カンボジア経済

カンボジアの経済について、お堅い数字の話から、グルメ情報といったやわらかい話まで、ビジネス関係の方にお役に立つブログです

4月の物価指数は5.3%の上昇

2010年05月31日 | 経済
今月発表された4月の物価上昇率(対前年同期比)は、5.3%の上昇となりました。
4月の物価上昇の理由としては、ガソリン等の石油製品の上昇があります。ガソリンは36.5%の上昇となっています。昨年の1月以降は経済危機の影響で物価が下落傾向にありましたので、今後しばらくは前年同期比では、ある程度の物価上昇が継続するものと見られています。また、国際価格の上昇により石油製品や食料品の上昇も物価上昇率への影響が大きいものと見られます。
ただし、4月の物価指数は3月に比べると0.3%の下落となっており、物価の沈静化が現れています。前月比でみると、食料品価格が0.3%、ガスの価格も0.3%下落となっています。
なお、IMFの予測では今年の物価上昇率は5.2%とみられています。

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中央銀行が為替市場に介入

2010年05月30日 | 経済
 5月24日の投稿で、中央銀行(NBC:写真)は今年になってから為替市場に介入していないと書きましたが、さすがに耐えきれなかったようで、NBCは先週ドル買いリエル売りの介入を行った模様です。介入規模は400万ドル(約3.6憶円)とのことです。この介入規模は、28億ドルの外貨準備に比べると大変小規模なものであり、NBCは十分な余力を有しています。この介入によって、為替レートは4200リエル/ドル程度まで若干ですが戻しています。

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船遊び2010

2010年05月29日 | 生活環境
 3月から5月にかけて数回、トンレサップ川、メコン河を遊覧船で楽しむ機会がありました。今年から、遊覧船にも規制がかけられたそうですが、実態はあまり変わりません。価格は統一料金となったようで、1時間1艘当たり23ドル(13人まで)となっています。
 夕暮れの川面をゆったりと船上で過ごすのも乙なものです。いつもながらに持ち込みのビールを一杯。暮れ行くプノンペンも川からみると、一層素敵な感じです。
 なお、この時期は乾季の底で水が少ない時期ではありますが、今年は例年よりも川の水が少なくて、低水位でした。

このブログの2009年7月26日版
http://blog.goo.ne.jp/economistphnompenh/e/dd541b6e70b89d58bac8c58c892b6d49


統一料金となった看板


低水位で一番下まで見える堤防。日本の支援で整備されました。


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銀行預金の伸びと融資の伸び悩み

2010年05月28日 | 経済
 カンボジアの銀行セクターでは、景気の回復に伴って、銀行預金の伸びが好調です。これに対し、貸し付けは伸び悩んでおり、預金金利、貸付金利とも低下傾向にあります。
 カナディア銀行(写真)では、預金量は昨年末の5億5000万ドルから現在7億2000万ドルまで30.9%の伸びを示しています。他方、貸し付けは15%増の4億2000万ドル程度となっています。預金金利(12か月定期)は、昨年末の7.0%/年から5.25%まで低下しています。エーシーレダ銀行でも、預金金利(12か月定期)は今月0.5%引き下げられて5.0%となりました。
 銀行セクター全体では、2010年第一四半期に預金量は6.9%増、貸し付けは5.4%増となっています。IMFでは、今年の銀行融資は17%増となるものと予想しています。これからの景気回復が大いに期待されます。


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携帯電話数が大幅な伸び

2010年05月27日 | 経済
 昨年(2009年)不況の中、カンボジアの携帯電話数は380万台から630万台に66%も増加しました(カンボジア郵政通信省発表)。ちなみに2001年には15万台でしたから、この9年で22倍になったというわけです。
 昨年、郵政通信省は、最後の通信事業免許をメットフォン社に与えましたが、これで携帯事業者は7社となり、激烈な競争となっています。ちなみにベトナムでは5社、タイでは4社しか認められていません。
 ただ、カンボジアの場合は、固定電話網が未発達のまま携帯電話が発達してしまったため、インターネット回線も固定回線経由ではなく無線経由となるため、携帯事業者はインターネット市場でも活躍と競争が期待されています。また、農村部での電話普及率はいまだに低く、携帯電話事業の発展の余地は大きいものとみられています。
 携帯電話料金、携帯からの国際電話料金は、激しい競争の結果として大幅な低下を達成しています(写真上)。次はぜひインターネット料金を引き下げてほしいと願っています。

