寺社縁起研究会・関東支部

@近畿大学東京センター

寺社縁起研究会・関東支部

9999年12月31日 | HOME

寺社縁起研究会・関東支部は、寺社縁起に関する研究発表・資料紹介を中心に、1998年4月から13年間、早稲田大学にて例会を開催してきました。
2011年4月、関東支部代表者である藤巻は近畿大学へ転任いたしましたが、近畿大学東京センターを会場として、東京での活動を継続しております。
寺社縁起とその周縁をめぐる種々の問題に関心をお持ちの方の参加を、心よりお待ちしております。

例会案内     例会履歴

 連絡先

【研究会事務局】
大阪府東大阪市小若江3-4-1
近畿大学文芸学部・
藤巻和宏研究室
fujimaki◆kindai.ac.jp
※メール送信の際は◆を@に置き換えてください。

【例会会場】
東京都中央区八重洲1-8-16 新槇町ビル13階
近畿大学東京センター


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仏教文学会 特集 『束草集』から見る僧侶の学問と文芸

2016年04月17日 | お知らせ

仏教文学会・平成28年度4月例会のご案内を掲出いたします。

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◇期日 平成28年4月30日(土)14:00〜17:00
◇会場 日本大学文理学部キャンパス 3号館2階 3204教室
東京都世田谷区桜上水3-25-40

《特集》『束草集』から見る僧侶の学問と文芸
『束草集』の梗概  智山伝法院常勤講師 山本匠一郎氏
『束草集』に見る根来寺の追善儀礼  慶應義塾大学非常勤講師 小林崇仁氏
僧侶の文芸―『束草集』を中心に―  大東文化大学非常勤講師 盒興┥觧
司会・コメンテーター  明治大学 牧野淳司氏
 
 
仏教文学会ホームページ
http://bukkyoubun.jp/

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第117回例会

2016年03月01日 | 例会履歴
2016.03.01 近畿大学東京センター
 
研究発表1】興福寺南円堂の壁画に関する問題  小野佳代
 
【要旨】興福寺南円堂は弘仁四年(813)に藤原冬嗣によって創建された八角円堂である。『山階流記』南円堂条によると、平安時代の南円堂には、天台祖師の慧思と智據真言祖師の一行・惠果・善無畏・金剛智、法相祖師の玄奘らの祖師画が描かれていたという。本発表では、法相寺院の興福寺南円堂に、なぜ法相以外の真言や天台の祖師が描かれたのか、またその理由は何であったのかについて論じ、さらにこれらの祖師画の南円堂内における配置についても言及してみたい。
 
研究発表2】『赤淵大明神縁起』の創生―越前朝倉氏の始祖伝承―  木村祐輝
 
【要旨】『赤淵大明神縁起』は、一乗谷に鎮座した赤淵神社の来歴を記すのみならず、但馬日下部氏の起源譚でもある。本研究では、縁起の内容を検討するとともに、越前朝倉氏五代当主義景が縁起を作成した背景について考察する。

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講演 日本における「神話学」のはじまり

2015年12月23日 | お知らせ

神戸大学国際文化学研究推進センター「近代『神話学』の発展と『神話』概念拡大の思想的背景の解明」プロジェクトの第2回研究会のお知らせです。
『近代学問の起源と編成』のスピンオフとして、平藤氏の講演により近代学問としての「神話学」の起源と展開についての考察をより深めていく一方で、藤巻はコメンテーターとして、「神」「仏」概念との関連、あるいは説話研究・寺社縁起研究との接点等についても言及できれば、と考えております。


日時:2016年1月30日(土)午後3時〜
場所:神戸大学国際文化学研究科 E棟4階学術交流ルーム(E410)

日本における「神話学」のはじまり
講演:平藤喜久子(國學院大學)
コメンテーター:藤巻和宏(近畿大学)

お問い合わせ先:南郷晃子kokonango[at]gmail.com
※参加を希望される方はご連絡ください。


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関西支部シンポジウム「俗化する高僧絵伝と明治時代」

2015年12月20日 | お知らせ

関西支部シンポジウムのご案内を掲出いたします。

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◇期日 平成27年12月26日(土)10時30分〜17時00分
◇会場 キャンパスプラザ京都:2階ホール(京都市下京区西洞院通塩小路下る東塩小路町939)
          
