今日の料理(こだわりがないのがこだわり)

フードリテラシーに沿いつつも、なるべく夢のある料理や飲食をジャンル・国境・時代・時間をボーダレスに越えて書いています。

ケーキの概要

2010年01月30日 | スイーツ
最近、半年ぶりにケーキを作ったんだ。

お店にいた時から、お客様や親友の誕生日に作っていたのだけれど、
今回は、仕事から帰ってきて失敗しないように頑張ってみたんだ。

今回のケーキはアーモンド・スライスとクルミのデコレーションにしてみた。
アーモンド・スライスやクルミなどのナッツをミルク・クリームに浸して食べる
イメージにしたかったから、生クリームを植物性ではなく、キチンと動物性の100%にしてみたんだ。(用途によって使い分けてよいと思う)
本物だけを食べさせたかったし。

こういうナッツ類をトッピングする時は、生クリームを塗り易い7~8分立てよりも、硬めの10分立ての方がナッツ類の味に負けなくて、バランス良く(一体感)のある味に全体が仕上がると思ったから、多少塗り辛かったけれど10分立てのクリームに泡立てた。

上を、「野味」溢れる濃い味のナッツ類にしたので、中央をやはり山を連想させる桃にしてイメージを強めてみたんだ。本来桃やバナナなどの果物は、レモンを塗ったり、シロップで煮ないと色が黒く変わってしまうが、俺は男だし瑞々しい果物を煮た甘っ~たるい味は嫌いなのと、桃の風味をイメージとしてどうしても出したかったから、例え色が変わろうとも、きっと多分、クリームで挟んで空気を遮断してしまえば、色が変わる事を防げるかなって考えてみたんだ。
良かった~、変わっていなかった。

スライス・アーモンドもクリームの湿り気で、シットリ柔らかくなっていたし(あまりにパリパリ硬くて、口の中に刺さりそうなのは嫌じゃない?商品チックで優しさが足りない気がするって感じだ。)、まあまあかなって感じた。かなり作る過程で勉強になったよ。

最初クリームが溶けない様にクーラーをガンガンに効かした部屋で、スライス・アーモンドを軍隊の様に縦に並べていて、途中で、いや、違う、多分円にしないと切り分けた時、アーモンドが割れて粉々になるだけだなと、又、引っこ抜いて、円く円にしていった。
男だからケーキは見ないし買わないから、良く判らないけれど、結果多分円にして良かったと思う。

あと、本物の生クリーム100%の味が最初判らなくて、マーガリンじゃないけれど、安さにかまけて自身が本物の味から遠のいている怖さを感じた。
砂糖を入れた時、普段1~2回でピタリと決まるのに決まらず迷いに迷った。
ただ久しぶりに作ったので、随分戸惑った。
本来手作りのシロップを焼き上がったスポンジに塗る事でスポンジをよりシットリさせるのだが、それを忘れてしまった。仕事から帰ってきて限界だったんだ。
でも、それをしていたら、あと1.5~2倍は美味かったハズだ。

あと、アーモンドを並べている時、段々プロ意識みたいなのが出てきて、自分が料理人に向かっているなあと感じた。

ただ、味や見た目の為に人生の時間をかけまくっている様ではまだまだ、味やサービスの為に人を傷付けてしまう事から、まだ抜けていないなと感じた。
大切なのや主人公は、味だけではなく、食べてくださる人と苦楽を共にしてくれる人達だと思っている。どちらが大切という事はない。
人は一人じゃ何も出来ないのだから。

自分、ケーキって(貧乏自慢って訳じゃぁないけれど)、小さい頃からあんまり食べなかったけれど、何処の国でも、ケーキって幸せの象徴の1つだと思う。
食べる人が主役、そこに居て配られる皆が主役になれる食べ物だと思っている。
だから味以外にも、素敵な場を作る気持ちで作っているんだ。

今回、とても久しぶりに作ったから不安だったけど、仕事モードで仕方なく作った時よりも、まあまあ自分の中ではありだったと思う。自分が作る前に頭の中で持っていこうとした味というかカラーを表現出来たのではないか?と思う。
(あのシロップだけが悔やまれるが)
やはり、料理は気持ちだなと思った。


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