カンボジア経済

カンボジアの経済について、お堅い数字の話から、グルメ情報といったやわらかい話まで、ビジネス関係の方にお役に立つブログです

総選挙2008

2008年06月30日 | 経済
 今年は選挙の年です。5年に一度の総選挙が7月27日(日)に投票日を迎えます。6月26日から選挙戦がスタートしました。プノンペンでは、朝から、各政党のキャンペーンの車列が走り回っています。前回の選挙(2003年)では、いろいろと問題もあったようですが、今年は比較的平穏に選挙が行われると予想されているそうです。
 なお、選挙期間中の注意事項が、外務省、日本大使館のページに出ていますのでご留意ください。
http://www.pubanzen.mofa.go.jp/info/info4.asp?id=004#header
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

雨季の合流点

2008年06月25日 | 社会・風土
 メコン河とトンレサップ川が合流し、更にメコン本流とバサック川に分かれる合流地点に行ってみました。4つの大河が交わるこの場所は、写真のような広大な大河でありながら、急流が渦巻き、1年で何メートルも川岸が後退したり前進したりと移動しています。写真左がトンレサップ川(上流)、右がメコン河(上流)です。
 この時期は、メコン河から流れてきた水が、メコン本流、バサック川に加えて、トンレサップ川を逆流させていますので、大変な迫力です。既に水位も乾季に比べて2-3メートルも上昇しています。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

フンセン水路

2008年06月24日 | 経済
 プノンペンの近郊には、フンセン首相の名を冠した灌漑用水路(写真上)があります。プノンペンの西、60kmほどのコンポンスプー州です。ようやく内戦が終結した直後の1990年代の半ば、フンセン首相が苦しい国情の中、大号令で建設したものだそうです。なお、フンセン水路の付け根のローレンチェリー頭首工は、1974年に日本の援助で建設されたものだそうで、今年から改修工事が行われる予定です。
 カンボジアは、雨も多く、農地となりうる土地もまだまだ余裕がありますので、農業の潜在力は大きいと言われています。また、ほとんどの地域で、灌漑等が不十分なため、1期作となっています。隣のベトナムでは3期作を行っているところもありますので、この点からも食糧増産への期待も大きいものがあります。食糧問題が世界的問題となっている昨今、カンボジアの農業開発もこの問題解決のために重要なものとなっていると感じています。

歴史のあるローレンチェリー頭首工。高校生たちが楽しそうに通り過ぎて行きます。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ジェトロセンサー7月号「変貌する大メコン圏(GMS)」

2008年06月23日 | 経済
 日本貿易振興機構(JETRO)が発行する月刊誌ジェトロセンサーの最新号(2008年7月号)の特集は、「変貌する大メコン圏(GMS) 新たな経済圏形成へ」です。
 まず、「投資先としての魅力高まる」として、各国の最近の変化を説明されています。高い経済成長、2000年から2006年までに2~3倍に伸びた貿易・外国投資等により、各国のイメージが上昇したとのことです。カンボジアについては、2000年前後には「政情不安等のイメージ」であったものが、2006年以降には「新たなライジングスター」となったとされています。
 また、カンボジアについては、タイやベトナムの補完的生産拠点、物流拠点としての役割を担い始めており、更に資源等の新たなビジネスの機運も生まれていると評価しています。GMSにおける広域物流網の整備も進んでおり、特にバンコク~プノンペン~ホーチミンの南部回廊については、ホーチミン進出日本企業からの期待も大きいことが説明されています。
 詳細は、JETROのウェブサイトをご覧ください。
http://books.jetro.go.jp/bookshop/sensor.html
コメント (1)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

