松山櫨(はぜ)復活奮闘日記

失われてしまった松山櫨の景観を復活させようと奮闘していく日々の記録。

大阪から弓道士が来た

2008-05-31 21:23:00 | 復活奮闘日記
今日は当ブログにたびたびコメントしていただいているhideoitaitaさんが
なんと大阪から筑前町弓道場へはるばる来てくれました。



お仕事のついでだそうですが、わざわざ福岡の奥地へ足を運んでくれるとあって、
私もこの一週間、弓も稽古もほどほどに、密かに弓道場の掃除に余念がなかったのでした。

hideoitaitaさんは「勘十郎」を持参。
どことなく品のある勘十郎に、「はぁ~、これが京弓ってやつなんだ。」と見とれてしまいました。

上の画像の中で、ひときわ白く輝く竹弓です。
側木の櫨も竹に合わせてやや明るい黄色を選んでるようです。

土曜の午前中は中学生の練習が入っていたので、hideoitaitaさんにも指導していただきました。
いつもと違う先生から習うと、同じ事でも言ってる内容がすっと頭に入ることがあるので、
中学生にとってもよい刺激になったと思います。

中学生に混じって、アンディーさんや参段のM子さんと一緒に私も引きました。
最近、前離れのクセが出ていて、よく先生から注意されていましたが、
自分でもどう修正したらいいかわからなくなっていました。

そしたら今日、自分が弓手を左に張りすぎていたせいで、
的の後ろに矢が行ったり前離れをすると指摘され、
真っ直ぐに前に押し出すべきだとか、
的付けを少し下にするべきだとか教えてもらいました。ありがたやありがたや。
これから注意されたところを直せば、また少し上達する…かな?

hideoitaitaさんは北は北海道から南は九州まで、いろんな弓道場を訪れた経験があるそうで
寒い地方で「武者窓」を使って引く話は、アンディーさんが非常に気に入った様子で
「私もそういう所で引いてみたい。」
ええ~。かなり寒そうじゃないっすか。
今は夏に向かっているからその話も涼しそうに聞こえるけど。
九州の人間は楽天的だからなぁ、もう。
でも日本各地には、良い眺めの弓道場があるそうなので、
いつかそういうすてきな弓道場を巡る旅をしてみたいものです。

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柳坂の黒ウサギ

2008-05-30 20:37:42 | 櫨蝋でキャンドル
いよいよ明日31日(土)に「道の駅くるめ」がオープンします。
この「道の駅くるめ」にしか置いていないキャンドルホルダーが
眞櫨きゃんどる付き「柳坂の黒ウサギ」(上画像)です。
カワイイでしょ?
お食事時にでもテーブルにおいて灯したくなりますね。
「The鉄人」の井上雅晴氏の作品です。

実はこの画像はまだ試作段階だったのでお皿が平べったいですが、
実際の商品は蝋だれを受け止めるように、もうちょっと深い皿になります。

「道の駅くるめ」に飾ってありますので、
ぜひ立ち寄られた際は探してみてくださいね!

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やまめ山荘

2008-05-29 21:29:00 | 復活奮闘日記
先日、とあるご縁があって「やまめ山荘」へ行きました。
東峰村小石原にあるお食事処です。
着いた時はもう夕方だったので、食事は終わっていましたが
ギャラリーを見せていただきました。

ギャラリーの壁には地元の版画作家佐野至先生の作品が飾られています。
佐野先生は、先月小郡松崎の「鶴小屋」に来られた時に初めてお会いしました。
非常に櫨に造詣の深い方で、甘木歴史資料館に佐野先生が彫られた
「櫨」の仕事をテーマにした作品が収められています。

やまめ山荘には、地元の偉人たちがテーマの作品でした。
棚には小石原の陶芸作家たちの作品です。

とても落ち着いたギャラリーでした。
こちらに「正徳芯和ろうそく」と「眞櫨きゃんどる」を置かせていただくことになりました。

実は「やまめの鮨」をいただいたんですが、食い意地がはってたのか
写真を撮る前に食べてしまいました。orz
すごく美味しかったです。そのうちぜひ食事をさせていただこうと思っています。

小石原に陶芸を探しに行った時は、ぜひ、やまめ山荘でお食事を!