このブログの2010年3月12日版
http://blog.goo.ne.jp/economistphnompenh/e/5e4e89f1e3120f48810a7bffba9f48ea


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シアヌークビル港・プノンペン港は引き続き好調

2010年05月26日 | 経済
 シアヌークビル港(写真)の今年1月~4月の取扱量は、前年同期比で16.3%増と予想以上の伸びを示しています。主要因は、鉄鋼製品の輸入と農産品の輸出増とのことです。
 プノンペン港の4月の取扱量は、前年同期比で36%の増加となりました。こちらも主要因は、建設資材の輸入増と農産品の輸出増によるものとのことです。
 どちらもカンボジア経済の順調な回復を示すものとして好感されます。

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ベトナムが世界基準の病院建設に投資と協力

2010年05月25日 | 生活環境
 ベトナム・ホーチミンのチョーライ病院(写真)が、カンボジアのソキメックス社と合弁でプノンペンに500床の総合病院「チョーライ・プノンペン病院」を建設するとのことで、フンセン首相も臨席されて5月15日に起工式が行われました。総コストは4200万ドル(約39億円)とのことです。この病院には、一般病棟、産婦人科病棟に加え、救急室、研究施設等が設けられます。
 チョーライ病院は日本の政府開発援助(ODA)の支援で整備された病院でもあり、カンボジアの医療水準向上に協力してくれることを大変うれしく感じます。
これまで海外に行かざるを得なかったカンボジアの患者さんたちがプノンペンで医療を受けられるようになることが期待されます。


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カンボジア通貨リエルの動向

2010年05月24日 | 経済
 カンボジアでは一般的にドルが流通しています。市中に出回っている現金の90%以上がドルであるとされています。カンボジアの通貨「リエル」は、小額の取引や農村部での取引に使われています。
 カンボジアの中央銀行NBCは、リエルの信頼性を確保するため、米ドルにほぼ連動するように努めています。ここ数年は為替レートが3900~4200リエル/ドルで安定しています。昨年後半は、レートが4200リエル/ドルに迫るとNBCが市場に介入して為替レートの安定化に努めていました。今年に入って、NBCは介入を行っていない模様で、5月17日に年初来安値の4235リエル/ドルを付けた後もさらにリエル安となっています。
 為替レートの変動は小規模なものであり、問題ないかとも思いますが、リエルの信用性がまだ十分でないため、慎重な対応が必要との意見もあります。ただし、リエルの減価は、ドルに対して減価を続けているユーロや周辺国通貨(タイバーツ、ベトナムドン、シンガポールドル等)との関係もあるものとみられています。
 なお、現金、預金ともにカンボジアでは米ドルが使用されるのが一般的ですので、カンボジアに来られる際には米ドル(だけ)をお持ちください。リエルへの両替はほぼ不要と思います。

このブログの2009年8月15日版
http://blog.goo.ne.jp/economistphnompenh/e/a583d50a6ac647852a55583593f5dd64

このブログの2009年9月1日版
http://blog.goo.ne.jp/economistphnompenh/e/57499156275515d0f8c17ab3534560cf


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雨乞い祭り

2010年05月23日 | 社会・風土
 5月18日にカンダール州で例年行われる「雨乞い祭り」が行われました。このお祭りには15000人が集まり、御祈りをしたり行列を組んで歩いたりしました。
 行列には、コメディアンやミュージシャンも加わって賑やかなものだったそうです。
 今年は、例年になく暑い日が続いており、雨の降り始めも少し遅れているようです(例年は5月中旬から)。まだ、コメには影響が出ていないとのことですが、キャッサバの栽培等には影響が出始めているとの報告もあります。
 灌漑がまだ不十分なところが多いカンボジアの農村では、天水に頼った農業をしていますので、雨がいつ降るかどれくらい降るかは、本当に切実です。早く適切な量の雨が降ってくれることを祈念しています。(多く降りすぎると、プノンペンは洪水です)


