桃井章の待ち待ち日記

店に訪れる珍客、賓客、酔客…の人物描写を
桃井章の身辺雑記と共にアップします。

2005・8・24

2005年08月25日 | Weblog
今日も昼から『西沢利明ひとり芝居・白鳥の歌』のリハにつきあう為、2時前に店へ出向く。一旦帰宅後、このイベントの宣伝、集客を計る為、テレビ局の友人などに電話。一休みしていたら女優のKさんから早い時間に店に行くとメール。急遽、Kさんとやる芝居の構想をまとめる。女優さんは皆魅力的だけど、このKさんの魅力は「筆舌に尽くしがたい」と云う言葉がぴったり。その表現出来ない魅力を最大限に引き出す芝居を作りたいと、同席したTテレビ局のYさんと構想を練る。そんな中、K出版社のY君と一緒に一人の男性が来店。名刺を差し出され、「実は昔、姉が……」と言われた途端、何とも甘酸っぱく、複雑な感情が渦巻く。このOさんの姉のHさんとは、25年前、彼女がS女子大生だった頃に知り合って以来、年が離れていたこともあって(今となってはそんなに離れている気がしないけど)、彼女が結婚して家庭を持った後も、男女の仲を超えてつきあって来た人だった。それが十年前に彼女の人生に大きな難題がふりかかった。俺は相談に乗って力になってやりたかったけど、それは俺の力では解決不可能で、その負い目からかそれを契機に俺は彼女との交際を絶っていたのだ。けど、その後もずっと彼女のことは頭の片隅にあって、いつか機会があったらまた昔の関係に戻れたらと思い続けていた。そんな彼女の弟さんが今目の前に現れた。Oさんは、俺が彼女のことを覚えていたと伝えたら姉も喜びますと云ってくれたが、それはどうか分からない。俺の裏切り?に彼女は傷ついていて、心から喜ぶ気持になれないのではないかと危惧がある。でも、それはそれで仕方ない。俺にとってはずっと気になっていたHさんが今何とか立ち直っていることを知っただけで満足で、そんな機会を与えてくれた店と、人の輪に感謝だ。