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新記録

2008-05-28 21:19:07 | 和弓と櫨
な、なんと今朝の朝練で6本中4本入りました。
外れた1本は履き矢ですが、もう1本はもうちょっとな感じ。
全体的に的の下の部分に入ってるのがイマイチですが、ともかく4本も入ったのは新記録です。
一人で引きながら盛り上がってしまいました。

ここんとこ、手の内を改良してるうちに、射形やら離れやらがどんどん崩れたりして
的中には縁がなかったんですが、今日はまっすぐポンポン入る感じがして気持ちがよかったです。

ただし、この後もう一回6本引いたら、全部外れました。あれれ?
やっぱりマグレだったのかも。

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櫨の花

2008-05-27 21:31:43 | 復活奮闘日記
荒木製蝋の敷地内に植えてある櫨に花が咲いていました。
花櫨だと言われ、実はつかないそうです。
ミツバチの巣箱でも置いていたら、
櫨の蜂蜜が手に入るんじゃないかと思うほど満開の花でした。

今日は暑くて暑くてたまらなかったので、
この花でも見てたら涼しくなるんじゃないかと思って。

まだ五月だっていうのに、「真夏日」ですよ?信じらんない。
やっぱり温暖化なんでしょうかね。
今年は九州は40度いっちゃうかもしれませんよ。

弓を引いていたら、一手(二本)三回でゆがけの下がけが汗でぐっしょり。
あらかじめ二枚用意して、代わりばんこに使っているんですが。
一枚を干しておくと、矢払いして帰ってきたらちょうど乾いていたりして
呆れるほど暑いんだなぁと実感しています。
今日は熱帯夜ですね。眠れるだろうか?いや、たぶん心配しなくても眠れるだろうけど。
明日の予報では雨が降るみたいだから、恵みの雨を待ち望んでいます。

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ゆみともニュース2号

2008-05-26 23:01:15 | 和弓と櫨
筑前町弓道部内の不定期新聞「ゆみともニュース」の第二号を発行しました。
先日の北野天満宮の弓道大会のレポートです。

…といっても別に部内の誰かが入賞といった華々しい結果があるわけじゃないし、
例のお楽しみ抽選も全員ハズレるという、レポーター泣かせの一日でしたが
よく考えたら、射会そのものが楽しかったなぁと思い直し
そのまんま書くことにしました。

弓道というと堅苦しい礼儀というイメージがつきまとっていましたが、
自分が実際にやってみると、そういう固定概念が覆されました。

弓という共通項だけで、全く見知らぬ人とも
年齢や世代を超えて楽しくおしゃべりできますし、
なにげない世間話からも、ふと教えられることも多いわけです。

もし弓に興味を持った人が、弓道場に来てこの「ゆみともニュース」を見てくれたら
少しは楽しく始められそう…かな?

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秋月黒田藩のはなし

2008-05-25 22:45:56 | 復活奮闘日記
先月行われた「今井てつさんのシンセサイザー音楽と黒田十五代長幹様のお話」の第二回目が、
前回と同じく秋月郷土館で開催されました。

秋月黒田藩の成り立ちなどを解説し、郷土館の貴重な宝物である「島原陣図屏風」を紹介されました。
よく歴史の教科書やサブテキストで登場する島原の乱の絵は、この秋月郷土館所有のものだったのです。
よく見ると生き生きと仔細に描かれており、当時の合戦の様子が詳しく描かれています。
この絵は秋月藩祖の黒田長興が幕命により出陣し、大功をたてて凱陣したので
その二百年後に記念として軍学者らを迎えて
できるだけ多くの記録や調査のもとに描かれたのだそうです。
史料として、また美術品としても第一級品として評価されています。