シンポジウム「俗化する高僧絵伝と明治時代―寺社縁起における近代とは何か?」
明治期は、廃仏毀釈や神仏分離に象徴されるように、民衆の信仰心を生活圏から引き離し、その心を国家主導の殖産産業へと向けさせた時代です。ところが、寺社縁起の歴史では、明治期はじつに多くの高僧絵伝や縁起書が新たに作りかえられた時代でした。しかもその縁起世界からは、旧来の伝承を引き継ぎつつも、聖・俗が入り乱れる信仰や物語を知ることができます。
そこで本シンポジウムでは、寺社縁起と〈近代〉の結び目に着目することで、在地の伝承や信仰が、失われるか否か、その狭間で、人びとが、戸惑い、結束する時世について考えます。

午前の部 10:30〜12:00
「増福院縁起絵巻」と語られる怨霊譚―寺社縁起から「九州一の怪談」へ
  鈴木堅弘(京都精華大学特別研究員)
『金丸山霊宝録』と『金丸山舞寺開帳霊宝録』―宝物開帳と「武家」の誇り
  鬼頭尚義(京都精華大学非常勤講師)
ゴジラのイメージはいかにして形成されたか―怪獣観の変遷をたどる
  橋本章彦(同志社大学非常勤講師)

午後の部 13:00〜15:00
田中長嶺の描いた三河真宗
  塩谷菊美(神奈川県立平塚商業高校教諭)
二十四輩絵伝の近代―讃岐に渡った親鸞伝説
  堤邦彦(京都精華大学教授)
『小敦盛』の近代―縁起と物語のはざま
  佐谷眞木人(恵泉女学園大学教授)
作品と商品―仏像の近代
  佐藤守弘(京都精華大学教授)
 
パネルディスカッション 15:30〜17:00(質疑応答含む)
寺社縁起における近代とは何か―絵伝・物語・仏像から―
パネリスト:塩谷菊美、堤邦彦、佐谷眞木人、佐藤守弘
司会:鈴木堅弘

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仏教文学会シンポジウム「寺院資料調査から拓く文学研究」

2015年11月21日 | お知らせ

仏教文学会・平成27年度12月例会のご案内を掲出いたします。

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◇期日 平成27年12月5日(土)13:30〜16:30(時間は通常と異なります)
◇会場 キャンパスイノベーションセンター東京(CIC東京)1階 国際会議室
  〈交通〉JR山手線 田町駅から徒歩1分・地下鉄浅草線・三田線 三田駅から徒歩5分
会場へのアクセス

《シンポジウム》寺院資料調査から拓く文学研究
寺院資料調査から文学研究を考える  信州大学 渡辺匡一氏
寺院聖教目録の再構築と活用方策―いわき宝聚院聖教を基盤として―  立教大学 原 克昭氏
地方寺院における漢籍の受容をめぐって  いわき明星大学非常勤講師 門屋 温氏
地方寺院における知識の連環を探る―磐城の如来寺を例に―  立教大学非常勤講師 目黒将史氏
明治期地方寺院における説草集の編纂をめぐって  宮城女学院大学非常勤講師 河内聡子氏
司会  門屋 温氏
シンポジウム要旨


仏教文学会ホームページ
http://bukkyoubun.jp/


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第116回例会

2015年11月14日 | 例会履歴
2015.11.14 近畿大学東京センター
 
【研究発表1】『発心集』後人裏書攙入説  森新之介

【要旨】『発心集』は、蓮胤鴨長明(久寿二年[1155]か〜建保四年[1216])が晩年に編纂した仏教説話集である。伝本には版本八巻と写本五巻があり、八巻本の慶安四年版は、今日伝存の諸本で最も原形に近いと見てよい。しかし、複数箇所は後人の増補でないかと、夙に野村八良や永積安明、橘純孝によって考証されてきた。これらを整理して簗瀬一雄は、前六巻の偶数巻末と後二巻の全体は後人の増補だとする説を唱えた。本発表では、通説で蓮胤の作だとされている複数箇所が、本来後人の裏書であったことを明らかにしたい。
 
