今日の料理(こだわりがないのがこだわり)

フードリテラシーに沿いつつも、なるべく夢のある料理や飲食をジャンル・国境・時代・時間をボーダレスに越えて書いています。

ホウレン草のニョッキ

2015年11月17日 | 今日の料理
本に書いてあったホウレン草のニョッキを作ろうと思った。
普通、バジルのソースなのだろうけれど、それは前作ったし、ホウレン草って、身近にある食材で緑に作れて楽しいなって。

因みに(レシピは大体解っていても)初めての料理を作る時はネットではなくなるべく本を参考にする事にしている。ネットのレシピだと間違いではないけれど、選択肢が多過ぎるし、なんというか本の方が確度が高い気がする。基本を身に付けてから、ネットに無限にあるアレンジレシピを試すなら面白いのだけど。
この本では、強力粉を使っていて珍しいなと思ったが偶々、強力粉が余っていたのでレシピ通りにした。

ニョッキは、人によっては日本のスイトンと区別をつけたい為、口に入れるとフワフワと崩れて消えてしまう(←実際には消えないで、芋やカボチャの粉が口の隅にどどっと流れ込んでいく)、ニョッキを作る人も居るが、実際、まだイタリアンが出始めの頃、ニョッキを食べた時、これ日本のスイトンじゃね?と感じた人も多いように本番イタリアではコシがあると他のイタリアンシェフの本に書いてあった。
やっぱ温故知新、基本を知ってからアレンジする事が物事の本質を掴む近道だ。

以前造った余っているマッシュポテトを使ってしまわなければならなかったし(主食にしようと思っていた)、

強力粉(←この本では)と玉子(ボウルのはしで一気に作った)を混ぜて

中華の餃子の皮を作る時の技術で作れる。

少しコシをだしたかったので(あまりコシを出してもパスタになってしまうので適度な軟らかさに)コネて

(少し打ち粉をしないとコネづらいかも)グルテンを調節後、

細かく切って、フォークでラインを付けて親指で転がす

(生地が柔らかいと、ラインがつき易いんだろうが、今回、キチンとコシがあるので、いくらラインを付けても、スイトンはスイトンでそんなに浸み込むものでもないし、本気で絡めたいなら、思いっきり溝を付ければ良い。

ワリと面倒だったが、最後の方は慣れてきた。

2分ぐらい~上がってくるまで茹でる。



少量のホワイトソースは、カスタードクリームを作る時の技術で、短時間でサクッと作る。

粉を糊状にね!

人肌よりホンの少し熱いかなってぐらいに温めた牛乳をボールへ入れて、又その鍋に戻し、弱火で手早くかき混ぜ続ける。

慣れてきたらパテシエのように強火でもOK,火が入り過ぎそうだったら、火から外す(1回焦がして、全体に焦げ臭さが付いて、大変な事になった、芳ばし過ぎんだろ!!って)
(備忘録)
・粉大さじ3
・牛乳大さじ2~3
・牛乳350~400
が目安。
本来は、フライパンで小麦粉を炒める(野菜と炒めるとダマにならない)のだが、それだとややブラウンになって、少し芳ばしいじゃない?、少量ならこの方法だとマジで真っ白なんだ。
(まあ、それがお粥みたいで嫌だって人もいるだろうけれどね、両方覚えておくとイザという時、便利だよ!!)

茹でたホウレン草の

葉の部分だけを

(茎はお浸しで食べる)、

フードプロセッサーにかけるのだが、

ホウレン草だけだとピューレになりにくいので、
(フードプロセッサーやミキサーの時に牛乳やクリーム系と攪拌しても良いのだろうが)
ホワイトソースに混ぜて味を付けた後、緑色が納得いかなければ、
ニョッキを作っている間冷まして、
もう一度ソースを攪拌するとより滑らかな緑色になる、

バジルなど葉モノは熱を加えると緑色が黄緑色になるから、緑色にこだわるなら注意しなけれはならないが、余り緑、緑していても気持ち悪い。
野菜が嫌いな子供なんか絶対見ただけで食べないだろう。

今回は黄緑ようなほっこりする緑にしたかったのでこれでよい。
(これでも緑が強いぐらいだ)

ソースを暖めて、

ニョッキにかけるのだが、ちょっと待て、本には、ソースが下でニョッキが上になっているぞ?

ん、これは何か意味があるんじゃないか?
ソースをかけてみる所と、ソースに乗せた所を食べ比べてみよう。
(あぶねー、あぶねー)

結果、ソースのかかっていない部分はソースのかかっている部分よりも、ジャガイモの味が活きているということに気付いた。

外で食べると、俺のソースで世界を変えてやるぜー、とソースまみれにしても、そこはスイトン、中まで染み込まない、味噌味のスイトンだって中まで味噌が染み込まないし、染み込ませたら、辛くて食べたくないし、それだけ水分のあるソースに浸したら、小麦粉で作ってあるパスタでもあるニョッキはまさにスイトンのように延びてしまう。

(唐揚げの発想が、それにやや近いよね、既に衣に味が付いている唐揚げは、から揚げ好きにとって、黒酢のソースや、ネギのソースを勝手に店側にかけられて、出されると、大好きな唐揚げが、全部同じ味で悲しい~、ソースは付けさせろよ、唐揚げ好きは衣だけの味が好きなんだって。「このソースが~」と店主側が推しても、アランデュカスよりも美味しいのかよ?って、真の唐揚げ好きは、そのまま食べて、飽きたら、石ちゃんやみたいにマヨを付けてマイウーと叫びたいか、塩・胡椒をホンのちょっと付けて食べたい、レモンだって勝手にかけるなよって、正直思う人が世の中に何人居るか?考えた事があるのかね?なのに、全体にソースをかけて共すなんて、お客様の事を考えていない証拠、相手を自由にさせてくれないのは、エゴでしかないよ。)

そっかニョッキというものはジャガイモのなんとなく土臭い大地の恵を口の中から鼻抜け、頭まで感じるモノだったのだな。
今までソースまみれで解らなかった、その良さが。
だから本ではソースが下でニョッキが上にきていたのだな、それをもしかしたら伝えようとしたのかもしれない。と感じた。

それにしても腹に溜まる。そして余ったら。

翌日、簡単で美味しかったのが、皿にソースをしいて、ニョッキを乗せ、蓋をしてレンチンしたもの。

フライパンで温めるより、美味しかった。

フライパンの場合、ソースと共にを弱火で温め、ニョッキを軽く煮込んで(絡める程度プラス少し煮込む)、

ニョッキに菜箸でも指して、人肌程度に温まっていたらOKだ。

繰り返すが、レンジの方が美味しかった。。。

かなり、何食もニョッキ三昧のニョッキ祭りをしたので、余ったソースはオリーブオイルで炒めたボイル胸肉の余りと、アルデンテのペンネで和えて、軽く煽って、

食したら、凄まじい美味しさだった。

ペンネではなく、ホウレンソウのニョッキの場合、ホウレン草のソースは胡椒を少し減らして、ホウレン草の味を前面に出すと良いかも。

今回、ホウレン草という言葉を何回使ったか。

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