EMIRIO☆REPORT~雑貨ちょび読書たま~

☆日常生活を不定期レポするホニャララブログ☆

RDG レッドデータガール

2008-07-10 | 読書小屋
      「RDG レッドデータガール」 荻原規子著 角川書店刊

山伏の修験場として世界遺産に認定される、玉倉神社に生まれ育った鈴原泉水子(いずみこ)は、宮司を務める祖父と静かな二人暮らしを送っていたが、中学三年になった春、突然東京の高校進学を薦められる。しかも、父の友人で後見人の相楽雪政が、山伏として修行を積んできた自分の息子深行(みゆき)を、(下僕として)泉水子に一生付き添わせるという。しかし、それは泉水子も知らない、自分の生い立ちや家系に関わる大きな理由があったのだ。(あらすじより)


久しぶりの荻原さんの新作ということで、思わず「買って」一気読みしました! 一気読みできるということは、面白いという私の読書バロメーターでもあります(村上春樹やいしいしんじのように、辛抱強く読み続けていると、とてつもない感動に巡り会える作品もありますが!)。 やっぱり和モノファンタジー(?)をこの人に書かせたら上手いですねぇ。 今回は舞台が「現代」の「中学生」であるにもかかわらず、とても自然にファンタジーな世界が融合しています。 ひょっとしてこんなことって現実に「ありうる」んじゃなかろーか、と読み手に思わせる設定が絶妙に上手いんですね。 
個人的には最近、ヤングアダルトファンタジー系に当たりがなかったので、久々のヒット。 しかしながら今作はシリーズ一弾、まだまだ話のイントロドンって感じです。 これから泉水子や深行がどうなっていくんだろ~?と早くも続きが読みたくてたまりません。 軽いマンガ感覚というか、コバルト文庫のような読みやすさがいいですね(できればリーズナブルな文庫になって買いたかったけど、それまで待てなかった!)。 相変わらず周りのキャラクターの個性が豊かで、2巻以降に登場するであろうキャラクターも今から楽しみです。 だけど「西の善き魔女」みたいに8巻まで続くとしたら・・・先は長いなぁ~(嬉しいような、待ちきれないような)。