【研究発表2】『江島縁起』の系統比較とその成立背景の検討  鳥谷武史
 
【要旨】本発表で対象とする『江島縁起』は、江島を舞台とした江島神社の創始譚として、同社関係の研究に資するところが大きい。しかし、同所に関わる宗教者の存在を考えるとき、伊豆・箱根・鎌倉にまたがる信仰圏を考慮して読み解く必要がある。同縁起の系統は、真名本および仮名本の二系統に分類されるが、両者の間には、文体の差にとどまらず、増補・改編の過程で、大きな違いが生じている。本発表では、両系統の内容比較を中心としつつ、奥書の記述をもとに、成立年代・制作背景の検討をおこなう。また、文中に言及される弁才天の信仰にも着目し、中世に著述された弁才天偽経との関連について言及したい。

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仏教文学会・平成27年度大会

2015年08月12日 | お知らせ

仏教文学会・平成27年度大会のご案内を掲出いたします。

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◇期日 平成27年9月12日(土)・13日(日)
◇会場 近畿大学 東大阪キャンパス

     大阪府東大阪市小若江3-4-1
     〈交通〉
     ■近鉄大阪線/長瀬駅 下車徒歩15分
     ■近鉄奈良線/八戸ノ里駅 下車徒歩15分(八戸ノ里駅からはバスがあります)
 
 
※会員外の方も聴講できます
 
◆第1日目 9月12日(土) EキャンパスA館3階301教室 14:00〜17:30
シンポジウム「戦争と鎮魂」
 軍記物語と鎮魂  青山学院大学 佐伯真一
 戦争とシャーマニズム―死者たちの声を語る―  学習院大学 兵藤裕己
 満州国と「合祀」  慶應義塾大学 小川原正道
 コメンテーター  恵泉女学園大学 佐谷眞木人
 司会  和歌山大学 大橋直義
  ※シンポジウム趣意文
 
◆第2日目 9月13日(日) EキャンパスA館3階301教室 10:00〜17:00
研究発表会・午前の部(10:00〜12:15)
 「気多神社古縁起」の成立と謡曲〈鵜祭〉  早稲田大学大学院生 山吉頌平
 『八幡宮寺巡拝記』と『平家打聞』、『神道集』  佛教大学総合研究所特別研究員 筒井大祐
 近世高野山の神道関係資料にみる愛染明王信仰について  近畿大学非常勤講師 吉田唯
総会(13:05〜13:50)
研究発表会・午後の部(13:50〜16:50)
 山鹿文庫本『発心集』の調査と検討  二松学舎大学非常勤講師 神田邦彦
 北原白秋の信仰と生涯―新出史料「信心」(『世界の日蓮』)の背景をめぐって―
                         日蓮正宗教学研鑽所所員 長倉信祐
 「石清水権別当宗清願文」考  日本学術振興会特別研究員 中川真弓
 二つの『因果経』―古代・中世文学と『善悪因果経』―  成城大学 小林真由美
  ※研究発表要旨
 
 

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紀州地域学共同研究会 研究集会─2015夏

2015年08月12日 | お知らせ

紀州地域学共同研究会 研究集会─2015夏
http://www.wakayama-u.ac.jp/kisyuken/kisyuareastudies/blog/0827_2015summer.html


◆1st DAY: 8月27日[Thu.]13:30〜17:30(12:30受付開始)

公開シンポジウム 紀州地域の道と景観・儀礼・芸能
共催:和歌山大学附属紀州経済史文化史研究所・第11回学内研究交流会

基調報告
大橋直義/OHASHI Naoyoshi(和歌山大学)
「紀州地域学共同研究の現在と今後」

講演
此松昌彦/KONOMATSU Masahiko(和歌山大学)
「熊野地域の地質・地形による景観と地域文化史との関わり」

報告
中本真人/NAKAMOTO Masato(新潟大学)
「院政期の熊野御幸と儀礼・芸能」

舩田淳一/FUNATA Jun-ichi(金城学院大学)
「熊野から伊勢へ──西行と修験・神道説をめぐって」

本橋裕美/MOTOHASHI Hiromi(学振PD)
「旅路の歌──花山院の熊野行幸歌を中心に」

吉村旭輝/YOSHIMURA Teruki(和歌山大学)
「熊野の獅子舞と扇踊り──扇からみた伊勢信仰のひろがり」

ディスカッション
大塚紀弘/OTSUKA Norihiro(法政大学)
大東敬明/DAITO Takaaki(國學院大學)
高橋悠介/TAKAHASHI Yusuke(神奈川県立金沢文庫)
日沖敦子/HIOKI Atsuko(文教大学)


