カンボジア経済

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既存の鉄道を活用してプノンペン空港線を開設へ

2017年07月25日 | 経済
 スン・チャントル公共事業運輸大臣は、既存の鉄道を活用して、プノンペン駅とプノンペン空港を連結する鉄道が2018年4月にも開業することに期待を表明しました。プノンペン駅から、鉄道は西に延びており、約9キロの地点でシアヌークビルに向かう南線と、タイ国境のポイペトに向かう北線に分岐します。その手前で、プノンペン駅から約7キロのポーチェントン駅付近から分岐する新線約1.5キロを建設して、プノンペン空港まで連結する計画です。分岐した後の新線は、105K通りを、道路と鉄道の併用軌道(路面電車のような感じ)で進み、国道4号線を平面交差して空港に向かうものと見られます。完成すれば、プノンペン駅から空港までは、20分程度となる見込みです。
 建設工事は既に開始されており、約250メートルが完成しています。ロイヤル鉄道は、メキシコの車両製造業者に車両4両も発注済とのことです。100人乗りの車両は、1両約100万ドル(約1億1000万円)としています。
 鉄道沿線に住み着いている住人との問題がまだ完全に解決していないとの情報もありますが、空港までの新線建設に必要な費用は数億円程度と見られ、大変コストパフォーマンスに優れた案件と言えます。また、既存の鉄道を活用して、プノンペン駅とプノンペン経済特区間に通勤列車を運行する案件もあります。既存の鉄道の活用等、道路以外の交通インフラの整備は、プノンペンの渋滞対策に重要な役割を果たすものと期待されます。
(写真は、プノンペン駅。シアヌークビル行の旅客列車)

新線の分岐付近のニュース映像(クメール語です)
https://www.facebook.com/freshnewsasia/videos/774942286010898/


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