロの私達は、しばらくキノコを見つめるものの情けないパリジャン、そのまま手ぶらで立ち去る。

そう言えば、前日のラジオで、”見極めを間違えて毒きのこに当たった被害者続出”のニュースが取り上げられていた...。

農家の宿   etre heberge a la ferme

2006-10-28 | おでかけ  sortir
   週末、フランシュコンテ地方へ出掛ける。1泊だけの宿をどこにとるか色々悩んでいたら、図書館で偶然 ”Bienvenue a la ferme!"(ようこそ、農家へ!)というガイドを見つける。フランス全土の農家 ; 食事、宿泊、農場見学...などさまざまな形で受け入れてくれる農家の紹介。何だかワクワクしてくる。

私達が選んだ農家は、Haute-Saone県でもVoges県との境目の標高600〜700m の丘の麓にあった。山の向こうはもうアルザスです。ホームページも持たない農家の宿は事前に写真で確認する事も出来ないし、もちろん”星”なんてないけれど、自分達の鼻を信じて予約する。

 説明された山道をずんずん、ずんずん登って人里離れた目的地に辿り着く。望んでいた通りの静かな山の中の素朴な宿。親切な家族が迎え入れてくれる。

demi-pension(1泊二食付)で一人28ユーロ。夜ごはんの前菜”きのこのブルスケッタ”は一夜明けても忘れられない。摘まれたばかりの”らっぱ茸?trompette de la girolle”をソテーしてカリカリのトーストの上にこんもり乗せられたもの。贅沢なものは何一つ無いけれど、とても温かい宿に満足する。

 ちなみに、この週末の一番のお目当ては...こちらへ♪

和おやつ  wa - gouter (gouter a la japonaise)

2006-10-26 | 甘いもの sucre
  パリの空 月の丸みと白兎 夜空に浮かぶ白玉ぜんざい 

○ちゃんに頂いてあった「白玉粉」ついに日の目を見る☆ 和のおやつは心をほっとさせてくれる。 
ぷにゅぷにゅ、ぴかぴか、もちもちの白玉もち。こんな幸せなおやつ、独り占めするつもりはないけれど、こういうの、一般的にフランス人は感動しない。
彼らにとって”もちもち感”というのはネガティヴになってしまう。”パットウー(練り練り、ねばねばしてる)”ですって。 残念ですね、分かち合えない悦び...♡

 (白玉もちは初めて作ってみたけれど、とてもカンタン。白玉粉を入れた器に少しずつ水を加え、指先で捏ねながら耳たぶ位の柔らかさになったら、丸めて煮立ったお湯に落とし入れる。浮かんできたら、すくって冷たい水のボールへ入れる。 ぜんざいの甘味は米飴で、仕上げに練り胡麻をちょっと入れてみた。)

 

素敵なブーケ  un bouquet ravissant

2006-10-25 | 山のもの  de la terre
   市場にクレソンが顔を出すと、「あ、水の冷たい季節になってきたんだな」と寒い季節の到来を感じる。そしてピカピカの葉のクレソンを見ると、いつも吸い込まれる様に手にしてしまう。

ほろ苦くて、ぴりっと甘い香りのクレソンで何にしようか。スープもおひたしもいいけど、今夜は何となく生でそのまま食べたい気分。

 セップ茸に潜む虫はごめんだけど、クレソンの葉の間から時々出て来るカタツムリには、嬉しくさせられる。


栗剥き  decortiquer des chataignes

2006-10-23 | 山のもの  de la terre
  栗の殻剥き、渋皮剥き、というものを生まれて初めてやってみた。
子供の頃、栗ごはんが食卓に並ぶと、たいてい母が「あ〜もう(渋皮剥きで)本当に手が痛かったワ」と言っていた思い出、数年前のクリスマスに(フランスのクリスマスメニューでは、よく七面鳥と栗を合わせます)生の栗を買って仕込んでみようと思って色んな人に相談すると、皆から「大変だから、瓶詰めか冷凍のにしなさい」という反応だった。

 「栗剥き = 大変」 というイメージが私の頭に定着する。
こういう事には、きっと”おばあちゃんの知恵”みたいなものがあるはず...とブルトンさんのママに聞いてもらうと、
 ”拾ってきた栗は水に漬ける。浮いてくるのは穴が空いているからで=虫が食ってる証拠”

言われた通りに漬けてみると、半分以上の栗が浮いてきた。でもどれ一つも虫などいなかった...。水に漬けてたせいなのか?殻剥きはいとも簡単に出来たけど、やっぱり渋皮は思う様に気持ち良くなんて剥けない。殆どは包丁で削り取ると、栗の丸い形が崩れて何だか残念。