お話しの後は、前回同様、今井てつさんによるシンセ音楽の時間に酔いしれました。

緑の庭を背景に、今井さんの音楽に合わせるかのように、
すぐ側で灯していた「眞櫨きゃんどる」の火が美しく瞬いて、
お客様はみなゆったりとリラックス。
キャンドルと今井さんの音楽って、実に調和するんですよ。
日頃の疲れも忘れて癒しの相乗効果となりました。

終わった後で、今井さんから「ブログ見ましたよ。」と言われドギマギ。
またいつか、音楽とキャンドルの素敵なコラボを
ぜひ実現させたいものです。

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櫨の品種と未来

2008-05-24 18:39:59 | 復活奮闘日記
昨日の続きです。
和ろうそくを毎回同じような条件で作っても、
ろうそくが流れたり、流れなかったりする原因を解明したいと
近江手作り和ろうそく大與の四代目・巧さんが
櫨蝋に一番詳しい荒木製蝋の正義さんにお聞きしました。

「それは品種のせいじゃなかろうか。」と正義さん。

一口に櫨といっても、様々な品種があります。
一般的に使われているのが伊吉櫨、昭和福櫨、ぶどう櫨なのですが
実は現在、櫨蝋メーカーに集まってくる櫨の実は、
きちんと品種別に集められるわけではありません。

櫨蝋業が盛んだった頃は、純粋な特定品種のみで櫨蝋が作られていました。
しかし近代以降、石油に押された櫨蝋屋が
次々と廃業に追い込まれていくと、
櫨蝋屋と契約していた櫨農家との関係が絶たれ実がちぎられなくなったり、
再び実をちぎるようになっても、櫨農家が品種を把握できなかったりして、
次第にどの櫨がどんな品種なのか特定できなくなっていったのです。
現在では品種などお構いなく、ほとんど雑多な品種が混じったまま、
同じ袋に集められています。

上記の画像は昭和福櫨のみの生蝋です。
画像ではちょっとわかりにくいんですが、
若干、右と左の色合いが違っていました。
これも他の品種が少々混じっていて、
その割合によって色味が変わったのではないかということです。

下の画像を見てください。

真ん中の生蝋は葡萄櫨。鮮やかな黄緑色です。
右二つと上左は、伊吉櫨のみの生蝋です。
上左は非常に美しい緑色ですが、右の上下は黒ずんでいます。
これもおそらく他の品種と混じり合って
黒くなってしまったのではないかと推測されています。

色だけならともかく、流れる流れないという関係は
品種による融点の違いもありました。
伊吉櫨は若干高く、昭和福櫨は低いため、
昭和福櫨が多く入っていると、流れやすくなってしまいます。
その割合を把握できればいいのですが、
純粋でない生蝋では、正確な計測ができなくなっています。

最終的な和ろうそくの品質を最高のものにするためには
品種別に櫨の木を特定し、集めて行かなくてはなりません。
現在では、積み木が崩れたように櫨がバラバラになっているので、
それを構築していくのは大変な時間と労力がかかるでしょう。

ちなみに下左が、たった一つしかない貴重な「松山櫨」のみの生蝋です。
すでに時間が経っているので脂肪酸が白く粉を吹いていますが、
こすってみると美しい色合いをしていました。
この「松山櫨」の生蝋を再び作るためには
より多くの松山櫨の実だけを集めなくてはなりません。

伊吉、昭和福、松山、葡萄と、
それぞれの純粋な品種のみで作られた櫨蝋を、
将来、再び生産することができた時、
衰退している櫨蝋業の復活に光が射すことになるのでしょう。

