今日の料理(こだわりがないのがこだわり)

フードリテラシーに沿いつつも、なるべく夢のある料理や飲食をジャンル・国境・時代・時間をボーダレスに越えて書いています。

試してみる価値有り、10枚切りのパン。

2016年11月13日 | 素材
先日、イギリスでは普通の10枚切りのパンを食べた。

ハニー・バタートーストだったのだけれど、ハチミツとバターって馬鹿にしていたけれど、完全に合わさるとこんなに美味しいの?ってぐらいに美味しかった。
(多少、有塩だった気もするが、それもあるのだろうか)



ずっと、10枚切りを食べたいなーと思っていても、中々売っていなくて、6枚を半分にしても12枚だし(上手く切れないし)、サンドイッチ用のパンも12枚らしい(高いし)、で、わざわざパン屋さんに切ってもらうまでして食べるまでもなく。

本当に美味しいパンって焼かなくても、そのままで食べられるので、焼く事もあまりなくて。
(トースト自体が、尖ったカリっとしている部分が口腔内の上蓋に刺さる感じが嫌で、あまり食べないんだ、分厚いトーストって痛くない?、だから名古屋のモーニングでも、パニーニとか他のパンにしている、卵は嬉しいが、分厚いパンはちょっと・・・口を開けるの上品とかではなくて静かに小さいので)

元々、日本のパン自体がイギリスの食パンをベースにして日本に入ってきたので、原点である10枚切りのパンへ原点回帰していくハズなのだけれど(日本より長いパン文化の人達が10枚切りにコダワル味の理由って必ずあると思うんだ、だって10枚切り用のパン立てがあるんだぜ?、6枚や8枚じゃ入らない、10枚にしか使えないというこの不便さなのに普及しているそれなりの理由があるハズって思っていて)、だからそれを知りたかったのだけれど、日本の分厚いトーストが嫌いであまり率先して食べなかった。

でも、今回、10枚切りを食べてみて、こんなに美味しいとは、優しいというか、口当たりが良いというか、無理に口を大きく開けなくても食べられる。
煎餅のようだけれど、煎餅ではない、カル・フワ・モチがいっぺんに来る感じ(その速度が速い)。
なるほどね、これは10枚切りのパン立てが作られるぐらい10枚にコダワルわ。
そのままサンドイッチ用のパンにもなるし。
サンドイッチ用が無くて8枚切りを2枚食べるとちょっと多いけれど、10枚切りを2枚なら丁度良いし。
きっと、そこまで考え抜かれているのだろうなぁ。

最近、消費・購買の回転を早くさせる為か(だって8枚だと8日もつ分けでしょ?)、6枚切ばかり売っているが(皆、8枚切買うから6枚切が余っている?)、10枚の美味しさは尋常じゃないぞ、瞬間的な利益よりもパン文化の裾野が拡がる方がメリットが多いのではないだろうか?、メーカーさん?

食べ過ぎないから健康にも良いし、新たなパンに合う料理の文化も未来で生まれる気がする。

 根付くには多少かかるかもしれないが、給食とか皆、パンを残す理由に飽きるってのもあるので薄いと飽きる前に終わるし、食べ物に対しての考え方が又、変わってくるんじゃないかな?
自分は両方の文化を見て、多少、変わってきたかなって気がする。

試してみる価値は有りだ。


因みに、パン屋さんで一斤半とか大きいの塊を切ってもらう時には、12枚にするとか用途を伝えて「薄く」とか言っておかないと、こういう事になる


分厚い・・・、伝え間違えた・・・。


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