お萌えば遠くに来たもんだ!

感想<映画・TV・書籍・マンガ>については、鑑賞後のネタバレを含んでいます。

gooリサーチモニター

NTTコム リサーチモニターに登録!

2016 7~9月読んだ本

2016-09-30 | 読書
ヴィヴィアンの読書会 (PHP文芸文庫)
七尾 与史
PHP研究所


サクッと読めました。ミステリー作家の死因をめぐる推理劇。章のタイトルが著作のそれになっていたり、小説という虚構と密接に絡み合う登場人物の現実。こういうメタっぽい構造大好きです。確かに、すごく分かりやすい伏線とか、それぞれ二つの顔を持つ登場人物の中で、そうじゃないキャラクターとか、ミステリーの難易度としてはあっさり目。只、読み終わったあと「遺作読んでみたいな」と思って、次の瞬間「ああ、もう読んだんだ」と気づき。やられた、と。

もう年はとれない (創元推理文庫)
ダニエル・フリードマン
東京創元社


父親の所持本。かなり久しぶりに洋モノのヒーロー小説を読みました。ミステリーと帯にはありますが、能動的な主人公の行動が次々に事件を引き起こす、アクション少な目のアクション小説ってトコですね。もう少し若い頃に読んでいたら感想も違ってたと思うけど、身につまされる部分がかなりあって、エンディングともにちょっと微妙な読後感。

風は青海を渡るのか? The Wind Across Qinghai Lake? (講談社タイガ)
森 博嗣
講談社


ハギリのユリイカ!どんどん核心に向かった展開に。しかし、この物語が行き着く先は、全く想像がつかない。最後に登場した人物(?)はその名と共にこの先のキーパーソンとなるのか?

暗黒女子 (双葉文庫)
秋吉 理香子
双葉社


帯にある「イヤミス」ってなに?と思って読んでいたら、ちゃんと解説に書いてありました!二章目を読んだとこで「はあはあなるほど、矛盾を楽しむのだな」と自分なりの犯人当てを楽しみながら一気読み。最後の展開にはしっかり「ヤラレ」ました。これは「裏マリみて」とも言うべき物語、と昭和の共学に通ったことしかないオッサンのシッタカ。

ストーリー・セラー (幻冬舎文庫)
クリエーター情報なし
幻冬舎


新宿紀伊国屋の棚に並べられた上半期文庫本ベスト50の、ランク外にちょこんと陳列されていた本。帯のダヴィンチ1位に惹かれたし、有川さんだし、と購入。読みはじめは一人称ぽい語り口なのに「彼」という表記になんとなく違和感を感じ。Side:Aを読み終わったところで違和感から納得に変わり。ははあ、Side:Bは「彼女」視点の話だなと予測して読み始めたら冒頭で軽く「そんな簡単な構造じゃないよ」と精神的うっちゃりをかけられ。そこからは一気読み。「ストーリー・セラー」というタイトルに納得。時間おいて読み返したくなる本。
ましてや、作中に展開するとは言え、虚構と現実(?)の複雑な入れ子構造!こーゆーメタ構造に弱いんですよ。と思ったら、初出はSide:Aだけだったんですね。「そこまでメタ構造か!」と感心。

はなとゆめ (角川文庫)
冲方 丁
KADOKAWA/角川書店


「なんだなんだ冲方丁が少女漫画に進出か?」なんて訳はなく。平安の世の「はな」と「ゆめ」のものがたり。女性の一人称にあまりはいりこめず、淡々と読み終えてしまった。古文を学んだ者であれば必ず目にしたであろう「春はあけぼの」が生まれた背景がよくわかりました。

バリ3探偵 圏内ちゃん: 凸撃忌女即身仏事件 (新潮文庫nex)
七尾 与史
新潮社


あっという間に読んでしまった。今までよりあっさりめに事件解決な印象。前巻はライバル的な存在がいて、ストーリーに緩急がついてたと思うけど、今回はその人出てこないので、余計あっさりに感じた。それにしても、ライゾップとかミシシッピとか言い換えてるけど、ジョジョはそのままでいいんでしょうか?
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする