カンボジア経済

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水祭り最終日に将棋倒し 375名が死亡

2010年11月24日 | 社会・風土
 大変悲しい事故でした。水祭りは、年に一度の楽しいお祭り、地方からも多くの観客を集めています。メインイベントはボートレースです。祭り自体は激しいものでもなんでもありません。みんなで集まることが楽しいのです。
 事故は、ダイヤモンドアイランド出口の狭い橋で起きました。ダイヤモンドアイランドは最近開発されたバサック川の中州で、遊園地や結婚式場等のある楽しい場所です。プノンペン側とは2本の橋でつながっています。水祭りの最終日、プノンペンには300万人の観客が集まったと言いますが、楽しいダイヤモンドアイランドには夜遅くまで多くの若者が集まっていたようです。この多くの人々が北側の狭い橋(幅4メートル)で人の渋滞を起こし、何らかのきっかけで将棋倒しとなったものと思われます(原因は調査中です)。テレビで見ると、多くの若者が積み重なり、引っ張っても抜けないような状態でした。
 11月22日、夜10時ころに事故は起きたようです。11時過ぎには、プノンペンは救急車のサイレンが鳴り響いていました。現場とカルメット病院を全力でピストン輸送していたとのことです。そのころ、日本のNGOサイドバイサイドの方々は、懸命の救命努力をされていました。http://side-by-side-intl.org/
 写真は翌日のカルメット病院です。御遺体安置所となったテントの周りにはお棺が並び、悲しい声で満ち溢れていました。11月24日の時点では、375名が死亡、755名が負傷とされています。
 明日11月25日は「追悼の日」とされております。
 亡くなられた方々のご冥福を心よりお祈りいたします。

なお、「将棋倒し」との表現は、日本の明石花火大会での同種の事故(11名死亡)の際に使用され、日本将棋連盟からの抗議を受けてその後日本のマスコミでは事故の際の使用を自粛されていますが、今回この言葉を使わず「殺到」「転倒事故」等が使われたことにより、様々な誤解を招いていることから、弊研究所では、あえて「将棋倒し」を使っております。


涙。ご冥福を祈るばかりです。



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1 コメント

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Unknown (kyuyamate)
2010-11-24 21:05:04
カンボジアに滞在していた者として今回の事故は大変悲しく感じました。ご冥福をお祈りします。また日本のNGOのご協力に感謝します。
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