112レストラン

2008年06月21日 | 生活環境
 プノンペンの北側、ラッフルズホテルのすぐそばにあるフレンチレストランです。もともと、「102レストラン」の名前で、高い評価を受けていましたが、一旦休業し、5月から「112レストラン」として再オープンしたということです。
 写真のような、本当に素敵な雰囲気のレストランで、白を基調とした大変おしゃれで落ち着いたインテリアです。また、壁には、カンボジアの古い白黒写真がたくさん飾られていて、これもまた雰囲気を高めています。このレストランの建物は、サービスアパートメントになっており、外国の方がたくさん住んでいらっしゃいます。
 メニューも様々ですが、今回は、エスカルゴとフォアグラを試してみました。なかなかのものだったと思います。なお、お値段は、プノンペンでは、ちょっと高めのレベルです。
 Restaurant 112 1A, St. 102. Tel 023 990 880

白黒写真がたくさんあります。窓の向こうには中庭のきれいなブルーのプールが見えます。


最後にきれいなフルーツが出てきました(無料でした)。

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

眼鏡屋さん「EYE CARE」

2008年06月20日 | 生活環境
 カンボジアで眼鏡を作ってみました。プノンペンで一番大きいと宣伝中のチェーン店「EYE CARE」のノロドム店(写真上)に行って見ました。まずは視力検査ですが、清潔できちんとした機械がありました。覗くと家や飛行機が見えて焦点を調節する機械でした(「オートレフケラトメーター」というようです)。次は、フレーム選びですが、お金持ちの外国人と思われたのか、最初はかなりの値段(といっても日本より安いですが)のフレームを出されましたが、安いものをお願いすると、さっと出してくれました。今回はレンズ込みで25ドルでした。

丁寧に対応してくれたMさん。英語を勉強中とのことです。
コメント (2)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「日メコン交流年」ロゴマークとキャッチフレーズ募集

2008年06月19日 | 経済

来年の「日メコン交流年」のロゴマークとキャッチフレーズを募集するとのお知らせが、日本大使館から届きましたので転載します。

近年、政治、経済、文化、青少年、観光等幅広い分野で関係が急速に深まっている日本とメコン地域諸国(カンボジア、ラオス、ミャンマー、タイ、ベトナム)との間で、更なる交流の拡大を実現するため、2008年1月に東京で開催された日メコン外相会議において、2009年を「日メコン交流年」とすることが合意されました。
2009年1月1日から12月31日までが、日メコン交流年に当たります。

メコン地域諸国政府とも協議した結果、『日メコン交流年』をより多くの方々に知っていただくため、日本とメコン地域の友好関係をイメージした親しみやすいロゴマークやキャッチフレーズを広く募集することになりました。

募集要項などは外務省のホームページをご覧ください。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/j_mekong_k/koryu_logo.html
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

日野自動車ディーラーがプノンペンにオープン

2008年06月18日 | 経済
 6月16日に、日野自動車のディーラーとして「KT Hino Motors PTE LTD」がプノンペンにオープンし、記念式典が行われました。この会社は、カンボジア65%、日本35%の合弁会社とのことです。
 式典には、チャンプラシット商業大臣、篠原日本大使他要人も出席され、大変華やかなものでした。チャンプラシット商業大臣は、カンボジアで使われているトラックは中古車が多い現状の中で、高い技術と信頼性を持ち、環境にもやさしい日野自動車の純正ディーラーができたことを高く評価されていました。
 

赤い絨毯が目立つ式典会場


大きな布を破って、赤い絨毯の上にトラックが登場するという派手な演出もありました。トラックの前にチャンプラシット大臣が来られています。
コメント (2)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ダルビッシュ投手の水基金

2008年06月17日 | 経済
 北海道日本ハムのダルビッシュ有投手は、日本水フォーラムと協力して、途上国で水不足に苦しむ人々のために「水基金」を設立されました。基金は、ダルビッシュ投手による貢献(シーズン中の公式試合で1勝するごとに10万円を寄付)及び賛同者からの寄付により、積み立てられます(4月現在170万円+584,061円)。
 この基金を活用して、カンボジア・プルサット州の村にも井戸を建設中です(写真上)。日本の国際協力機構(JICA)の協力と指導で灌漑事業が実施されているプルサット州の村々の中には井戸が無いところもたくさんあります。多くの家では雨水を水カメにためて何とかしのいでいますが、乾季になると飲み水にも苦労するところもあります。この村の窮状を見たJICA関係者が、井戸を掘るための費用を何とかしようと奔走されて、ついにこの基金から協力を得ることができたとのことです。この村に、ダルビッシュ投手やJICAの方々のおかげで井戸が掘られ、今度の乾季には、村人たちや子供たちも喜んでくれると思うと、こちらも本当に嬉しい気分になります。