◆2nd DAY: 8月28日[Fri.]7:30〜17:30(予定)

エクスカーション 泉南・加太・友ヶ島の修験と祭礼

※JR和歌山駅東口(セブンイレブン付近)集合
午前:泉南・加太地域 午後:友ヶ島(午後からの合流可)
交通費・食費・拝観料等、実費を申受けます。先着順


◆3rd DAY FORENOON : 8月29日[Sat.]9:30〜12:00(9:00受付開始)

公開ラウンドテーブル 延慶本『平家物語』巻10全注釈──高野・粉河・熊野
共催:延慶本注釈の会

司会進行 佐伯真一/SAEKI Shin-ichi(青山学院大学)
進行補助 大橋直義/OHASHI Naoyoshi(和歌山大学)

参加者による『延慶本平家物語全注釈』(汲古書院)刊行に向けた注釈原稿検討会。検討対象:延慶本『平家物語』第五末・十一「惟盛高野巡礼之事」〜十九「惟盛身投給事」。事前にご参加のご連絡をいただいた方には関連注釈原稿・資料をお送りします。

Lunch Break 12:00〜13:00

事前にご連絡いただけた方には昼食をご用意します(1,000円)
→徒歩圏には食堂等皆無。


◆3rd DAY AFTERNOON : 8月29日[Sat.]13:00〜16:30(予定)

公開シンポジウム 延慶本『平家物語』と紀州地域・修験

基調報告
佐伯真一/SAEKI Shin-ichi(青山学院大学)
「延慶本『平家物語』と紀州地域」

報告
源健一郎/MINAMOTO Ken-ichiro(四天王寺大学)
「『平家物語』諸本と修験─延慶本の相対的位置づけ」

川崎剛志/KAWASAKI Tsuyoshi(就実大学)
「承久の乱後の熊野三山検校と熊野御幸」

鈴木正崇/SUZUKI Masataka(慶應義塾大学)
「紀州と修験」

司会 佐伯真一


◆4th DAY: 8月30日[Sun.]8:30〜13:30(予定・随時解散)

有志エクスカーション 紀北の文化資源をめぐる

※JR和歌山駅東口(セブンイレブン付近)集合
詳細は参加者の関心により研究集会期間中に確定


※全日程参加/部分参加に関わらず、どなたでもご参加いただけます。2日目のエクスカーションにご参加希望の方は8月15日(土)までにご連絡ください(先着順)。


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紀州地域と寺院資料・聖教―延慶本『平家物語』の周縁―

2015年07月17日 | お知らせ

大規模学術フロンティア促進事業「日本語の歴史的典籍の国際共同研究ネットワーク構築計画」
第1回「日本語の歴史的典籍国際研究集会プログラム」
パネル3「紀州地域と寺院資料・聖教―延慶本『平家物語』の周縁―」のお知らせ
http://www.nijl.ac.jp/pages/cijproject/research20150731.html

http://www.wakayama-u.ac.jp/kisyuken/kisyuareastudies/blog/0801_symp.html


8月1日(土)
14:00〜15:30 パネル3

「紀州地域と寺院資料・聖教―延慶本『平家物語』の周縁―」
"Kishu area and Religious and Secular Documents in Temples related to the Tale of Heike (Engyo-bon)"

■研究計画概要説明(5分)
座長:大橋直義(和歌山大学教育学部准教授)
OHASHI Naoyoshi(Wakayama University)

■報告1「智積院聖教における「東山」関係資料について―智積院蔵『醍醐祖師聞書』を手懸かりとして―」(15分)
宇都宮啓吾(大阪大谷大学文学部教授)
UTSUNOMIYA Keigo(Osaka Ohtani University)

■報告2「増吽年譜雑考―安住院・覚城院蔵書調査を通して―」(15分)
中山一麿(大阪大学大学院文学研究科招聘研究員)
NAKAYAMA Kazumaro(Osaka University)

■報告3「根来寺と延慶本『平家物語』の周辺資料」(15分)
牧野和夫(実践女子大学文学部教授)
MAKINO Kazuo(Jissen Women's Educational Institute)

■討論(40分)

ディスカッサント:
佐伯真一(青山学院大学文学部教授)
SAEKI Shin-ichi(Aoyama Gakuin University)

藤巻和宏(近畿大学文芸学部准教授)
FUJIMAKI Kazuhiro(Kinki University)

舩田淳一(金城学院大学文学部准教授)
FUNATA Jun-ichi(Kinjyo Gakuin University)

牧野淳司(明治大学文学部教授)
MAKINO Atsushi(Meiji University)


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仏教文学会・平成27年度6月例会

2015年05月25日 | お知らせ
仏教文学会・平成27年度6月例会のご案内を掲出いたします。

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◇期日 平成27年6月6日(土)14:00〜17:00時
◇会場 明治大学 駿河台キャンパス リバティタワー11階1116教室
 
〈交通〉
■JR中央線・総武線、東京メトロ丸ノ内線/御茶ノ水駅 下車徒歩3分
■東京メトロ千代田線/新御茶ノ水駅 下車徒歩5分
■都営地下鉄三田線・新宿線、東京メトロ半蔵門線/神保町駅 下車徒歩5分
 
 
《シンポジウム》夢記研究の現在
平安時代における僧侶の“夢記”・続――十世紀〜十二世紀――   京都大学非常勤講師 上野勝之氏
『明恵上人夢記』をめぐる研究の可能性   成蹊大学 平野多恵氏
〈夢と表象〉研究と「夢記」の位置   国際日本文化研究センター 荒木 浩氏
司会   摂南大学 橋本正俊氏
 
 

仏教文学会ホームページ
http://bukkyoubun.jp/


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第115回例会

2015年02月16日 | 例会履歴
2015.02.16 近畿大学東京センター
 
【研究発表1】古代寺社縁起の研究展望   藤巻和宏
 
【要旨】ここ20年ほど、日本文学や美術史の方面で寺社縁起研究が急速に進展してきたが、いずれも中世・近世の研究が主流である。こうした研究の“起源”として必ず言及されるのが、1975年の岩波思想大系『寺社縁起』と奈良博『社寺縁起絵』であるが、これらは総合化という意味において注目される。しかし、これを遡る時期に、古代史研究者によって総合化の目論見がなされていたことは意外に知られていない。薗田香融「承和三年の諸寺古縁起について」(『魚澄先生古稀記念 国史学論叢』1959年)がそれである。本発表では、薗田論文の紹介を基点とし、あまり注目されていない古代の寺社縁起の研究の可能性について展望を述べる。
 
【研究発表2】通度寺(韓国梁山市)の縁起と同寺聖宝博物館所蔵『三蔵法師西遊路程記』  松本真輔
 
【要旨】韓国三大寺院の一つとも言われる霊鷲山通度寺は韓国慶尚南道梁山市に位置する古刹で、その起源は新羅第二十七代善徳女王の時代(在位 632-647)に遡ると言われる。本発表では跋文に泰定五年(1328)から崇徳七年(1642)までの年記がある通度寺の縁起『通度寺事蹟記』などを軸にその沿革をたどるとともに、同寺聖宝博物館に所蔵されている絵巻『三蔵法師西遊路程記』の内容について検討したい。この絵巻は展覧会などでしばしば展示されてきたが詳しい研究がまだない。また、通度寺龍華殿内壁には『西遊記』のうち六回分についての壁画があることが近年確認されており、同寺の天竺への指向性がかいま見える資料となろう。

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日本学術研究支援協会(JARSA)について

2015年02月01日 | お知らせ
すでにご存じの方も多いかと思いますが、昨今、日本学術研究支援協会(JARSA)というサイトが立ち上がっています。
このサイトは日本を研究対象とした人文諸学の学会情報を発信するポータルサイトで、今後研究者が情報を収集する際の基本サイトとなる可能性を有しています。この種のサイトは利用者の増加に比例して我々が受ける恩恵も大きくなりますので、積極的なご利用をお勧めいたします。
なお、JARSAを運営している木下佳美氏より、各研究者主催の研究会や科研成果報告会など、JARSAへの掲載希望があれば連絡してほしいとの依頼を受けております。その他、質問・感想など、ご興味・ご関心のある方はJARSA内のお問い合わせフォームへのご投稿をお願いいたします。