そんな日がいつ来るかはわかりませんが、
この品種別の生蝋を見ていると
櫨の未来が開示されているような気がしてなりません。

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四代目@大與 IN 九州

2008-05-23 22:30:56 | 復活奮闘日記
正徳芯和ろうそくを作ってもらっている
大與の後継者・四代目の巧さんが九州にやってきました。

和ろうそくの手がけ職人として、
一子相伝のごとく父親から伝統技法を受け継いでいくために日夜がんばってらっしゃいます。
今回は九州で唯一の櫨蝋メーカーである荒木製蝋や野口植栽蝋に初訪問となりました。
工場を見学して櫨の実から蝋を絞る過程などを率直に質問しています。

荒木製蝋で生蝋を天日にさらして白蝋を作っている様子

今の時期は暑すぎず寒すぎず、天日にさらすのにいい季節だそうです。
まんべんなくさらすために毎日ひっくり返す作業があり、真夏はかなりの重労働です。
真っ白になるのには一ヶ月ほどかかります。

白蝋の様子をチェック

白蝋は生蝋と混ぜて和ろうそくの上掛けにも使われています。
普段使っている蝋の過程や現場の声を知るのはとても勉強になると、
時折メモをしながら熱心に聞いていました。

四代目の巧さんは、手がけ和ろうそくを作る上で壁にぶち当たっていました。
「芯とのバランスをきちんと測って作っても、蝋が流れる場合がある。」

ろうそくは作った後、少し寝かせると落ち着くんですが
新しいろうそくが流れずに、古いろうそくが流れる場合もあるそうです。
型流しのろうそくではなく、手がけですら流れる場合もあるわけですから、
一体それは何が原因なのか?

今回の九州への旅は、その問題を解消するためでもあったのです。
私も一緒に蝋についての話を聞いていると、
次第に櫨蝋産業の抱える問題点を再認識することになりました。

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来週オープンする久留米道の駅

2008-05-22 21:14:46 | ニュース
久留米市に新しい「道の駅」が来週オープンします。
「道の駅」は、主に地元の農産物を並べたマーケットが魅力ですが、
ここは柳坂曽根の櫨並木に最も近い場所なので、
櫨蝋を使った和ろうそくを販売するといいんじゃないかと思って
私も非常に関心を持っています。

といっても実は私のズボラな性格のせいで、出店申込を忘れていて
(っていうかそもそも知らんかったし。)
気がついたら申込が締め切られていました。orz

仕方がないので、とりあえず道の駅がオープンした後、販売登録の申込をしようと思っていたら
鉄のアート作品を作っている「The 鉄人」の井上さんからお誘いを受け
キャンドルホルダーに「眞櫨きゃんどる」を添えていただくことになりました。
単品では売れませんが、鉄人のキャンドルホルダーセットになります。

そこで今日はさっそく下見に行ってきました。
作りは他の道の駅と同じ。
すでに棚とかカゴが置かれてあり、あとは業者が商品を納入するだけの状態になっています。


工芸品はこちらに置かれる予定。画像の左側です。


今はまだ何かバタバタしている感じでしたが
来週のオープンは、多くの人でごったがえしそうですね。
もし行かれる方は、さりげない感じで置かれている眞櫨きゃんどるを見つけてくださいね!

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靴磨き その2

2008-05-21 20:34:15 | ワックスと石鹸
「櫨蝋のワックス」が靴磨きに向いてるかどうか、製造元の野口植栽蝋さんに聞いてみました。

「ああ、いいっちゃないかな。
ほら、博多に政治家とかがお客さんの高級靴を作りよる靴職人がおるって。
そん人が、この櫨蝋のワックスば気に入って買うてくれよるよ。
これじゃないといかんち言うてさ。」

なんとオーダーメイド靴職人の愛用品だったとは。
すっかり自信を得た私は、H・Tさんに商品をお送りして結果を待ちました。
するとすぐにH・Tさんから使ってみたとのメールが届きました。
以下はH・Tさんからの使用報告です。