早い時期に収穫したまだ皮の柔らかい栗なら、”渋皮煮”というのも出来る様だけれど、もう秋も深まっているので、これはやめておく。”栗ごはん”にしたかったけど、”春の豆ごはん”ですらうけが悪かったので諦める。結局、鍋底にほんのちょっとの水を入れ蓋をして蒸し茹で(?)にしてみた。何の味付けをしなくても、甘くて美味しい。

今日の収穫   recolte d'aujourd'hui

2006-10-22 | ものたち les objets
  お隣のharamakiさんのところでも、クワさんのところでも秋の収穫がテーマになっている様なので、では、うちも。 本日、日曜の収穫は ”野うさぎ”lievre。 (注!)ラパンlapinと違う!
「どこが違うの?」と聞くと、lievreの方が大きくて、野を自由に駆け回る...そうです。(うさぎ lapinも十分自由に駆け回ってる、と思うのだけど...。)

野うさぎちゃんの栓抜き、家から一駅先のブルバール(道路)に週末出ていたボロ市で3ユーロ。値切らずに購入しました。でも後からよく見たら、あっ、片腕欠けている。ハンディキャップの野うさぎちゃん、これから仲良く暮らしましょう。どうぞよろしく♡

エコロジーピクニックセット  eco-couverts

2006-10-21 | エコ l'ecologie
  こんなもの見つけた。すぐに必要なものではないし、使い勝手がよさそうとも思えないけど、何だか可愛くて買ってしまった。

 ”エコロジー”を唄った木製のピクニックセット。 「使い捨てしても土に帰る、地球に優しいモノ」という事みたい。...だけどちょっと疑問が残る。日本ではかなり前から「お箸を持ち歩く運動」(割り箸の消費=無駄に木を切り倒すのを減らす運動)というのがあるけれど、それとは矛盾する、この使い捨てエコグッズ、違う視点からのエコロジーなのだと思うけど...

買ってしまった私がこんな風に言うのも何ですが、やっぱり究極のエコロジーと言うのは、消費しない、消費を減らす事ではないかな...と思う。この間のバンブーのサラダボールといい、私の心をくすぐる物たち...ビジネス&エコロジーの波にまんまと乗ってしまっているのかも。

せめて、このピクニックセット、私は使い捨てになどしませぬよ。洗って乾かして何度でも使います〜♪


アートコンテンポラリー  l'art contemporain

2006-10-19 | ものたち les objets
  オブジェコンテンポラリー by ブルトン。

 うちの台所はかろうじて南向きなので、窓辺に植木鉢を置きまくっていた。鉢を入れるカゴを引っ掛けられないのに、後の惨事も考えずに鉢をそのまま並べる...。
過去の遭難者は、タイムが2回、バジリコ2回、そしてつい先日、しそ君御臨終(涙)。アパートの下の人に頼んで、そこの台所の窓から拾う事は可能で、過去に2度程小さくなってお願いに上がった。今回のしその鉢も、悩みに悩んだけれど、自業自得、諦める事にしました。(もう恥ずかしくて行かれない...。)

ついに見兼ねたうちのアーチストの作品。「あら、素敵、さすが〜」と誉めまくる。次にまた何かやる気を出してもらうためにも...。 Merci☆

よく作るもの  plat de la maison

2006-10-18 | おかず系  sale
  ひよこ豆を茹でて、つぶして、フムスhoumous はよく作る。多分、中近東にお嫁に行ける位、フムス作りは慣れたものです。
先週末、マレのユダヤレストランに久しぶりに食べに行った ”ファラフェルスペシャル”も美味しかったけど、フムスは私の作るマクロビフムスの方が美味しいワ、と思った。(でもファラフェル団子は今だかなわない。)

マクロビフムスの作り方 (分量は感覚でやってます)

ひよこ豆 マグカップ一杯位
ごまペースト 大さじ1〜2、豆乳、
ニンニク 一かけ(つぶす)、レモン汁 半個位、
塩、クミンパウダー、オリーヴオイル

 1.一晩水に漬けたひよこ豆は塩水で柔らかくなるまで茹でる。
 2.フードプロセッサーでよくつぶし、他の材料も入れて更に回す。豆乳は少しゆるくしたい時に、固さ加減を見ながら混ぜる。(マクロビでない人はフロマージュブランでどうぞ)
 3.最後にオリーヴオイルを入れて混ぜる。

いつも、どんぶり一杯ほど作って、アペリティフに...美味しくてパンを食べ過ぎてしまうので、私のお気に入りは”セロリの根っこceleri rave" を薄く切ったのにつけて頂く。おススメ。