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GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊を観た。

2017-05-05 06:28:42 | アニメ・コミック・ゲーム
GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊をみてきました。TOHOシネマズ新宿。
以下感想。(ネタバレもあるとおもうのでご注意)






・アメリカ映画になっていてコレはコレで楽しめました。勧善懲悪型映画っていいですよね。わかりやすいし。
・他のBlogなどを確認したけどまあ私と似たような感想は多かったかな。(自分のオリジナリティの欠如に残念だけど。苦笑)
・SACや2ndGIGの二次著作としてみればいろいろと想起され良かったのではないか。
・ただどうしても上記SACや2ndGIGのようなものを期待するとがっかりするかも。

そもそもSAC等のアニメ群は、NWと現実社会の境界線が曖昧であり、なにがロボットと人を峻別しているのか、わからなくなるからこそのゴーストの存在の重要性であり、逆にいうとそれ以外は全く変わらないとしたら、実はロボットと人間は何も変わらないのかもしれないという逆説的な問題提起に裏付けされた作品群であり、そういうメッセージ、エピソードを多層的に重層的に(いわば薄紙重ねに)塗り込んでいくことで、これらのアニメ群の強いメッセージ性が担保されている、とまあそんなところに魅力があるのだろうと私は考えているわけだ。
それらに対し残念ながら映画においてはそのメッセージは全く入っていない。大胆にテーマを絞込み、記憶と人格、そしてそこに人権を重ねているだろうけれども、それらを中心的課題にして、あとは割り切るということにしたようだ。これはこれでありなのだろう。というかアニメと同じ主題を2時間程度の尺の映像で語ろうとしても結局は咀嚼不足、消化不足になるだけなのだろう。自分の過去はなに?自分はだれ?自分が自分たらしめている「記憶」を手放すのも自分の権利。

感想続き。
・吹替版を観たかったのだけれども、新宿では字幕版しかなかったのが残念。
・少佐が太い。いやたくましい。
・多脚式戦車は出たけど、かわいいタチコマが出てもらいたかった。やはり多脚式戦車は自律的に考え、行動してくれないとねぇ。暴走の証明のように。
・おもったよりも少佐の体がメカだったのが意外。筋入っているし。エロくない。
・町並みに浮かぶ3Dサイネージ広告に感動。
・たけしの荒巻課長は意外にマッチ。日本語で押し通すのがGood。
・クゼ(というよりも人形使いだよね。あれ)のネット上での存在感がないのが寂しい。

以上感想でした。