縁側でちょっと一杯 in 別府

東京から別府に移住してきました。
のんびり温泉に浸かり、美味しい魚で一杯。
夢に見た生活を楽しんでいます。

『新富町はしご酒2013』 ~ その心意気に乾杯!

2013-10-06 19:57:05 | おいしいもの食べ隊
 新富町は、銀座、築地、八丁堀、そして隅田川を挟んで佃・月島に囲まれている。地下鉄有楽町線新富町駅の北側、新富、入船、湊の三つの町が、新富町エリアである。
 この新富町、住んでいる方には申し訳ないが、中央区の中では極めて影が薄い。名所、名物等が何もないのである。銀座、築地は言うまでもないが、八丁堀は時代劇の舞台として有名だし、佃・月島にはもんじゃと佃煮がある。新富町から道路を隔ててすぐ中央区役所や聖路加病院があるが、住所は築地に明石。新富町にはランドマーク的な建物もなく、思い浮かぶ建物といえば精々京橋税務署と、いかにも寂しい。

 2012年1月、そんな新富町を盛り上げようと地元飲食店6店舗のオーナーが、“info@新富町”を立ち上げ活動を始めた。地図の作成、ホームページ「しんとみさん」開設、4月13日を「新富の日」(し(ん)・とう・み)と命名しイベントを開催、はしご酒イベントの開催等を行っている。
 9月28日(土)、僕は第2回はしご酒イベント、「新富町はしご酒2013」に参加してきた。“はしご酒”というのは、一人3,500円のチケット(500円×7枚)を買い、そのチケットで各店自慢のお酒とお料理を、何店もはしごして楽しもう、というイベントである。ほとんどの飲み物とつまみはチケット1枚でOK。参加者は、気軽に多くの店を訪ねることができ、その店の味や雰囲気に触れ、店の個性を知ることができる。
 一方、店側は店の宣伝、新しいお客さんの獲得を期待できる。昨年の参加店舗は6店舗だったが、今年は17店舗に拡大。料亭からフレンチ、居酒屋、ワイン・バー、そば屋等と幅広い。参加募集人数は、昨年は150名だったが、今年は360名に増員、さらに応募が多かったことから最終的には600名まで増やしたという。

 僕らは17店舗中7店舗に行った(つまりは7杯以上飲んだということ)。当初のチケットは早々に使い果たし、2度も追加でチケットを購入する破目になってしまった。
 で、訪れた店は順に以下の通り。①料亭『躍金楼(てっきんろう)』、②ワインスタンド『KHADONO』、③カジュアルフレンチ『ボンナ・カストラ』、④日本料理『潤菜(るさい) どうしん』、⑤和食『まめや』、⑥居酒屋『つきじ 左光』、⑦ライブハウス『MADEIRA』。
 普段行けない料亭や、行ったことのない店、それにあることすら知らなかった店に行くことができ、なかなか楽しい経験だった。チケット制で値段を気にする必要がないし、また1ドリンク・1フードで次の店へ、という気軽さが本当に有難い。個人的には、特に『KHADONO』のバルっぽい雰囲気と、『ボンナ・カストラ』のビーフシチューが気に入った。

 今回“はしご酒”で初めて知ったが、新富町には下町とは思えないお洒落な店や、個性的な店が結構多い。おそらく銀座に近いものの、落ち着いた、静かな新富町の街は、都心のわりに賃料が安く、店を開きやすいのであろう。そこに若手の個性的なオーナーが集まり、交流(飲み会?)の輪が広まったのである。自分の店だけで十分忙しいのに、地元活性化のため閉店後や休日の時間を割いて活動されているオーナーの方々の努力には本当に感服する。

 オーナーの方々のその心意気に乾杯!

(もっとも、僕が他の地域の飲食店オーナーだったら、新富町の皆さんの心意気に“完敗”かもしれない。世の中、面白いな、やりたいなと思っても、なかなか出来ないことが多いから。)

 


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