英語脳をつくる!~日本人はいかに効率良く英語を学べるか~

英語学習に関する事いろいろです。日本人がいかにすれば実用英語を身に付けられるか、その最短距離を考察!

英語コラム(11)

2006年01月26日 | コラム
日本語の文法には、直接的に該当するものがないと思われる英語の文法現象ですが、前置詞が、後に名詞を伴わずに単独で使われる、ということがあります。しかも、結構、重要なことで、学び始めたばかりだからと言って、あまり後まわしにしておくこともできないものです。

例えば、日本語の、「笑われた。」は、とっさに英語でしゃべろうとすると、「受身文」だな、となって、‘I was laughed.’と、やってしまうんですが、これだけでは不十分で、前置詞の‘at’が、最後に付いていないと、文法的ではない、とされています。だから、 ‘I was laughed at.’まで言い切って、ようやく正解となります。

実は、これは、もとの文とされる、「能動文」 を考えて初めてわかることだから、どうしても、「能動文・受動文」、の関係を学ぶことは避けては通れないようですね。‘Everyone laughed at me.’「みんなが、ボクを笑ったんだ。」は、前置詞を省いて、‘Everyone laughed me.’とは言えないんですね。

つまり、まず最初に、‘laugh’「笑う」は、後に‘at ~’を補ってやらないと、目的語である‘me’「ボク」が取れない、ということなんですね。このように、前置詞の助けを借りて目的語が取れるようになる動詞、「自動詞」があって、このとき、例えば、‘laugh at ~’全体を、1つの動詞として考えると、目的語が取れる動詞、「他動詞」になると考えることができますね。

そして、次の考え方として、もとの文である「能動文」が、「目的語」をもつときのみ、その目的語を主語位置まで移動してやると、「受身文」がつくれるという理解が必要なわけですね。これを、言いかえると、目的語をもたない文が能動文の場合、そこからは絶対に受身文はつくれない、ということです。

こういったことは、日本語と英語の文法における成り立ちが、根本的に異なる部分ですから、日本語の感覚では、「~を」、という印で、目的語であるか否かを判断するんですが、一方、英語では、この発想は捨てなければならないんですね。

例えば、‘John gave me a present.’「ジョンは、私にプレゼントをくれた。」’の‘me’「私に」の部分を主語にした受身文だってつくれますしね。‘I was given a present.’とすれば、OKですから。

初心者の方たちがやるような文法にも、こういった、ちょっと細心の注意が必要な箇所はあるようで、今回の例などは、初歩的でありながらも、日本語との違いが、結構、大きい上に、また、それに気付きにくいということもあります。

しかし、一方で、かなり英文法の中核的な部分に相当することも確かなことなので、こういうところは、あまりいい加減にはやらない方がよいみたいですね。 (EG35、参照。)

●関連 :EG35

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