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ニョニュムショップ

2010年05月22日 | 生活環境
 新装開店のニョニュムのショップに伺いました。場所はプノンペンの南ですが、角地に建つ一軒家で大変良い場所ですし、建物も素敵です。1階は雑誌「ニョニュム」の編集部で、ショップとカフェが2階にあります。
 ショップは大変凝ったレイアウトと品揃えです。2階テラスのカフェも大変良い雰囲気です。日本からのビジネス関係のお客さまも多くいらっしゃるそうですので、ぜひ一度おいでください。

No.4, St.432, Sangkat Boeung Trobeak, Khan Chamkamon, Phnom Penh
Tel 023-726-290
http://www.cisinc.co.jp

奥の部屋には機織り機もあります。


2階テラスも風の気持ちよい場所です。


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モンドセレクション金賞

2010年05月21日 | 社会・風土
 カンボジアのお土産ととして有名なアンコールクッキーを作っているクメールアンコールフーズ社が新たに売り出していた「三大陸ブランド」のコーヒーセット(写真)がモンドセレクション金賞を受賞されたとのことです。おめでとうございます! 
 また、あわせて、アンコールクッキーとバナナチップ(黒コショウ味)は、モンドセレクション銀賞を受賞されたとのことです。
 社長の小島氏(マダムサチコ)は、大変な努力家であり、カンボジアに大変な貢献をされていらっしゃいます。その結果についてこうやって高い評価を得られるのは、カンボジアに住む日本人としても大変うれしく感じます。

このブログの2010年2月6日版「Trois Continents (三大陸)」
http://blog.goo.ne.jp/economistphnompenh/e/df56c38e7b9fda630fb4772383072282

クメールアンコールフーズのサイト
http://www.angkorcookies.com/

マダムサチコのブログ
http://angkorcookies.livedoor.biz/

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不動産・住宅金融の動向

2010年05月20日 | 経済
 カンボジアの大手商業銀行であるカナディア銀行(写真の高いビル)では、今年は住宅向け金融を20%増加させて9500万ドルまで伸ばしたいとしています。これは貸付総額見込み4億5000万ドルの20%程度に当たります。この他には、農業、観光、商業(小売、卸売)を重点目標としたいとしています。
 ANZロイヤル銀行では、具体的な目標数値を公表していませんが、不動産関連については、まだ資金需要が上昇してきていないと見ているとのことです。
 エーシーレダ銀行では、昨年の商業不動産向け融資は全体の1.3%、住宅金融は8.5%しかありませんでした。不動産(商業、住宅)向け金融については、全体の15%未満にとどめるとしています。
 

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コメ輸出ライセンスを廃止

2010年05月19日 | 経済
 フンセン首相は4月の政府民間セクターフォーラムでコメ輸出ライセンスの廃止を表明しました。このライセンスは、2008年に食料価格が急速に上昇し、食料危機となりかけたときに導入されたものです。この政令によると200トン以上のコメを輸出する際には許可が必要でした。
 カンボジア政府はコメの輸出に力を入れています。また、EUはカンボジアからのコメの輸入関税を撤廃する等の措置を取っています。輸出手続きの円滑化は民間部門から要請されていた事項であり、政府民間セクターフォーラムの農業部会はこの決定を大いに歓迎しています。
 写真はプノンペン駅前に集まるお米屋さんの店頭です。

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空路による観光客数は10%増

2010年05月18日 | 経済
 カンボジアへの観光客数が増加に転じました。2010年第一四半期の観光客数は、68万3692人と前年同期比9.87%増となりました。特に韓国からは31.5%増、中国からは27.2%増となりました。日本からは4.7%増となっています。
 空路での到着も10.83%増と全体の増加を上回るものでした。特にシェムリアップ空港(写真)への到着は22.8%増となっています。これは、カンボジアにお金をより多く落としてくれる先進国からの観光客が増えていることを示しており、観光業への好影響が期待されます。

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建設資材の需要増加

2010年05月17日 | 経済
 建設資材の需要増加の声が伝えられています。棒鋼等の建設用鋼材の輸入者は、鋼材価格が、年初の600~630ドル/トンから、現在は710~720ドルに上昇しているとしています。また、塗料についても、需要は25~30%程度増加している模様です。これは、昨年以来建設を中断していた建設事業、特に住宅建設事業の再開等によるものとのことです。
 写真はプノンペン南部で建設が進む高層マンションです。

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