詳細は、ダルビッシュ投手のホームページをご覧ください。
http://darvish-yu.jp/waterfund.html

カンボジアでの事業については、こちらをご覧ください。
http://www.waterforum.jp/jpn/darvish/

井戸の周りの子供たち。「ガイジン」は珍しいのか、みんなでちょっとこわごわ集まってきました。


村の家には、こんな水カメがあって、飲み水もこの水です。

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

雨季の農村

2008年06月16日 | 経済
 雨季になり、水が入ってきた農村を見に行く機会がありました。今年1月に訪れたプルサット州の農村を再訪しました。
 5月から雨が降り始めますが、このあたりの農村では、6月くらいから田んぼに水を張り、土が軟らかくなったところで、牛や水牛の力を借りて耕起して、7月~8月に田植え、12月~1月に収穫となります。これまでは、水が足りなくて、水が回らない田んぼがあったり、水の少ない年には、上流の人たちだけしか水が無いということもあったそうです。今年は、日本の国際協力機構(JICA)の協力・指導の下で、乾季に農民総出で灌漑水路を掘ったおかげで、ほとんどの田んぼに既に水が張られていました。
上の写真は今年1月(乾季)に見たところと同じですが、すっかり水が入り、右側は苗代となっています。水路を掘っているときの様子は、このブログの2月12日版をご覧ください。
http://blog.goo.ne.jp/economistphnompenh/e/1829aa7cded984c55fd7160286b5d23c

JICAの事業では、灌漑水路と一緒に道路を作ったり、レンガとコンクリートでしっかりとした水路を作ったりしていました。今は1期作ですが、今後は2期作にも挑戦することを農民の方々と一緒に考えているそうです。
農民の皆さんとJICAの方々の努力の成果が結実しつつあるところを見ることができて感動しました。いつもながら、何時間も車を走らせないといけない僻地の農村の隅々まで歩きまわっているJICA関係者の方々には、頭が下がります。

上の写真と同じ場所。乾季(1月)に水路を掘っているところ。この頃は、まったく水が無くカラカラです。


水路を作るときに脇に道路を作ると効果も高いそうです。


昔ながらの人力水かき。水の回らない田んぼにはこれで水をかき入れます。大変な作業です。


試験的に作られたレンガとコンクリート製の水路


牛や水牛は田んぼを耕すのに欠かせません。なお、土手が崩れないように、水路や道路の土手には草を這わせているそうです。


雨季になってしまいましたが、農民の皆さんが自分たちの水路の工事に頑張っていました。

コメント (2)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

真っ赤なドラゴンフルーツ

2008年06月14日 | 社会・風土
 カンボジアのかなり偉い方から、自ら育てられたドラゴンフルーツを頂きました。普通のドラゴンフルーツの中は真っ白い果肉にゴマ粒のような黒い種があるのですが、今回頂いたものは、中が真っ赤です。冷やして食べるととても美味しく、色合いもあざやかで、ちょっと得をした気分です。
 なお、カンボジアのドラゴンフルーツについては、tanyuさんのブログ「カンボジア生活」も是非ご覧ください。
http://cambodialife.seesaa.net/article/99656471.html
コメント (1)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ペンおばさんの銅像

2008年06月12日 | 社会・風土
 プノンペンでは、銅像が最近増えてきています。クメール語の学者でもあった高名なお坊さんのチュオン・ナート様、詩人のゴイ様に続き、プノンペンの名の元となったといわれる「ペンおばさん」の銅像がワットプノンの南西側に建立されました(写真上)。
伝承によりますと、1370年代にこの地に住んでいたペンおばさんは、浮かんでいた木の中から見つけた4体の仏像をお祭りするために、近所の人たちに呼びかけて、今のワットプノンが建つ小山を築かせたとのことです。これが、プノン(丘)ペンの名前の由来になったということです。

