おばちゃねる

情報発信をしないと情報は集まりません。

徒歩通勤?!

2017-04-23 09:11:30 | 通販・買い物
通勤時にウォーキングを取り入れたい。
まずはビジネス鞄の代わりにリュックを導入してみた。

しかしやり始めると、靴が欲しくなる。
ビジネスシューズっぽいやつにするか?!
それとも割り切ってウォーキングシューズを購入して通勤してしまうか。
もちろん会社についたら履き替えるとして。。。
どうしようかなぁ。

調べてみると、、、ASICSのTexcy Luceというのが評判がいいなぁ。コレ、買っちゃおうかなぁ。

本好きの下克上読破

2017-04-02 09:01:51 | 本と雑誌
文庫本一冊の文字数は10~20万文字程度と言われているようですが、このジャンルの小説はやや1ページあたりの文字数が少ないので(つまりページが白い、改行が多いということでもあります)、10万文字程度だとしましょう。本好きの下克上は568万文字ですので、56冊分です。



「小説家になろう」で掲載していた人気小説です。本が大好きな女性が念願の大学図書館の司書として採用が決まっていたにも関わらず、大学卒業後すぐに死んでしまい、本のない(ほぼない)世界に転生するという話。



魔力が通常の人間よりも大幅に多いことから、イロイロと事件に巻き込まれますが、逆に魔力の多さはご都合主義的展開も可能としてしまいます。



本好きにも関わらずまわりに本がないため本を作ってしまおう。そのためには紙を作り印刷機を作り、、、とそこから作るのか、と感心しました。その方向での技術が転生後の世界にはまったくないために技術の積み上げをゼロからしていくことが求められます。その辺がこの小説の面白みであるといえるでしょう。



とはいっても主人公の「本が好き」という情熱は、その他の価値観を凌駕しており、周りの人間の常識とは違う行動を巻き起こしていきます。



主人公は圧倒的に体力がありません。ちょっと歩くだけで熱を出してしまいます。しかも貧乏な兵士の娘。そうなると生きているだけで大変でそれ以上のことなどできるはずもなく、そのまま寝たきりということになるはずなのですが、本好きの情熱で徐々に周りを巻き込み紙を作り始めます。資金もないため、商人と交渉して現代知識の一部をうまくマネタイズしていくことで、紙作りのための元手を蓄えていくあたりも快感。何も持たないはずの主人公が生前の現代知識を駆使して転生先の世界で「わらしべ長者」のように地歩を固めお金を貯め、本造りのために突き進んでいきます。



とは言っても計算高く立ち回るというのではありません。主人公は本(と家族)以外には全く無頓着で関心がなく、ギラギラ感がないために、立志伝中の人というイメージではなく、やはりわらしべ長者なのです。



読者はこの「わらしべ長者」感を楽しみます。主人公と一緒に転生後の世界の「常識」に驚きつつ、徐々に広がる影響力ややれること、やったことなどを見守っていき、一緒に成長していくことを楽しんでいくことができます。



この小説は文庫本56冊分と申し上げましたが、大変に長いです。いくら読んでもなくならない(私は読み終わってしまいましたが)のは逆に安心感でもあります。独特の世界観にいつでも埋没できる。まだまだ続きがある。そんな安心感。



途中で執筆に追いついてしまったため、「小説家になろう」で追加の発表があるたびに読み進めるという、まるで新聞小説を読んでいるかのような飢餓感の中で読みました。余計に愛着がわきますね。この小説は2013年9月23日から連載が始まり、2017年3月12日に最終話が発表になりました。私はなんだかんだで半年くらい前からぼちぼち読み始めて、1月くらいには連載と伴走をしながらの読書となりました。



技術の開発もそれを元にした商売の展開も面白かったのですが、ちょっとだけ難を言うとその膨大な魔力があることでのご都合主義的展開です。そんなに都合よく行かないでしょ、という場面がたまにあります。ハリウッド映画の勧善懲悪的なストーリー展開にも通じ、安定した安心感を与えますが、やや不満も残るというところでしょうか。ただ爽快感はありますので、いいといえばいいのですけどね。



下克上と謳っていますが、何か武力的に何かをするというわけではなく(いや、武力行使もするって言えばするけど)、本人の意志に関係なく転がり込んでくる、というストーリー展開となっており(だからこそわらしべ長者だというわけですが)、陰惨な感じはしません。



読了してしまったので、寂しい気持ちです。



以上