goo

Nikon FM2 修理に…

九死に一生を得たNikon FM2でしたが、無傷な訳ではありませんでした。
まず、一見して巻戻しクランクの破損。こちらは製造中止から随分たっていますが、他のNikonカメラのパーツが使えるはずですからまず問題はありません。

内蔵露出計とデータパック(※)は電池が死んでるのでテストできず。。。
で、自宅のBessaから電池を出してメーターをチェックしたところ、作動はすれども示す値がオカシイ?!絞りとの連動がキチンとできない!経験的に「正しい」と思われるシャッターと絞りをセットしても○が点灯しない…とゆ~訳で、35mmのレンズを付けて昨日新宿のサービスセンターへ行ってきました。

(※)フィルムに撮影日などを写込む交換式の裏ブタ


ン十年来のキヤノン派としては、何か「敵陣」に乗り込むような変な気持ち。。。
ましてや、正規のルート以外で入手したことがバレたら、新宿警察へ同行…なんてことはないだろうと思いつつ、ボイスコールのカードをひいて待つこと数分。
優しそうなオジサンに見ていただいて、巻戻しクランクと自分では「絶対」使うはずのないデータパック付きの裏ブタの交換と、露出計の指示がおかしいのでメーターの点検をお願いし~30分。

オジサン曰く、「メーターの精度は大丈夫ですが、こちらのレンズ(NIKKOR-O 1:2 f=35mm)がAI対応していないので、このままご使用を続けると、本体の連動ピンが破損する恐れがあります」
丁寧に説明をしてもらいましたが、1977(昭和52)年にニコンが導入した一眼レフカメラの露出計と交換レンズの絞りとの機械的な連動方式のこと。
レンズを装着するとピン(黄矢印)がボディ側の連動ピンに当って、そのレンズの開放F値がセットされるという仕組み。(77年より前のレンズはカニ爪状の突起がボディ側の連動ピンに挟まって開放値を伝える仕組みになっていた。ニコンでは旧レンズのユーザーに無料で改造を引き受けていたが、既に30年近く経つこともあって今はパーツもないため改造はできない由)

下の写真はAi非対応レンズ(下段のレンズにある連動ピンがありません)
中段のボディ側連動ピンと干渉してしまいます。


Nikon FM2ボディ側連動ピン


Ai対応レンズ 連動ピン


Aiになる前のレンズを着けようとすると、ボディ側の連動ピンがレンズのお尻で締め付けられるため、開放F値が正しく伝わらず、また、絞りを動かしてもキチンと連動しないため露出計の値が正しく出ないということが判明しました!

その場でもう一本持参した18ミリに付け替え、新宿のBICでフィルムを1本購入して、光線漏れなどのチェック撮影をしたのは言うまでもありません(結果は今日)。

で、Ai対応していない35mmのレンズとデータパックをネットオークションに出品しました。結果は後程ご報告を♪
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« せいろ あら... Nikon FM2 修... »
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。