(チュオン・ナート様とゴイ様の銅像については、このブログの2008年3月7日版をご参照ください。)
http://blog.goo.ne.jp/economistphnompenh/s/%A5%CA%A1%BC%A5%C8

チュオン・ナート様。金ぴかです。


ゴイ様。

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

カンボジア日本人会会報誌「にほんじんかい」

2008年06月11日 | 生活環境
 カンボジア日本人会では、年に2回、会報誌「にほんじんかい」を発行しています。今般、第45号(2008年6月号)が発行されました(写真上)。
 内容は、3月ののど自慢大会、プノンペン補習校の入学式と卒業式に関する記事や、会員の皆さんからの様々な投稿です。
 カンボジア日本人会については、ホームページをご覧ください。
http://www.jacam.jp/
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

クラタ・ペッパー

2008年06月10日 | 経済
 カンボジアのお土産として有名になっている「クラタ・ペッパー」は、日本の方が投資されている会社が生産しています。今回、国道48号線沿いのコッコン州スレアンベルにある胡椒農場を見学させて頂きました(写真上が胡椒の農場です5メートルほどの丸太に胡椒を絡ませて育てます)。
(クラタ・ペッパーのホームページ。ブログも見逃せません。)
http://plaza.rakuten.co.jp/ksline/

 そもそも、フランス植民地時代に、カンボジアは重要な胡椒産地であり、当時から「カンポット・ペッパー」といえば、高級胡椒の代名詞だったそうです。このブランド名は、植民地時代にカンポット港から積み出される胡椒全ての呼び名でした。その後、ポルポト時代に胡椒生産はほとんど壊滅してしまったそうですが、今でも、パリで「カンポット・ペッパー」というブランド名は通用するとのことです。
 クラタ・ペッパーでは、15年前から、カンボジアでも胡椒生産に最適な場所を選んで農場を始められました。この農場の地質は、水はけがよく、また山を背にして一年中、胡椒に適切な湿度を得られるとのことでした。この場所で、農薬等を一切使用しない「有機農法」で胡椒を育てられ、高品質にこだわった製品作りをされています。
 クラタ・ペッパーの製品は、プノンペン、シェムリアップの直営店や有名ホテル等で購入することができます。
 
胡椒の花です。これから実になり、収穫は乾季の終わりが近い2月ころとのことです。


クラタ・ペッパーでは、農場を広げられています。こちらは、植えて3年ほどのところです。5年目くらいから、高品質の実が取れるようになるとのことです。

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

南部回廊を走る(その5:コッコン~プノンペン)

2008年06月09日 | 経済
 コッコンからプノンペンへは、国道48号線(138km)と国道4号線(129km)の合計267kmです。国道48号線は、これまで未舗装であった上、途中4箇所の川をフェリーで渡る必要がありました。しかし、タイの支援を得て、道路の舗装・改良、4箇所の橋が全て完成し、5月14日にカンボジア・フンセン首相、タイ・ソムチャイ副首相も出席されて開通式典が行われました。
(在プノンペン・タイ大使館のホームページ。開通式の写真も出ています。)
http://www.mfa.go.th/web/1916.php?id=24954&depid=186

 これまでは、プノンペン~バンコク間は、カンボジア国道5号線でポイペト国境を越えることが主要なルートでしたが、国道48号線の整備完了により、コッコンルートも重要なルートとなりつつあります。両ルートともに距離は700kmほどで大きく変わりませんが、コッコンルートは、タイの区間が長く(400km)、高速走行が可能です。既に、タイ側、カンボジア側ともに大型バスによる運行が始まっており、国境でバスを乗り換えなくて済むようになることが期待されます。

美しい原生林の景色も楽しめます。


Tra Peang Roung橋。これまでは、この小さなフェリーだけが頼りでした。橋の完成は、地元の方々に喜ばれているとのことでした。


Phum Daung橋。大型バスが運行を始めていました。

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする