カンボジア経済

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公共財政管理改革プログラム(PFMRP)

2007年11月21日 | 経済
 カンボジアは、内戦から立ち直ってまだ日が浅い途上国ですので、さまざまな問題があり、それらを地道にひとつずつ解決していく必要があります。
 現在、カンボジア政府が取り組んでいる改革のうち、もっとも重要なもののひとつが、公共財政管理改革プログラム(PFMRP: Public Financial Management Reform program)です。フンセン首相、キエットチョン経済財政大臣が強力に推し進めている改革で、日本を始めとする各国(フランス、イギリス、オーストラリア、スウェーデン等)、国際機関(世界銀行、国際通貨基金、アジア開発銀行等)が支援を約束し、進められてきています。2004年に合意されたこのプログラムの対象期間は、2005年から2015年までの11年間(!)です。この期間中、4つのステージを設けて、一歩ずつ改革を進めていく計画です。
 非常に膨大な数のアクションプランが計画されていますが、大きく分けると、以下の4点です。
1. より信頼度の高い予算(A more credible budget)
2. 効果的な財務アカウンタビリティ(説明責任)(Effective fainancial accountability)
3. カンボジア政府の政策が、完全に実施可能で優先順位のはっきりとしたものとなること(The RGC’s policy agend becomes fully affordable and prioritized)
4. カンボジア政府の管理職層が、完全にプログラムの実施に対応可能となること(RGC managers become fully accountable for program performance)

詳細は、カンボジア経済財政省のHP(英語・クメール語)をご覧ください。
http://www.mef.gov.kh/PFM/pfm_main.html

11月20日に、このPFMRPについての実務クラスワークショップがプノンペンで開催されました(写真)。カンボジア政府関係者、開発パートナー(支援国や国際機関をこう呼びます)関係者、合計100人以上が集まり、計画の詳細な進行状況、今後の取り組み方針が議論されました。この結果は、今後取りまとめられて、来年から開始予定のステージ2に活かされていく予定です。


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