「感想としては、「これって、もしかしてものすごい高品質なの?!」です。

たまたま昨日届いた作業用革靴があったので、先端の方に塗ってみたところ、す
ーっと溶け込むようになじんでいき、色が映え、光り出しました。喜んで写真に
撮ったのですが、あまり上手く撮れなかったので、部屋の中で先日購入した靴用
革のハキレに塗ってみて、撮影しました。(上の画像です。)
右側が無処理、左側が「櫨蝋のワックス」を塗ったものです。

写真でも十分すばらしさが分かるかと思いますが、本物はもっと美しく差が出て
いました。お見せできないのが本当に残念です。

ちなみに塗り方は、せっかく安全なものを使うのですから、手を良く洗ってから
指先に少し櫨蝋ワックスを付けて、指に靴への愛情を込めながら塗っていきまし
た。今、パソコンを打ちながらふと右手の人差し指を嗅いでみると、ものすごく
上品な楠の香りがしています。

鏡面磨きにはならなかったですが、今のところの感想としては、ワックスという
より、「乳化性靴クリームのものすごく良いもの」です。色は映えるし、艶は出
るし、何といっても手でそのまま塗れるのですから、今まで使っていた「手に付
けてはいけないもの」よりもよっぽど使いやすいです。香りも、今までの靴用品
の中では最高です。(普通のシューケア用品は石油から作られているものが入っ
ていたり、上質なオイルでもミンクオイル(動物性脂)で、匂いを嗅ぐ気にはな
れないものでしたが、櫨蝋ワックスは、むしろアロマに近い、爽やかな香りがし
ました。
正直これほどのものが来るとは思っていませんでした。」


こんなに気に入っていただくなんて、本当にありがたやありがたや。
逆に私の方がメールをいただいて勉強になりました。

それにしても靴磨きの美学というものも、
本当に男の趣味って感じでかっこいいなぁと、つくづく感じ入った次第です。

しかも、それまで私は乾いた布とかでワックスを塗っていたんですが
H・Tさんからのメールをいただいてはっとしました。
よく考えたら「素手で塗れる」わけですよ。

その後、先日行われた北野天満宮の弓道大会で、
私は「櫨蝋のワックス」を先生方の竹弓に、
さっそく素手で塗って説明すると、とても好評をいただきました。

実をいうと、自分でも今イチ使い所がよく掴めていなかった「櫨蝋のワックス」なんですが
ようやくその価値が少しずつわかってきたのでした。

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靴磨き その1

2008-05-20 21:54:45 | ワックスと石鹸
先日、靴磨きを趣味にしているというH・Tさんからメールをいただきました。
どうやら革靴を磨くのに、「櫨蝋のワックス」が向いているんじゃないかとのことです。

人によっていろんな趣味はあるでしょうが、
靴磨きとは、また変わった趣味だなぁと思ってネットで調べたら、
目からウロコの世界が広がっていました。

靴磨き.comというサイトでは、
靴を磨くことは己を磨くこと。靴に輝きを与えるように、人生に輝きを。というモットーで
革靴をピッカピカに美しくすることを提唱しています。
「鏡面磨き」を行ったbefor afterの写真などを見ると、
くたびれた靴が本当に素晴らしく蘇っているのに驚きました。

靴でその人の価値がわかるというのは、確かによく聞く話です。

トマス・ハリス原作の有名な映画「羊たちの沈黙」の中で
アンソニー・ホプキンス演じるレクター博士が、
ジョディ・フォスター演じるFBI捜査官クラリスと初めて会った時のこと。
レクター博士がクラリスに「バッグはブランド物だが靴は安物だ」みたいなことを言って
クラリスを赤面させたのが印象に残っています。
(ずいぶん前に見た映画なので記憶があやふやですが、こんな感じだったと思います)

また、HTさんからのメールとちょうど同じ頃、
友達のHimenoさんから本を借りて読んでいました。
ブログでも紹介されている本「夢を叶えるゾウ」で、いわゆる自己啓発書なんですが、
生き方に悩んでいる主人公にガネーシャというインドの半身半象の神様が、
自己を変え成功するために一つずつ課題を出していく形式になっています。
なんとその最初の課題が「靴を磨く」なんですよ!

