8月15日に日本政府はカンボジア政府と円借款供与に関する書簡を交換し、8月23日には借款契約も滞りなく調印されました。対象事業は「トンレサップ西部流域灌漑施設改修事業」です。この事業では、コメどころのバッタンバン州、プルサット州、コンポンチュナム州の6か所の地域で灌漑施設の改修・整備,水利組合の設立・強化及び営農指導を行うとしています。この事業の目的は、コメの増産により、この地域の所得、生活水準を向上させることです。借款金額は42億6900万円、金利はわずか0.01%/年、償還期間は40年(うち据置期間10年)と大変譲許的な条件です。
人口の8割が農村部で暮らすカンボジアでは、農業による経済の底上げが不可欠です。コメが主要作物ですが、いまだに天水に頼った地域がほとんどで生産性が低いことが課題です。コメは、現在平均2.7トン/ヘクタール・年しか取れていませんが、水が来れば、これが4トン程度に増加し、更に二期作が可能となれば7~8トン程度にまで増加させることが可能と見られています。灌漑は、カンボジアではリターンの大きい投資の一つと考えられます。昨年8月にフン・セン首相がコメの生産・輸出振興政策を打ち出しており、まさに時宜にあった支援と言えます。
写真はJICAが支援しているプルサットでの灌漑事業のパイロットサイトです。
JICAの発表(地図もついています)
http://www.jica.go.jp/press/2011/20110823_01.html
外務省の発表
http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/23/8/0815_02.html
このブログの2008年6月16日「雨季の農村」
http://blog.goo.ne.jp/economistphnompenh/e/cb00c84109b467966f669a628be0945d
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