一色枕状溶岩と門田先生
■先月16日に西伊豆の仁科川で大変興味深い集まりがあったので行ってみました。
午前中は、一色枕状溶岩を見学し、
門田先生による、伊豆半島で見ることのできる化石についての講演。
午後からは、実際に仁科川に出て
岩石と化石の探索実習。
■この西伊豆町一色の林道沿いにある「枕状溶岩」
約2000万年前の岩石なんです。
伊豆の最古の地層「仁科層」で観察できます。
=枕状溶岩の層のできかた=
1)水中でマグマが流れると、表面が水により急冷され、
ガラス質のカラができる。
2)内部はまだ高温なのですぐに固まらず、
マグマ(液体)の詰まったチューブ状の袋のような形になる。
3)マグマは次々と供給され、
表面の冷えたカラを破って流れ出し
それがまた次のチューブ状の形を作り出す。
4)これが繰り返され、枕状溶岩の層ができる。
今ココで見ている物は、
海底が隆起し陸上に露見した「枕」の断面(露頭)。
風化しているのでわかりにくいのですが
確かに丸いものが積み重なっている様子がわかります。
これが風化していない枕状溶岩の断面。
持ってみると、ずっしりと重い。
2000万年前、
本州から数百km南にあった海底火山群の噴火により流れ出た溶岩。
フィリピン海プレートの上にできた海底火山や火山島は
プレートとともに北に移動し、
60万年前、本州に衝突して現在のような伊豆半島の形になりました
その間もその後も様々な火山活動が行われてきましたが
ここでは、
伊豆半島の生れたその頃の「もの」をこの目で見られるのです。
2000万年の重さ。。。。
■午後はフィールドワーク。
私は、石灰岩の中にある貝と有孔虫の化石を見つけることが出来ました。
有孔虫は1mmくらいのドーナッツ状のもの。
先生に見て頂かないと全くわかりませんでしたっ!
門田先生の解説、講義はとても明確で面白かったのですが
何しろ、地層や化石の話を真剣に聞くのはこれが初めて。
わかったつもりでうちに帰ってきて復習してみたけれど
判らない事だらけ。。。
あ~~もったいない。
■最近、伊豆では「伊豆半島ジオパーク構想」と銘打ち
ジオガイドの養成が行われたり、盛んにイベントが組まれたりしています。
そもそもジオパークって?
→地域の地史や地質現象がよくわかる地質遺産を多数含むだけでなく、
考古学的・生態学的もしくは文化的な価値のあるサイトも含む、
明瞭に境界を定められた地域。
と定義されているようです。
ユネスコが支援する世界ジオパークのネットワークに参加するには
参加基準があり
伊豆半島は、基準をクリアしジオパークとして世界にアピールする為
みんなで頑張っているところです。
■今回の集まりの主催者の1つは
一色町内会。
町内会長さんが呼びかけ
ジオ・オタク(注:敬意を持ってオタク、と呼ばせていただきます)の皆さんだけでなく
地域のおばあちゃん、おじいちゃんまでが参加し
約100名の大盛況でした。
ランチタイムには、
地元の野菜がたっぷり入った味噌汁やお汁粉まで用意して頂き、
地域を挙げて盛り上げていこう、という感じがひしひしと伝わってきました。
腰の曲がったおばあちゃん2人が
「今日はよかったねぇ」「ほんとだねぇ」と微笑みあっていたり、
地下足袋を履いた元気なおじいちゃんが
「この先に何があるのか、来てみたよぉ=」と
一緒に沢を昇ったり。。。。
このような活動の積み重ねで
近い将来、伊豆半島がジオパークとして世界に知られる日が
来るのです(と確信しました)。
とても楽しい一日でした。
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鈴木さんは西伊豆を拠点にジオツーリズムもやってるケロよ
仁科川の上流は滝の宝庫ケロね
かえるは三方滝が好きケロ
仁科川に行ってみたのは、今回が初めてなんです。
大勢のツアーだったので、あまり上流には行きませんでしたが
それでも、素晴らしい滝に出会いました。
また行ってみたいと思っています!
ブログもぐぐってみます。情報をありがとうございます。