2017/12/20
兄の代理で運び屋を引き受けたダニーが、運転手役の女の子エリーと仲良くなっていく話。
エリーがとてもかわいいので、いかにも気の弱そうな彼でも一歩踏み出せる。
ダニーの母親は、真面目に働いている弟より、犯罪臭しかしない兄のほうが可愛がっている。
不合理だけど、ありがちな話。
女の子のほうもそこまで具体的には語られないけど、普段ひどい生活をしていることが匂わされている。
「SUVに乗っている=クソ野郎」という価値観と、「悲しみに慣れる訓練」という印象的なフレーズ。
2人は、クソみたいな現状にケリをつけたいという目的で意気投合する。
その過程の描き方が丁寧。
その丁寧さが原因なのか、結構悪いことしてるんだけど、きちんと二人に感情移入できるようになっている。
底辺の二人が、新しいスタートラインに立つ話で、『キッズリターン』を思い出した。
※そのかわいい女の子を演じたのは、グレイス・ヴァン・パタン。