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仏教文学会・平成26年度大会

2014年08月11日 | お知らせ

仏教文学会・平成26年度大会のご案内を掲出いたします。

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◇期日 平成26年9月20(土)・21日(日)
◇会場 学習院女子大学
会場へのアクセス
    東京都新宿区戸山3-20-1
    〈交通〉東京メトロ副都心線「西早稲田」駅下車徒歩1分
        東京メトロ東西線「早稲田」駅下車徒歩10分
        JR山手線・西武新宿線「高田馬場」駅下車徒歩15分

第1日目 9月20日(土) 2号館3階236教室
 会場校挨拶(14:00)                 学習院女子大学国際文化交流学部長 伊藤守幸 
 開会の辞(14:05)                                学習院女子大学 徳田和夫
 シンポジウム 東西宗教における〈異端〉(14:10〜17:30) 
  中世キリスト教世界の形成と異端問題                      近畿大学 図師宣忠
  持金剛の教団―異端と正統が交錯するインドの大乗仏教―    日本橋学館大学 杉木恒彦
  南北朝動乱期における密教と神祇―〈性〉をめぐる異端的教説の水脈― 摂南大学 小川豊生
  宗論・相論とその時代の物語                            明治大学 牧野淳司
  司 会                                          近畿大学 藤巻和宏
   ※シンポジウム要旨   
 懇親会(18:00〜20:00) 互敬会館二階 戸山ラウンジ

第2日目 9月21日(日) 2号館3階236教室
 研究発表会・午前の部(9:30〜12:25)
  『法華験記』収録話と説法                    名古屋市立大学大学院生 市岡 聡
  文学作品における土葬から火葬への書き換えをめぐって  奈良女子大学大学院生 早川華代
  八巻本『発心集』の前六巻と後二巻における往生論  日本学術振興会特別研究員 森新之介
  一遍上人の和歌表現をめぐって                          大正大学 山本章博
 総会(13:15〜14:00)
 研究発表会・午後の部(14:00〜16:55)
  『八幡宮寺巡拝記』と『平家打聞』、『神道集』   佛教大学総合研究所特別研究員 筒井大祐
  久間八幡宮所蔵『八幡宮愚童記』の基礎的考察    学習院女子大学非常勤講師 伊藤慎吾
  「収集・記録・制作」―19世紀における寺社縁起受容― 京都精華大学非常勤講師 鬼頭尚義
  『宝物集』―「五戒」異同考―「提謂長者譚」を手がかりにして―       大正大学 大場 朗
   ※研究発表要旨
 閉会の辞(16:55)                             代表委員・近畿大学 藤巻和宏

 

仏教文学会ホームページ
http://bukkyoubun.jp/


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第114回例会

2014年08月04日 | 例会履歴

2014.08.04 近畿大学東京センター

【研究発表1】立山縁起の系統について  山吉頌平

【要旨】越中の霊山・立山において、その信仰の担い手となった芦峅寺(あしくらじ)、岩峅寺(いわくらじ)に伝わる縁起は、近年の注目にも関わらず、綿密に網羅的な分析を加えられたことがなく、その系統を示した唯一の論文の結論にも疑問点が少なくない。そこで本発表では、両寺で作製された縁起や書上、その他山外でつくられた立山の記事を持つ紀行文などの史料を総合的に分析し、中世以来の古縁起の散逸後に形成された現存する江戸期の縁起がどのように形成されていったのかを考察し、その系統関係を提示してみたい。

【研究発表2】遁世者と妻子―『発心集』『閑居友』『撰集抄』の諸相―  和田あや香

【要旨】『発心集』『閑居友』『撰集抄』は、多くの遁世に関わる説話をおさめ、ひとくくりに同系列とみなすことができるとされている仏教説話集である。これら三説話集には、妻子をふり捨てて遁世する男性たちの姿が描かれている。まさに遁世者と妻子は一対の存在のようである。発表者は、遁世者が社会集団から離脱する際に、「捨てがたきよすが」となる妻子の存在に注目した。今回の発表では、それらの捨てられる妻子たちの描かれ方から、『発心集』『閑居友』『撰集抄』に登場する遁世者の諸相を調査・考察した結果を報告したい。


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