靴を磨く事に何か意味があるのか?と聞く主人公にガネーシャは大阪弁で答えます。
そこんとこだけ引用してみましょう。
「ええか?自分が会社行く時も、営業で外回りする時も、カラオケ行ってバカ騒ぎしてる時も、靴はずっと気張って支えてくれとんのや。そういう自分支えてくれとるもん大事にできんやつが成功するか、アホ!」

靴磨きがいかに大切かという話は、仏陀の教典にもあります。
 釈迦は、何事にも覚えが悪く修行が進まないチュラ・パンタカに、
一枚の布を渡してこう言いました。
「毎日、やってきた人の履き物をぬぐいなさい。
そして必ず「塵垢を払え」と、唱えるのです。」
 彼は、愚直にその教えを守り続けて、ついにある日悟りを開きます。
その悟りとは
「人の心は汚れやすいから、塵や垢を払い続けねばならない。」というものでした。

真っ黒に汚れた廊下を雑巾できれいに拭くと、気持ちがよくなります。
靴磨きも、グッズを揃えて取りかかると、とても楽しそうでした。
その靴磨きの強力なグッズに「櫨蝋のワックス」が候補に挙がっているなんて!

私自身は「きっと靴磨きの良いパートナーになれるはず。」だと思っていましたが、
なんせ実際に革靴を櫨蝋のワックスで磨いたことがなかったので、確信は持てません。
そこで製造元の野口植栽蝋さんに
櫨蝋のワックスが靴磨きに向いているかどうか聞いてみることにしました。

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松屋ガーデンパレスでランチ

2008-05-19 21:59:12 | 美味しい食事
今日は朝倉市にある松屋ガーデンパレスでランチをいただきました。
こちらは結婚式場としても有名で、
市の中心部に300坪の広大な日本庭園が広がっています。

日本庭園の奥には巨大な岩でできた「夫婦滝」が流れていました。


この庭園の一角に「赤銅御殿」「月見の家」があります。
当時隆盛を誇った甘木の商人・松岡政喜氏が
大正中期に若杉山にあった三本の杉のうち、一番大きい一本で建てたそうです。
残りの二本で福岡の有名な伊藤田右衛門の赤銅御殿が建造されたといいます。

資材を吟味しながら手仕事で三年半を費やしたというから、
建築に詳しい専門家をうならせる歴史的な建築物です。
今日は雨だったので建物の内部の写真を撮影させていただきました。

立派な広間です。欄間は漆塗り。


7~8mはありそうな縁側の梁。
一見気がつきませんでしたが、よく見ると根っこ側は大きく、先っぽは細いので
それに合わせて窓の幅が微妙に変わっています。


控えの廊下にある戸。まるまる一枚の杉の板なんですよ、これ。継ぎ目がないもん。
本当の贅沢さというのは、こういう人の目が届きにくい所の造りに
よく表れるのかもしれません。

ランチ(2000円)はこちら。
これに茶そば・ごはん・お味噌汁が加わります。


茶そばは野菜がたっぷり入っていてボリュームがありました。


この松屋ガーデンパレスはちゃんぽんでも有名なお店だそうで、
広大な日本庭園を見ながら、ぜひ食べてみたいものです。

松屋ガーデンパレス
朝倉市甘木726-1 0946-22-3895




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北野天満宮弓道大会

2008-05-18 21:22:37 | 和弓と櫨
今日は北野天満宮弓道大会に参加してきました。
といっても京都の超有名な北野天満宮じゃなくて、
後冷然泉天皇の勅令により天喜二年(1054年)に分霊をした
久留米市北野町にある北野天満宮です。

祭神の菅原道真公はご存じ学業の神様なので合格祈願もありますが、
他にも筋切(すじきり、筋きり、ひきつけ封じ)に御利益があるのだそうです。

ここには河童がらみのエピソードが残っています。
菅原道真公が太宰府に左遷され、筑後川を下り北野町に上陸した時のことです。
藤原時平の追い討ちを救おうと、
河童の大将三千坊が道真公のために戦い、片手を切り落とされました。
その後、この地に天満宮が建立される時、
河童の三千坊の片手も天満宮の宝物として保存され、現在でも残っているのです。
このことから「筋切」にも御神徳が多いと言われています。

さて、その北野天満宮の境内に弓道場はあります。
昔は違う場所に弓道場があったとのことで、
境内に移転してから「北野天満宮弓道大会」が始まり、10回目となりました。

弓は当時の神聖な武器であり、貴族のたしなみでしたから、
当然学者であった菅原道真公も弓を引く絵巻が残っています。
きっとここの弓道場には道真公の加護があるのではと思いました。

天満宮の裏の弓道場です。

左手に鳥居が見えます。
な、なんと参道を突っ切って矢道があるのにはビックリしました。
弓道場を使っている時は、鳥居は通行止めになるようです。(当たり前か)
的は射場から見て天満宮の本殿の方角と平行して東。
参道はやや地面が低いので、V字型の矢道になっています。

矢渡しの風景

私が矢渡しを見るのも、もう4回目。
見る度に、射手の精神力の強さをヒシヒシと感じてくるようになりました。

お待ちかねお楽しみ抽選会の様子。成績ではなくゼッケン番号での抽選です。

膨大な数の景品があり、巻藁矢から扇風機、掃除機など様々で、
145人の参加者の半数が当たるという豪華さ。やっぱりウワサは本物だったのです。

ところが同じ弓道場で練習している中学生達が次々と当たる中、
一般大人の面々はハズレのティッシュと保冷パックだけ。
きっとラッキー運がそちらに流れたのかも。
最高の景品はダイヤモンド付き金のネックレス(2人)でした。

ちなみに私の本日の成績は四ツ矢×2回=0
いや、一本だけ中ったんですけどね。見事に隣の的へ入りました。orz
その瞬間の私の狼狽した顔は見物だったそうです。あ~ばかばか。

せめて最後にいいニュースを書いておこうっと。
昨日の夜に思い出して、あわてて作成したばかりの、
竹弓の手入れ用「櫨蝋のワックス」のチラシを受付に置いてもらいました。

チラシはこれ


なんと90代の教士六段の先生が気に入って購入していただきました。
弓に関して非常に造詣の深い高段者の先生ほど、
側木に使う「櫨」のことをよくご存じのようです。

まだ知名度の全くない「櫨蝋のワックス」ですが、
やっぱ良いモノがわかる人っているんだなと思い、非常に勇気づけられました。

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沖縄のハゼの手作り石鹸ショップがオープンします!

2008-05-17 21:27:03 | ワックスと石鹸
沖縄の櫨蝋を使った手作り石鹸を作っているネットショップが19日(月)にオープンします。
店長ブログはこちら「手づくり石けんのウェッブショップ うみきい・うみない」です。

前回のエントリでうみきい・うみないの店長からいただいた
沖縄の櫨画像を紹介しましたが、九州の櫨と比べると驚異的な生長をしています。
その沖縄ならではの特色を生かした木蝋製品を作るというのは、
歴史・風土からいっても非常に意味のあることです。

また市販の石鹸と違い、環境や人体に悪影響のあるものを入れておらず、安心して使える石鹸として、
当委員会が地元で販売している「櫨の石鹸」と同じように
世間一般の方にぜひ知ってもらいたいと思っています。

うみきぃ・うみないの手作り石けんは、
コールドプロセス法という長期間(4~6週間)熟成させる伝統的な石けんの製法で作られています。
大量生産はなかなかできないらしいのですが、グリセリン(保湿成分)をたっぷり含んだ
潤い豊かな石けんが出来上がります。
おまけに、香りのいい果汁をプラスした数種類の石鹸が準備されるそうで、
どんな果汁が出てくるかはオープンを待ちましょう。

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